ばーど☺︎cinéma LIFE 映画が教えてくれたこと☺︎ Don't Let Me Down -2ページ目

ばーど☺︎cinéma LIFE 映画が教えてくれたこと☺︎ Don't Let Me Down

映画は人生だ!映画は世界だ!ただの映画好き。
試写会・映画館・DVDなどで観た映画の健忘録的映画日記。
心情を大幅に絡めて、純粋な映画の感想ぢゃなくなっちゃっていますが…気軽に絡んでください✋

たまにジム活(Les Mills ZUMBA MEGA DANZなど)犬も好き


ちょこっとあらすじ

とある森の奥深く。

夫とドライブ中にガス欠に陥り、ガソリンを買いに行ったまま戻ってこない夫を探していたサマンサは、1軒のキャビンにたどり着く。

するとそこに、同じように車のトラブルに見舞われた青年トムが出現。

さらに、今度はジョディという女がやって来る。

ジョディは恋人と強盗をしてきたばかりで、なぜキャビンにたどり着いたのかわからないという。

3人は助けを求めに森を出ようとするが、いつの間にか同じキャビンに戻ってきてしまう。

さらに、3人がやって来たのはそれぞれ別の場所や時代であることが判明する。(映画.comより) 

感想

森の中に迷い込んだ出会うはずのない3人の見知らぬ男女を待ち受ける奇妙な運命を描いたSFサスペンス。



えっ?!

なに?!


どーゆーこと?!


何故なの…いつものキャビンに辿り着く?


てか、今、いつ?!何年?!


えっ異次元?


繋がって…


えーっ…、どこに着地するの…ガーン



出演はトム役にクリント・イーストウッドの息子のスコット・イーストウッド。そしてジョディ役に「シャーク・ナイト」のサラ・パクストン。更にサマンサ役に「ファンタビ」シリーズのキャサリン・ウォーターストーン。ってプチ豪華な顔ぶれか…?!


そしてB級感プンプンだけど…、拾い物です。B級感漂う低予算作品なので、セットや美術が少々安っぽいのはご愛嬌ですが、緻密な脚本で伏線の回収も拾いもれなく、しっかり回収して、最後までどう着地するのかな?ってワクワクキラキラキラキラキラキラ



ちょっとしたボタンの掛け違いで人生は全く180度、違ったものになってしまう。今が過去なんだから、やり直せるチャンスとばかりに、やり直して、幸せになろうとする。

祖先の歴史にメスを入れ、果たしてこの一族(これぐらいは言っていいよね?)は幸せを掴むことができたのか?


これは絶対的に予備知識を入れずに観た方が楽しめる作品だと思います。


今はこの手の作品って結構、出尽くしてる感はあると思うけど、本作は2011年製作。10年前の作品なので、斬新とは言わないけど…もやもや



こういう掘り出し物があるから映画って面白いてへぺろ


原題『Enter Nowhere』


2021.2.16   アマプラ
 
 



初日に鑑賞。

大きいシネコンで見ると予告編も大型の作品がかかり、予告編を観るだけでも楽しい。

ちょこっとあらすじ

冬の旭川刑務所でひとりの受刑者が刑期を終えた。

刑務官に見送られてバスに乗ったその男、三上正夫(役所広司)は上京し、身元引受人の弁護士、庄司(橋爪功)とその妻、敦子(梶芽衣子)に迎えられる。

その頃、テレビの制作会社を辞めたばかりで小説家を志す青年、津乃田(仲野太賀)のもとに、やり手のTVプロデューサー、吉澤(長澤まさみ)から仕事の依頼が届いていた。取材対象は三上。吉澤は前科者の三上が心を入れ替えて社会に復帰し、生き別れた母親と涙ながらに再会するというストーリーを思い描き、感動のドキュメンタリー番組に仕立てたいと考えていた。生活が苦しい津乃田はその依頼を請け負う。しかし、この取材には大きな問題があった。

