双極性障害の新しい治療法② | 躁鬱病のサラリーマンの生活日記

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躁鬱病(双極性障害)のサラリーマンの日々の生活日記。毎月22日(夫婦の日)は、妻から私を見た愚痴?等も掲載。

第2回は「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」。これはピッツバーグ大学医学部の精神医学・心理学教授であるエレン・フランク博士によって双極性障害の人々のために特別に設計されたものです。

双極性障害が再発する原因は大きく3つに分けられます。
1つ目が決められた通りに薬を飲まなくなる。
2つ目が対人関係上の問題や社会的役割の変化によるストレスの多い出来事が発生する。
3つ目が生活(社会)リズムの乱れ。
です。対人関係・社会リズム療法は社会リズムを正しくするための社会リズム療法と対人関係・ストレスを減らしたり、社会的な役割の変化に適応しやすくするための対人関係療法を組合わせたものです。

その効果は、日本うつ病学会作成の治療ガイドラインの一つである「うつ病治療ガイドライン -精神科作業療法-」のP12~P13で紹介されていて、効果については次のように述べられています。「双極Ⅰ型障害の再発を予防し(Frank, 2005),双極Ⅱ型障害のうつ状態と対人関係機能を改善させるとの報告がある(Miklowitz,2007a; Miklowitz, 2007b).また,双極Ⅱ型障害では,うつ症状,躁症状をともに改善させ,その効果はクエチアピンと同等としている報告もある(Swartz, 2012).近年では,電話による対人関係・社会リズム療法が通常治療と比較して寛解率を改善させるとの報告もある(Corruble, 2016).」クエチアピン(ビブレッソ、セロクエル)は国際双極性障がい学会治療ガイドライン2018で、最も効果のある薬とされている薬です。

では、この治療どこで受けることが出来るのか?なのですが、それを行える人は非常に少なく、「治療を行えますよ」と言う人でも、勉強会に一度も来たことのない人が結構いる旨水島広子先生のツィッターで見たことがあります。(水島広子先生は対人関係・社会リズム療法の日本における第一人者です。)
であれば、頼れるのは本ということになりますが、まずはエッセンスを知りたい、と言う方には、社会リズム療法は昨日紹介した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ」がまさしくそうだと思います。対人関係療法はコミックエッセーの「それでいい」が読みやすくいいのではないかと思います。
エレン・フランク博士の著書訳本はこちら。

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