ちょこっとあらすじ
誰もが変わらない毎日を過ごす平凡な田舎町サマセット。春の大雨が降った夜、農家を営むエラブル家に11匹の子ブタが生まれた。
ところが母ブタの乳は10個しかなく、最後に生まれた小さな子は母の胸に抱かれることすらできない。エラブル家の娘のファーン(ダコタ・ファニング)はその1匹をウィルバー(声:ドミニク・スコット・ケイ)と名付け、まるで母親のように育て始める。
やがてウィルバーは、様々な動物が住む向かいのザッカーマン農場に預けられることになった。夜、どこからかウィルバーに話しかける声が聞こえてきた。声の主はクモのシャーロット(声:ジュリア・ロバーツ)だった。ウィルバーと彼女は大の仲良しになる。
しかし、春に生まれた子ブタは、クリスマスのハムになる宿命にあった。
怯えるウィルバーに、シャーロットが守ってあげると約束する。シャーロットは自分の巣に糸で『とくべつなブタ』と綴ったのだ。”ザッカーマン農場のクモの巣”の噂は瞬く間に広がり、静かな農場に人々が押し寄せてくる。
ウィルバーがピンチになるたびに、まるで自分の命を縮めることも厭わないような力強さで言葉を紡ぐシャーロット。
そんな時、ファーンは町のお祭りで家畜の品評会があることを知る。そこに出て優勝できればきっとウィルバーはハムにされないですむ。シャーロットの身体には新しい命が宿っており無理のできる状態ではないが、ウィルバーとの約束を守るため、品評会に付き添うことを決意。
いよいよ明日は品評会の結果が発表される日。シャーロットはネズミのテンプルトン(声:スティーブ・ブシェミ)と共に『最後のメッセージ』を捜していた。そして次の朝、4番目の奇跡が起きる……。(キネノートより)
感想
E・B・ホワイト著の児童文学作品の映画化ということで、子供向けのファミリー映画かな?と思ったら、大間違い。全然そんなことはなく、子供から大人まで楽しめる。
タイトルのシャーロットとは…?!主人公の豚?少女?
全然、違うよ。シャーロットの正体は蜘蛛。ちなみに声はジュリア・ロバーツ。すごーく艶っぽくて高貴な声。ネズミのテンプルトンの声はスティーブ・ブシェミだし、豪華だよね。
牧場の動物たちはいずれ食べられる運命にある。
牧場に預けられた子豚のウィルバーは、春生まれの豚で、春生まれの豚は冬を越さない。クリスマスにはハムになって食べられる運命にあるのだ。
それを知ったウィルバーは…
えっ…
やだよ、そんなの…
ってことで、ハムになるのを回避しようと作戦会議が始まる。
優しい言葉をかけられたり、親切にされた者は、その感謝のしるしとして、なにかしてあげたいと思う。
嫌われ者の蜘蛛のシャーロットはウィルバーに美しいと褒められて、友情が芽生える。そのことが嬉しかったのだ。だからウィルバーが困ってたら助け合いあげたい、恩返しをしたいと思うのは当然だよね。
シャーロットはウィルバーを救って、次の命をつなげ、自分の使命を果たし、生き物としては終わりを告げる。シャーロットが亡くなることは寂しいけど、新しい命にバトンタッチして、命のリレーは続いていく。
そうやってみんなが助け合い、共存し、生きている。
忘れかけていた大事な、本質みたいなモノを改めて思いおこさせてくれるような…
観終わって優しい気持ちになれる作品。
エンディングはGabe Dixon Bandの『 A Place in the Sun』
原曲はStevie Wonder
エンディングでこれが流れて、更にグッとくる
2021.1. アマプラ