三上はまぎれもない“元殺人犯”なのだ。津乃田は表紙に“身分帳”と書かれたノートに目を通した。身分帳とは、刑務所の受刑者の経歴を事細かに記した個人台帳のようなもの。三上が自分の身分帳を書き写したそのノートには、彼の生い立ちや犯罪歴などが几帳面な文字でびっしりと綴られていた。人生の大半を刑務所で過ごしてきた三上の壮絶な過去に、津乃田は嫌な寒気を覚えた。

後日、津乃田は三上のもとへと訪れる。戦々恐々としていた津乃田だったのだが、元殺人犯らしからぬ人懐こい笑みを浮かべる三上に温かく迎え入れられたことに戸惑いながらも、取材依頼を打診する。三上は取材を受ける代わりに、人捜しの番組で消息不明の母親を見つけてもらうことを望んでいた。

下町のおんぼろアパートの2階角部屋で、今度こそカタギになると胸に誓った三上の新生活がスタートした。ところが職探しはままならず、ケースワーカーの井口(北村有起哉)や津乃田の助言を受けた三上は、運転手になろうと思い立つ。しかし、服役中に失効した免許証をゼロから取り直さなくてはならないと女性警察官からすげなく告げられ、激高して声を荒げてしまう。

さらにスーパーマーケットへ買い出しに出かけた三上は、店長の松本(六角精児)から万引きの疑いをかけられ、またも怒りの感情を制御できない悪癖が頭をもたげる。ただ、三上の人間味にもほのかに気付いた松本は一転して、車の免許を取れば仕事を紹介すると三上の背中を押す。やる気満々で教習所に通い始める三上だったが、その運転ぶりは指導教官が呆れるほど荒っぽいものだった。 

その夜、津乃田と吉澤が三上を焼き肉屋へ連れ出す。教習所に通い続ける金もないと嘆く三上に、吉澤が番組の意義を説く。「三上さんが壁にぶつかったり、トラップにかかりながらも更生していく姿を全国放送で流したら、視聴者には新鮮な発見や感動があると思うんです。社会のレールから外れた人が、今ほど生きづらい世の中はないから」。その帰り道、衝撃的な事件が起こる・・・。(公式サイトより)

感想

これまで一貫して自身の原案、オリジナル脚本に基づく作品を発表してきた西川監督が、直木賞作家・佐木隆三のノンフィクション小説『身分帳』に惚れ込み、長編映画としては初の原作ものに挑んだ意欲作。


オダギリジョーが好きってのもあるんだけど、西川美和監督作は『ゆれる』が好き。『ゆれる』と思い出すと『さよなら渓谷』も思い出す。なんとなくわたしの中ではセットだ。



ヒューマントラスト有楽町に行った時、通りがかりにポスターを観て、面白そうだなと思っていた。


キャストがいい。

内容は可もなく不可もなくって感じなんだけど、キャストがいい。キャストがいいからグイグイ引き込まれる。



極道者の再生物語。

一度道を踏み外した者はやり直そうともがいても、白い目で見られ、あらぬ疑いをかけられたり…誰も手を差し伸べてくれない。結局、元に戻ってしまう。


反社は生活保護貰えないんだ、ってはじめて知った。そりゃそうか…


この三上は身元引き受け人の弁護士やケースワーカーや最初は万引き犯と間違って捕まえてしまうスーパーの店長や、元テレビ制作会社の若者との交流で更生への道を歩み出していく。


極道の再生物語だと思って観始めてたんだけど、途中から、いや、それ➕なんにもなれてない青年の成長物語でもあるんだな、と。


三上が、おやじ狩りしているチンピラをみて、止めに入って乱闘になり、カメラを回すが、結局、逃げ出すシーンで、テレビプロデューサーの吉澤から『お前…終わってんなあ。カメラ持って逃げて、どうすんのよ。撮らないんなら、割って入ってあいつを止めなさいよ。上品ぶって。あんなみたいなのがいちばん何にも救わないのよ』と言われる。


