僕が心臓のネジを巻く時 -33ページ目

僕が心臓のネジを巻く時

出来れば僕が動かなくなった後でも、この世界が平和であって欲しい。大切な人達が幸せであってほしい。

僕が彼女を愛する時




20%の信じる心と
10%の守れる強さと
30%の無償の愛と
10%の尊敬の念と
10%の優しさと
10%の彼女の痛みを感じる心と
10%の確固たる決意が必要だった





だから僕には裏切られる過去が必要だった
裏切られなければ信頼の重さが分からなったから




だから僕は強くなりたかった
どんな悲しみや苦しみからも彼女を守りたかった




僕は誰にも何も求めなかった
それが無償である為に




彼女を応援し、誉め、
ダメなところは一緒にどうするか考える
彼女を尊敬しているから




彼女を受け入れ、そして時に突き放す
持てる限りの優しさを持って




彼女の痛みを感じる為に
痛みがどんなものかを知る必要があった




そして僕はそれらを
心に深く刻み込もうと思った
どんな時でも
どんなことがあっても
一緒に進み続ける相手は
彼女であって欲しいから






そして最後に僕は
僕の中に残ったいくつかを捨てた
それがあっては
彼女を愛することはできなかったし
いつか彼女に対する気持ちを
揺らがすことになったから
もしもタイムマシンがあれば
行ってみたいところはたくさんある






未来に行って未来の世界や
自分の将来の姿を見るのもいい
宝くじや、競馬などの結果を調べてくるのもいい





過去に行ってやり直したい事や
懐かしい人達に会うのもいい
大災害を予期して
人々を救い
神様のような存在になるのも面白そうだ




おそらく皆がやりそうなことをやるだろう




でも、僕はもう1つだけ行きたいところがある





それは彼女が最も苦しかった時へ






その時、僕は
そこにはいなかった





彼女に出会ってもいない僕が
そこへ行っても
彼女は知るはずもないだろう
道行く人と同じ様に
挨拶もされないだろう








でも、それでも
僕は彼女のそばに行って
何も言わず
ただそばにいてあげたい




彼女が辛い時に
何も言えなくとも
何も出来なくとも
そばにいてあげたかったから
ボクシングの世界チャンピオンになった人が
テレビで昔の話をしていた。





昔、まだボクシングをしていない学生だった頃
自分の家族のことを馬鹿にされ
腹を立てた彼は、馬鹿にした相手を
顔面から校舎の壁に叩きつけたことがあると





それを聞いた他のゲストの人達は
「ひどいことを・・・」といい
僕も同じ様に思った
その元チャンピオンもそれが分かっていた
しかし、その時はそれぐらい腹が立ったという





おそらく僕には出来ないし、したくもない
それはきっと怖いから
あるいは人の痛みが分かるからだろうか
あるいは問題を起こさないことが
いい生徒であり、いい子供であり、
我慢することが大人であるからだろうか
自分が可愛いからじゃないだろうか







僕は一体何の為になら戦えるのだろう
自分の大切な人を馬鹿にされても傷つけられても
戦わないのは良いことなのか
何でも我慢するのは大人として正しいことなのか
相手を叩きのめすのが格好いいことなのか





大切な何かの為に戦わないのなら
それは大切なものではないのだろう




大切なものの為にすら戦えないのは
いい人だからじゃない
我慢強いからじゃない
怖いからだ





相手を傷つけるのは間違いだ
しかし、自分の大切なものを傷つけられても
何もしないでいるのも間違いだ
同じ様に間違うなら
大切なものを守る方を選ぶだろう






だから僕は戦うことを選ぶだろう
大切なものを守る為に
他の誰かを傷つけることを選ぶだろう
それが間違っていると分かっていても