自分が可愛くなったのか
あるいは罪の重さに気付いたのか・・・
その様子を見た時
僕は昔、聞いた
ある話を思い出しました
「魔物と戦う時は
その魔物の心をのぞいてはならない
その魔物の返り血を浴びてはならない
なぜならば悪の心に吸い寄せられたり
悪の血に染まってしまうから」
それを処刑人も考えたのでしょうか
あるいは、ただ何かを待っているだけか
僕はその話には
その話にはもう1つ意味があると
教えられました
魔物と戦う時は
その魔物の心をのぞいてはならない
その魔物の返り血を浴びてはならない
なぜならば、もしもその魔物の心に
少しでも善の心が残っていたのなら
倒すことをためらってしまうから
あるいは倒した後、自分が
罪の意識にさいなまれることになる
悪は悪のまま倒されるから
自分の行いが正義だと言える
だから悪は悪のまま
葬り去らなければならない
僕はそう教えられました
そして、もしかしたら処刑人も
それを知っていたとしたら・・・
罪人の涙を見た時に
その心の中に善の心や
罪の意識を見たとしたら
ましてや彼の恵まれない環境や境遇
心の叫び、痛み、報われない悲しみを
知ってしまったとしたら
大男は処刑することをためらうでしょう
あるいは処刑したあと罪の意識に
さいなまれるかもしれません