それが津乃田なのだ。


その津乃田も三上と共に変わっていく。これは津乃田を演じた仲野大賀がパンフレットでも言っている。「三上を通して津乃田という男の人生の変化を表せればいいなと思っていました。僕はある意味、ふたりとも、人生を変えたいという意味では共犯者であったと思います。なので一緒にお風呂に入るシーンでは人が人を慈しむ、優しさが見える裸の人間同士でありたかったんです」と言ってる通りこの風呂場のシーンでの津乃田は凄くいい顔をしている。


良くも悪くも三上は正義感が強い。

仁義の世界は義理人情だからね…

三上は悪事を見逃せない。

生きづらいよね。さらに極道上がりときてる。尚更だ。

見て見ぬふりをするのも勇気だよ、みたいなことを言われる。


だから自身の保身の為に同僚を庇わなかった。


庇ってあげられなかった同僚から、優しい言葉をかけられた。

そして妻から電話があった。

今度、デートすることになった。



幸せだったのかな?最期…

これからなのに…

三上も津乃田も…

津乃田の取り乱しぶりが痛かった。切なかった。なんでだよ、って…


「三上さんが生まれて、生きてきたこと、僕が何か書いて、残すから。だから、もう元に戻らないで下さいよ。戻んないで下さい。ね…」ってこの間、話したばっかりだったのにね。


折角、生まれた絆だったのに…


あっけないのだ。

だから、すばらしいんだろう…?


もやもやちょっと気になったこと

途中、階下の若者が夜中に騒いで、うるさいって怒鳴り込んでいくシーンがあるが、コレって就職祝いでギター弾いながら大声張り上げて歌ってるシーンだって、十分苦情もんだろ?って思ったのわたしだけかな?


てか、パンフレットが超豪華キラキラ

この厚さ、もはやパンフレットぢゃないですよねガーン豪華なフォトブック➕シナリオブックみたいな感じですかね。

ユネスコの定義によると「本」とは「少なくとも49ページ(表紙を除く)以上の印刷された非定期刊行物をいう」とのことです。合わせて、5〜48ページ以下の出版物は小冊子(パンフレット)であると定義。

仲野大賀が見たかったのだ


2021.2.11. ユナイテッド・シネマ春日部
 
 




ちょこっとあらすじ

どこにでもいる高校生の濱田清澄は、“学年一の嫌われ者”と呼ばれて孤立していた一年生の蔵本玻璃を、いじめの手から救い出そうとする。
 
清澄は玻璃の愛らしさと心の美しさに気づき、玻璃は清澄に感謝と憧れの想いを抱き、二人は心の距離を縮めていく。
 
だが、玻璃には誰にも言えない秘密があり、玻璃を守り抜こうとする清澄にも〈恐るべき危険〉が迫る─。(公式サイトより)
 

原作未読です。
 
 
タイトルが…なんか意味深な?インパクトのある?面白そうって感じのタイトルで、
 
最初…
 
学年一の嫌われ者”と呼ばれて孤立していた一年生の蔵本玻璃を、いじめの手から救い出そうとする三年の先輩って設定が… 『君に届け』 (◁過去記事)みたいな感じなのかな?よくある学園モノなのかな?って思いながら観始める。
 
 
貞子と風早くんみたい、って。
 
 
濱田清澄こと暇セン、いい奴ぢゃんとか思いながらニヤリ

 
 
が…
 
 
ちっともよくある学園モノなんかぢゃなかったガーンガーンガーン
 
 
 
途中までは普通の青春ラブストーリーなんですよね。ホントに…
 
 
どこでどうなった?
 
 
急な展開に…
 
 
 
えっ、えっ、えっ…
 
 
 
怒涛の…
 
 
中川大志と石井杏奈のフレッシュな若手のW主演に、北村匠海、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、堤真一、原田知世、矢田亜希子、木野花ら新旧豪華がキャストにSABU監督。
相関図
 
命がけで人を守ろうとしたことがあるか?
 
