絲的ココロエ | 躁鬱病のサラリーマンの生活日記

躁鬱病のサラリーマンの生活日記

躁鬱病(双極性障害)のサラリーマンの日々の生活日記。毎月22日(夫婦の日)は、妻から私を見た愚痴?等も掲載。

「絲的ココロエ 「気の持ちよう」では治せない」絲山秋子 著 日本評論社刊 です。芥川賞などを受賞している双極症患者の小説家のエッセイです。

不思議な気持ちにしてくれる本です。双極症について医者の書いたものや、当事者の書いたものでも自分が経験したことを時系列に綴ったものは数多くある中で、エッセイとして双極症(或いは人によっては関連していない発達障害)の部分、部分を切り取って、問題提起、筆者なりの対処法を記すというパターンで構成されています。

読んでいても、僕にとって意味不明の章だったのが「過ぎた方便~定型発達という問題」だった。発達障害の方の感覚というものが理解できないのだ。
そのことは逆に考えさせられた。僕たちが、躁やうつの時の状態を説明しても、一般の人は理解してくれるのかな、と。まぁ、うつの感覚は体験したものでしかわからないだろうけど。

反対に「うん、うん」と感じたのもあった。「「まつり」のあとと女性性」というもの。著者はラジオに出演した時や谷崎賞の授賞式の時などポジティブな感情になるが、その反動としてうつが来るというものである。この気持ちは僕はすごくよくわかる。家族以外の人と一緒に食事をしたり、職場の飲み会に出席したり、親戚の法事に出席すると気分はその時は高揚するが、その後酷いうつに悩まされる。
このことをかつてブログ友に相談しても「他人と食事してそのあとうつになる人なんて聞いたことがない。」と言われたりしたのだが、僕の場合、まさに「まつりのあと」にうつになるのだ。だからそういった行動は極力しないように、気分の波が落ち着いている今でもしている。双極症患者として制限される数少ない行動の一つだ。
絲山さんは「まつりのあと」の対処法として、ハーブティーを飲んだり、女性的なものを取り入れるといい、と書いてある。但し僕の場合はそんな程度ではうつはおさまらなかったですが。

世に出ている双極症の本とは一味違う対処法が書いてあります。

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