昔々、それはそれは美しい女神様がいました
その女神様は大きな木になっていた
たくさんの実の中から1つを取り
その実に祈りを込めて小さな星を作りました
そうして出来た星を
女神様はずっと昔から
見守り続けてきましたが
ある日、その星の人々が
自分の利益の為、争いを始めました
女神様は心配そうにその様子を見守っていましたが
争いは一向に止むことなく
とうとうその星は
怒りと悲しみに包まれてしまいました
それを見て大層心を痛めた女神様は
いろいろ策を講じましたが
どれもうまくいきませんでした
そこで女神様は最後の手段として
大きな木から1枚の葉を取ると
それに同じく祈りを込めて
1人の魔人を作り出しました
そうして女神さまはその魔人を
地上に下ろすことにしました
女神様は魔人に言いました
「まず最初にあなたに謝っておかなくてはいけません
それはあなたを作り出したことです
あなたがこの世界に作り出された理由
それは地上の人々に脅威をもたらすことです
それによって人々が争う対象をあなたに向け
あなたを倒すことで皆が団結し
やがて平和が訪れるでしょう
あなたはその為に作られました
その為だけに作られました
つまりあなたは人々から敵意を向けられることで
人々に平和を与えることが出来るのです
あなたの存在意義はそれ以上でも
それ以下でもありません」
魔人はその話を最後まで黙って聞いていました
そして女神様も話を続けました
「それはあなたにとって
とてもとても辛い道となるでしょう
私はそれを分かっていて
あなたを生みだしたのです
でも、もしも・・・いえ、必ず訪れるであろう
この先の辛いことに対して
決して自分を責めてはいけません
すべて私のせいにして私を怨んでください
あなたが生まれたこと
そしてあなたが存在する事に関して
絶対に自分を責めてはいけません
あなたは私にとって最後の希望なのです
平和をもたらしてくれるであろう最後の希望なのです
しかし、人々にとっては悪の存在なのです
分かって欲しいとは思いません
あなたを作り出したこと
そして、あなたにそういう存在意義を与えたことを
許して欲しいとも思いません
ただ、ただ1つ
あなたの忌まわしい存在が
人々にとって平和をもたらすことを望みます
そして、こんなことを言っても
嘘にしか聞こえないと思いますが
あなたの幸せを祈ります
そんな存在意義しか与えられなかったあなたが
いつか誰かに必要とされる存在になって
自分の居場所を見つけられますように」
女神様は涙を流しながら
それでもまっすぐに魔人を見て言いました
だから魔人もまっすぐに女神様を見て言いました
「わかりました
必ずや女神様の期待にお応えできるように
精一杯頑張ります」
そしてにかっと笑って
そのまま後ろを向くと
振り返ることなく堂々と
地上に向かう階段を降りて行きました
その後ろ姿に向けて
女神様は何度も何度も
涙を流しながら
「ごめんなさい」と謝りましたが
その声が魔人に届くことはありませんでした
Ellegarden - モンスター
いつも夕方から夜にかけて家の前を歩くおじさん
明らかに登山の格好
大きな荷物とスキー用のステッキ
多分、山登りのトレーニングをしていると思うのだが
実際、そのおじさんが何を目指しているのかも知らないし
ただ、健康の為だけに歩いているのかもしれない
しかし、何度も見かけるその姿に
偉いなぁと思ってしまう
きっと、その人にはその人にしか見えない世界と
未来があるのだと思う
誰かが言ったからとか誰かの為にとかじゃなくて
何か自分が描くものに近づこうとする姿がカッコいいと思う
実際、その人が山に登らなかったとしても
この世界は何事もなかったかのように
回り続けるし、誰も気にしないだろう
その人がどんなに頑張っても
どんなに怠けても
誰も何も気にしないんだろうけど
でも自分はそうやって
誰にも何も言われないのに
コツコツと頑張っていく様な人が
最後に笑える世界であって欲しいと願う
でも、その反面
実際は力なんだとも思う
結局のところ、弱肉強食で
弱い者が理想をどんなに掲げても無駄だし
強くなった頃には弱い者の気持ちなんて忘れていくか
昔の理想を自分で汚していくかなんだと思う
だから「山がそこにあるから登ります」というぐらいの
単純な理由をいつまでも掲げて登る人が良いなと思う
誰にも理解はされないだろうけど
きっとその人にしか見えない世界があるだろうから
AUDIO RULEZ - Rashinban [羅針盤]
明らかに登山の格好
大きな荷物とスキー用のステッキ
多分、山登りのトレーニングをしていると思うのだが
実際、そのおじさんが何を目指しているのかも知らないし
ただ、健康の為だけに歩いているのかもしれない
しかし、何度も見かけるその姿に
偉いなぁと思ってしまう
きっと、その人にはその人にしか見えない世界と
未来があるのだと思う
誰かが言ったからとか誰かの為にとかじゃなくて
何か自分が描くものに近づこうとする姿がカッコいいと思う
実際、その人が山に登らなかったとしても
この世界は何事もなかったかのように
回り続けるし、誰も気にしないだろう
その人がどんなに頑張っても
どんなに怠けても
誰も何も気にしないんだろうけど
でも自分はそうやって
誰にも何も言われないのに
コツコツと頑張っていく様な人が
最後に笑える世界であって欲しいと願う
でも、その反面
実際は力なんだとも思う
結局のところ、弱肉強食で
弱い者が理想をどんなに掲げても無駄だし
強くなった頃には弱い者の気持ちなんて忘れていくか
昔の理想を自分で汚していくかなんだと思う
だから「山がそこにあるから登ります」というぐらいの
単純な理由をいつまでも掲げて登る人が良いなと思う
誰にも理解はされないだろうけど
きっとその人にしか見えない世界があるだろうから
AUDIO RULEZ - Rashinban [羅針盤]