 
正義感の強さ、その真っ直ぐすぎる愛に心が抉られる。
 
 
なんでそこまで?って思うけど、愛ってそう言うもんなんだよね。
 
 
 
蔵本玻璃はいつも生傷だらけだ。
 
 
それは… 玻璃の父ちゃんがサイコパスだからだ。
 
 
なんとか救おうとする。
 
 
でも相手はサイコパスだ。
 
 
いろいろバレだす…
 
 
バレたからには仕方ない…
 
 
どうなっちゃうんだよーもやもやもやもやもやもや
 
 
 
キャッチコピーの『愛には終わりがないー』が最後に響く。
 
真っ赤な嵐を見てそう思う。
 
 
この作品は濱田清澄と蔵元玻璃のものがたりだと思ってみてたら、玻璃と真っ赤な嵐のものがたりだったんだな…
 
 
最初のシーンと最後のシーンから…ね。
 
 
もう一度、最初のシーンを見ると、よりしみじみする。大きな愛を感じる。繋がってるんだな、終わらない、って。


 
尾崎にずうずうしい気持ち抱いてるぞ、ってシーン好きだな。
 
 
 
良かったです。凄く…チューあたりです。試写会が当たらなかったら、多分、映画館で観ようとは思わなかったんぢゃないかなと思います。試写会に当たったので、こんな素敵な作品に巡り会えた。感謝ですお願い
 
 
ロードショー公開したら、また観たいと思います。
 
 
SABU監督作品は『疾走』が好きだ。
 
若さのやるせなさが渦巻く感じが好きなのだ。

 

 
本作は若さのやるせなさとはちょっと違うけど、愛の偉大さにノックアウトもやもや
 
 
 
2021.2.11.cocoオンライン試写会
 
 
 

最近は割と毎年買っていた
キネマ旬報ベストテン発表号

そして毎年投票していた。

今年を除いては…

去年はあまり映画館に行けてなかったので…
投票もしなかった…ショボーン

で、発表を見たら…

ベストテンの邦画は一本も鑑賞してなかった…

洋画は割とほぼ観てたけど…





キネ旬では投票しなかったけど

cocoでは投票してて


わたしの投票は…👇
でも順位とかつけられないから
もうテキトー(いい意味)で
前半とかに観た作品って
その年の作品なのか、その前年の作品なのか
曖昧だったりして…


全部は書いてないけど、過去の
キネマ旬報ベストテンに参加した時の記事👇


わたしの誕生日が2/10で
キネマ旬報ベストテンの表彰式が
その前後に開催されるので、勝手に
バースデイープレゼント🎁みたいに
思って参加していた。

もう10年近くは参加してたのかな…

去年は毎年司会をされていた
笠井アナウンサーが病気の為、
襟川クロが代役で司会をされていた。

来年(今年)は元気になった
笠井アナウンサーに会えることを
楽しみにしてたのにな…

来年はこんな空騒ぎは収束してて
また参加できるといいなウインク

でも…
昨日、ケムトレイル発見



昨日『砕け散るところを見せてあげる』
オンライン試写会観て

その後『すばらしき世界』を鑑賞



今年もたくさん素敵な映画に
出会えるといいなウインク

『すばらしき世界』を観た映画館のポスターの
『ブレイブ群青戦記』
『騙し絵の牙』
並びが嫌だなと思った…







ちょこっとあらすじ

19世紀、アフリカにある帝国に支配された辺境の町。

町に蛮族が攻めてくるという噂が流れるなか、中央政府から治安維持のため、警察官僚(ジョニー・デップ)がやって来る。

だが、地元の民政官(マーク・ライランス)は、冷徹でサディスティックな警察官僚と対立。

やがて疑心が暴力の嵐を生み、激しい弾圧と拷問が始まるのだった……。(Movie Walkerより)

マーク・ライランス、ジョニー・デップ、ロバート・パティンソンとキャストが豪華。なんでこんな豪華なキャストの作品が未体験ゾーンの映画たちで上映?!と思いながら鑑賞。

未体験ゾーン映画たちとは

  • 「未体験ゾーンの映画たち」は2021年で10回目の開催となる劇場発信型映画祭。様々な理由から日本公開が見送られてしまう傑作・怪作映画を、映画ファンの皆様にスクリーンで体験いただくことをモットーに、2012年よりヒューマントラストシネマ渋谷をメインに開催いたしています。
  • (映画ログプラスより)

