処刑人(前半) | 僕が心臓のネジを巻く時

僕が心臓のネジを巻く時

出来れば僕が動かなくなった後でも、この世界が平和であって欲しい。大切な人達が幸せであってほしい。

僕がその場所に行くと

すでに多くの人が集まって

今か今かと待ち構えていました





王様の命令で罪人を

公開処刑するというのです

しかもその罪人は

数々の悪行を重ねてきた極悪人

見物人の中には

処刑を望まない人がいないほどでした




皆が罪人に向かって石を投げ

罵声を浴びせる中

いよいよ死刑処刑人が現れました




それはそれは大きな大男

大きな斧を持ち

顔が分からないように

仮面をつけていました




大男が死刑台に上り

大きな斧を振り上げると

皆が一斉に雄たけびを上げました




でも、その瞬間

処刑人の動きが止まりました

よく見ると、罪人が涙を流していました




今更、何を・・・




皆がそう思いました