3月4日(土)
すっかり大人になった我が家の子達2人とも、
今は東京に暮らし、日々仕事に精を出しています。
上の娘yayaがこのところハードワークなのだそうで、
「あぁ、田舎に帰ってちょっとリセットした~い!」と、
先週我が家に帰ってきました。
聴けば、同じ業務を半々に分担しながらやっていた相方の女性が
体調不良を理由に突然ぱったり出社してこなくなったとか。
代わりの穴埋めに短期バイトの募集をかけてはくれたものの、
そう簡単に見つかりそうもないようで、
当面はyayaが二人分の仕事量をこなすしかなく、
毎日夜遅くまで働いているとのこと。
「私だって辞めたいよ~も~~。
でももし辞めるなら、ちゃんと段取りしてからだよ。
ハア~~~!勘弁してくれって感じ・・・。」
yayaさん、半分怒りながら、白目むいて変顔つくりながら。
そんなyayaの変顔を内心カワイイとウケながら、
相変わらず私は、うんうんと頷きながら受け止めているだけ。
そして、いつものように我が家のリズムで
洗濯物を干したり、買い物に行ったり、ご飯を作ったり、
ネット配信で映画を観たり、猫と遊んだり・・・
そうやって一緒に過ごすうちに
yayaが自分の中心に戻っていくのを感じるのでした。
夕飯に、佐賀の母から送られてきたちりめんじゃこがあったので、
人参やマイタケを一緒に刻んで、炊き込みご飯を作りました。
yayaがひと口ほおばって、
「これ佐賀ばあちゃんの味だ!佐賀行くといつも食べてた味!」
「ふふふ、ま~ね~~、佐賀ばあちゃんの味を再現してみましたぁ~。
というか、ついついこういうのって自分の母親の味に寄っちゃうよね。( *´艸`)」
と私が苦笑いしながら言うと、
「うんうん、そうなるんだろうね~~。私もお母さんの味ってこういう感じってのわかるもん。」
「そっか~、おもしろいね~~。」
なんて笑い合いました。
なんてことない日々の暮らしの中に、やっぱり力がある。
知らず知らず、何かに励まされている。
そうそう、私は子育ちを通して我が子を励ましてきたんだなと、
あらためて思いました。
我が子の代わりを生きるわけにはいかない。
ただラクをさせて、傷つくことから守ってばかりでは育たない。
抱っこして甘えてもいいけれど、気が済んだらまた自分で歩いてごらん。
転んで泣きたかったら気の済むまで泣いていい。
きっとそのうち泣き止んで、
またおもしろいことを探しに行くでしょう。
そんな心持ちを子育ちの実践を通して持てる母親になったことは
しあわせだったな・・・と思っています。
「またね~おかあさん。行ってきまーす。」
残った炊き込みご飯のおにぎりをリュックに入れながら、
明るく手を振ってyayaは、東京に戻っていきました。