19世紀、架空の秘境の砂漠の地に帝国官僚が視察に訪れ、蛮族を捕まえて拷問しまくる。


民政官は不干渉を保って共存していたが、やりたい放題の帝国官僚を見て…


うーん…


戦闘シーンなどは殆どなく、会話劇中心。

そして起伏があまりあるわけでなく、結構、眠気を誘います。実際、寝てしまいました。(この日、三本鑑賞)


2021.2.2   ヒューマントラスト渋谷


ちょこっとあらすじ
1960年代、とある豪華なホテルに見た目はおしゃれで上品だが、中身は誰よりも邪悪な大魔女“グランド・ウィッチ”が現れる。

実は世界中に潜んでいる魔女たちは、人間のふりをして普通の暮らしを送りながら、時々こっそりと人間に悪い魔法をかけていたのだ。

そんな彼女たちの集会に偶然紛れ込んでしまった少年は、魔女の頂点に君臨するグランド・ウィッチがもくろむ恐ろしい計画を耳にしてしまう。(MovieWalkerより)


感想
『チャーリーとチョコレート工場』で知られる児童文学作家ロアルド・ダールの原作の映画化。


ギレルモ・デル・トロが製作と脚本に参加。そしてアルフォンソ・キュアロンも製作として名を連ねています。監督・脚本・製作はロバート・ゼメキス。なんて贅沢なんでしょ。

みんな監督やりたかったんぢゃないかしら?って思う。


去年、観ようと思いながら、結局、見逃してしまっていた…

coco吹替版オンライン試写会にて鑑賞

なかなか自分では吹替版は選ばないから新鮮だったけど…、やっぱり字幕版でみたいなって思った。特にアン・ハサウェイ演じるグランド・ウィッチの巻き舌の吹き替えは、なんかちょっと…、えっ?!違和感…?!


魔女はあちこちにいて(これだけでも子供からしたら十分怖いよね)嫌いなモノは子供で、その嫌いなモノを動物に変えちゃう、って、子供向けの児童文学なのに、ちょっとブラックで、でも家族の絆や友情などヒューマンドラマで、ハラハラのアクションもあり、ハリウッド的なエンターテインメント作品。


なにも考えずに、子供から大人まで楽しめるポップコーンムービーだ。


ネズミに変えられちゃった子供たちの姿もかわいい。リアルなネズミは嫌いだけど…


てか、ネズミに変えられちゃってから、超ポジティブになる主人公を見て、人間、どんなことになろうとあきらめないでポジティブに頑張れってエールを送られてるみたいで…


コロナ珍騒動や、コロナ空騒ぎなど、いろいろ大変だけど、頑張らないといけないな、てかなにを頑張るのか…、マスコミから流され続ける嘘に対して?!



オクタヴィア・スペンサーは最近の『ルース・エドガー』とか『マー サイコパスの狂気の地下室』みたいなヒールっぽい役より、こういういい人役がいいな、似合うと思った。


2021.2.5   coco吹替版オンライン試写会





ちょっとあらすじ
映画監督のエリア・スレイマンは故郷ナザレを後にし、新作映画の企画を売り込もうとパリとニューヨークを目指す。

彼は最初に訪れたパリで、ルーヴル美術館やノートルダム大聖堂などに魅せられる。

次の訪問先のニューヨークでは、友人のガエル・ガルシア・ベルナルに映画会社のプロューサーを紹介されるものの、スレイマンの企画はボツになる。

しかし、彼は行く先々で祖国との類似点を発見していた。(シネマトゥデイより)


感想
監督の言葉「もし過去の私の映画作品が、パレスチナを世界の縮図として描くことを目指していたなら、 『天国にちがいない』は、世界をパレスチナの縮図として提示しようとしている。」


過去作はオムニバスの『セブン・デイズ・イン・ハバナ』以外、未見なので、この監督が言ってることは100%理解できないと思うけど…


世界のパレスチナ化ということ?


パレスチナの現状が今の世界の現状になりつつあるよ、なってるよ、ってことを提示している?


ナザレからはじまり、パリ、ニューヨーク、そして再びナザレに戻ってくる。


それって…


一つ一つのエピソードはアイロニーとユーモアに満ちている。


そのエピソードは、どこに行こうが故郷を思わせる。


その中で

抵抗している。 

警告している。


結局は…、抵抗して、警告しても仕方ないと悟って凡庸な毎日を送ることに徹する?

優しさは忘れずに…


こんな感じなのかな?と解釈したが、わたしごときが、本作を理解しようとしても無理なので、ちょっとパンフレットを読んでみた。少しだけ理解が深まった気がした。


ユーモラスに描いているが、作中、いろいろ不気味なことが多い。それはパレスチナの人々が普段から生活の中で感じている恐怖を描いていて、その恐怖を世界の中にも見出した。それが監督の言う「世界をパレスチナの縮図として提示したい」ということみたいだ。


ユーモラスに描いていたが、わたしはなんとなく怖さしか感じなかった。


ガエル・ガルシア・ベルナルが本人役でちょこっと出てきます。
賛否両論ありそうな…普通のカップルが、なんかつまんないね、なんか映画でも観ようかって観ても、面白いかといえば…面白くないと思う…


そんな作品だと思います。

パンフレット


余談
映画館を出て、次に観るヒューマントラスト渋谷に向かおうとしてたら『チケットあげますよ』って、萩上直子監督の作品のもたいまさこばりに唐突に声かけられた。キョトンとしていたら『あ、もう、見ちゃった?友達が来れなくなったから…』って…

次に未体験ゾーンの映画たちのチケット取ってなかったら、そして観てない方だったら、喜んでなんだけど…😣

後ろ髪をひかれながら移動…


2021.2.2.   ヒューマントラスト有楽町





ちょこっとあらすじ
用務員としてとある高校で働く主人公・深見(福士)は元暴力団員だった父を持つ男。

暴力団には属さず、学校に用務員として身をおくのは父親の組兄弟・真島善喜(山路)の娘・真島唯(芋生)の見張りとして務めているからだ。

ある日、暴力団の抗争が勃発し善喜が殺され、その娘の唯が狙われる事により、 学校が戦場となる。

深見は用務員としての衣を脱ぎ捨て、閉ざされた学校内から唯を救出しようとするが…。(公式サイトより)


感想
未体験ゾーンの映画たち2021にて鑑賞
タイトルが『ある会社員』を想起。

なんとなく同じような匂い…


男の職業、用務員

その仕事、暗殺者(アサシン)


キャッチコピー通り、表の顔は高校の用務員、でもその実、裏の顔は…

怖いですねガーン


よくありがちで、シンプルなストーリーだから下手すると陳腐になりがちだけど、全然そんなことはなく、殺し屋たちが個性的で、ザコキャラもいい味だしてて、スピーディーでスタイリッシュで、でラストは切なくて…



当たりでした花火花火花火



父親が殺されて、父親の兄弟分の真島に引き取られる主人公、深見。その真島に徹底して仕込まれる。


なにを?


暗殺者としてのイロハを…


これって『コロンビアーナ』っぽい?


ずっと信じていたことが、ある時、覆される。


その時…


ここが、いい。


いつか、やられることを、覚悟している。


だから、このように育てた…


いろいろ思うところはある。


葛藤する。


憎しみの感情しかないのではと思うが…


そうではなく…


揺れ動く心理… 


あまり書いちゃうと、観た時、半減しちゃうから、このぐらいで…



殺し屋では本物のスタントウーマンの伊澤彩織がいいです。さすがスタントウーマンだけあります。結構、長めの格闘シーンを演じてますが、見ごたえありました。


このスタントウーマンは、女子高生刺客役の2人組みの1人なんですが、このスタントウーマン伊澤だけが脚ががっしりしてて、今の若い子にしては太いなって思いながら観てたんですよ。そしたら筋肉なんだ、ってパンフレットを読んで、納得。


そして他キャストも個性的で『俺たち、いつから、こうなっちゃったんだろうな』的なことを言ってピアノを弾いてるゲイカップルの殺し屋(ゲイカップルに見えたけど、ゲイカップルぢゃなかったらすいません)シュールだよな…『陽はまた昇る』の副教官役だった浪岡一喜は本作でも教師役で登場、『宮本から君へ』のピエール瀧の息子役で宮本の彼女を犯しちゃういやーな役どころだった一ノ瀬ワタルは今回ちんけなチンピラ役。そしてちょっとだけのザコキャラだけど、いい味だしてるよねって感じの渡辺哲。すぐ殺されちゃうんだけど…そして一瞬にしてかっさらっていく『ワイルドバージン』前野朋哉…


キャストもグッドなのだ。


そして本作は、すごく分かりやすい。


分かりやすいけど、心理描写が繊細で…

グッとくる…



鑑賞特典でパンフレットが配布されてます。

それだけでも嬉しいてへぺろ
鑑賞特典のパンフレット

2021.2.2.   ヒューマントラスト 渋谷





2/2は健康診断だった。

毎回、結構苦痛…えーん

今の会社は協会健保で、多分一番最低のしかやってくれないから、胃はバリウムで胃カメラはオプションで5000円ぐらいかかる。わたしの胃はバリウムやっても仕方かいから(萎縮もあり、複数の、しかもへんてこりんな胃炎があるから、また再検査になる可能性大なので)市のがん検診で胃カメラをやっている。それなのに2時間以上もかかって…、以前のところだったら胃カメラもやっても2時間かからなかったよな…


ってことで、苦痛だし、疲れたし、あーあってことで空いた午後は映画マラソンにしよう‼️ということで、軽ーくヴィド・フランス🇫🇷でパン食べて、いざ💨💨💨


とりあえず一本一本のコメントは後々書くとして…



 天国にちがいない





ガルシアが本人役で登場びっくり

最近『モーツァルト・イン・ザ ・ジャングル』を観てるから、てかまだシーズン1の最後の辺りだから、ガルシア年取ったな、って印象…

観終わって、渋谷に移動しようと、外出て、携帯見てたら『チケットあげますよ』って、萩上直子監督の作品のもたいまさこばりに唐突に声かけられた。キョトンとしていたら『あ、もう、見ちゃった?友達が来れなくなったから…』って、次、未体験ゾーンの映画たちチケット取ってなかったら、観てない方だったら、喜んでなんだけど…えーん


ヒューマントラスト 有楽町


 ウェイティング・バーバリアンズ  帝国の黄昏



これだけフライヤーがなく、前もらってたかな?と思ったけど、以前ももらってなく…ショボーン

余裕かな?と思ったら、結構ギリギリで…

少し寝てしまった…えーん

ラスト、ちょっと尻きりトンボ感が…?


未体験ゾーンの映画たち2021から

ヒューマントラスト 渋谷

 ある用務員




鑑賞特典でパンフレットが配布されてます。

それだけでも嬉しい照れ

タイトルが『ある会社員』を想起。

よくありがちで、シンプルなストーリーだから下手すると陳腐になりがちだけど、全然そんなことはなく、殺し屋たちが個性的で、ザコキャラもいい味だしてて、スピーディーでスタイリッシュで、でラストは切なくて…

当たりでした照れ

未体験ゾーンの映画たち2021から

ヒューマントラスト 渋谷


有意義な休日になった

同時刻に『私をくいとめて』が上映されてて、チケット取る時、一瞬迷った

第92回アカデミー賞®国際長編映画賞に見事ノミネート。ポーランド代表作品がノミネートされたのは前年の『COLD WAR あの歌、2つの心』(18)に続き2年連続の快挙だそうだ。『COLD WAR あの歌、2つの心』は去年観た中で、かなり好きな作品。好き過ぎて2度見したぐらいだ。(そんなに続けて2度見することはないのだが、好きすぎると2度見したくなる)

ちょこっとあらすじ
少年院で出会った神父の影響で熱心なキリスト教徒となった20歳の青年ダニエルは、前科者は聖職者になれないと知りながらも、神父になることを夢見ている。
 
仮釈放が決まり、ダニエルは少年院から遠く離れた田舎の製材所に就職することになった。
 
製材所への道中、偶然立ち寄った教会で出会った少女マルタに「司祭だ」と冗談を言うが、新任の司祭と勘違いされそのまま司祭の代わりを任された。
 
司祭らしからぬ言動や行動をするダニエルに村人たちは戸惑うが、若者たちとも交流し親しみやすい司祭として人々の信頼を得ていく。
 
一年前、この村で7人もの命を奪った凄惨な事故があったことを知ったダニエルは、この事故が村人たちに与えた深い傷を知る。
 
残された家族を癒してあげたいと模索するダニエルの元に、同じ少年院にいた男が現れ事態は思わぬ方向へと転がりだす…。(公式サイトより)
 

 
感想
少年院から教会に、そして司祭に?!
 
まぢかよって思うような実話をベースにした作品。
 
 
 
40歳のヤン・コマサ監督に、脚本家も28歳のマテウシュ・パツェヴィチと若いスタッフと、若いキャストたちによるエネルギッシュでスタイリッシュな作品。そして全体的にスモーキーな映像が美しい。
 
 
赦しがテーマで、それぞれが赦しを求めている。人はどこまで赦せるのか?
 
突き詰めたら、みんななんらかの赦しを求めてるんだろうな…
 
被害者と加害者…
 
正義と悪…
 
 
簡単にスパッと割り切れない。
 
不幸に見舞われた人は可哀想だけど、その反対側には、また別の不幸がある。その人たちのことも考える。
 
それが赦し…?
 
 
いろいろ側面がある。正義の反対は必ずしも悪ではないこともあるだろう…
 
 
藤井道人監督の『デイ・アンド・ナイト』とか『光と血』も、この手の赦しをテーマに描いていて、なんとなく彷彿…
そして『ゲルマニウムの夜』をやった新井浩文は、そろそろ赦されてもいいのではないか?と思ったりもした…
 
 
聖人か?悪人か?過去を偽り聖職者てして生きる男ダニエル役のバルトシュ・ビィエレニアの強い眼差しに吸い込まれる。なんだろ?狂気と紙一重みたいな…ちょっと危うい感じ。クスリでキマってる時の目なんて、まぢ瞳孔開いちゃってますよね?って感じだし、でもそれでいて時に寂しげな物憂い表情で…、でも瞳の奥が澄んでいるというか…
この目…
 
彼に引っ張られながら、グイグイ引き込まれていく。村人たちもそうなんだろう。最初はなに?!この若造って感じだったけど、村人たちに寄り添い、一緒になって悩んで、最善策を見つけ出していく。いつの間にか、みんなも掌握されている。たとえそれが偽物のものであっても…
 
 
人は生まれながらに悪い人はいないという性善説があるが、なら、いつから人は悪に染まるのか?この主人公は多分、悪である。だって人を騙して司祭になったのだから…
 
でも元々は…?
 
 
改心して聖職者になりたいと思った。
 
思うだけなら勝手だ。勝手に思っておけばいい。
 
 
だって、この国では犯罪者は聖職者にはなれないのだから。
 
 
ひょんなことからついた嘘がのっぴきならなくてなっただけだと言うが…
 
 
一度、過ちを犯した者は、一生、這い上がれないのか?
 
 
国によってや宗教によっては、罪が深いほど、悔い改めた心は、浄化され、赦されるみたいなことよく言われるけど、それはなんかな?って思うこともある。けど…過ちを犯しても立ち直る機会はあってもいいのかな?とも思うし…
 
 
いろいろと考えさせられる作品でした。
 
 
聖職者による性的虐待がよくニュースになる。去年は枢機卿がコロナで9人が亡くなるとか…、コレ、なんなんだろうって思うけど…ホントに清廉潔白ではないよね?ってみんな思ってる。
 
 
スウェーデンで司祭っていうとマッツ・ミケルゼンの『アダムズ・アップル』を思い出す。こっちはコミカルだけど…
 
 
 
2021.1.30  ヒューマントラスト 有楽町