規則正しい寝起き生活のコツを考えてみよう。

床につく時間を一定にしたときの眠る時間の目安は30分から1時間ぐらいになるだろう。睡眠薬が効いてくる時間だ。また、自分の睡眠時間を見つけるのに30分ずつ就寝時間を変える探し方がある。いつもの床につく時間のプラスマイナス30分位が眠る時間の目安になるのだろう。

何時に寝るかとういことは簡単なことだろう。起床時間からが逆算できるからだ。何時に寝たらメリットがあるかということも大切な知識だ。細胞を回復させて老化を防いでくれるのに成長ホルモンがある。それは午後10時から午前2時にホルモンの分泌がピークになる。ゴールデンタイムと呼ばれている。また、成長ホルモンは就寝後2時間後に多く分泌を始める。だから午後10時から午前0時までに眠ると細胞や老化にすぐれた睡眠になる。

記憶にもメリットがある。深いノンレム睡眠は「嫌なことを忘れさせてくれる」はたらきがある。レム睡眠時は記憶の定着が行われる。最初にしっかり寝ないと「嫌な記憶」が消えず、心が癒されない。睡眠時間が短いと朝方の長いレム睡眠がないので、記憶の定着や記憶の索引付けが出来なくなる。

ほかには内臓機能もそうだ。たとえば、肝機能の回復は7~8時間の睡眠時間が理想とされている。

睡眠を促すメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌は朝の過ごし方によって違ってくる。起床後に日光などの光を浴びると、メラトニンは12~14時間後に分泌しはじめる。その2時間後が眠りやすい時間である。

午前0時までに床につく習慣をつけたらどうだろうか。成長ホルモンのゴールデンタイムにかかるので細胞の回復に一番いい。記憶や内臓きのうを考えたら7時間ぐらいの睡眠があってもよさそうだ。7時に起きるとメラトニンのピークは午後11時までに訪れる。自分の睡眠時間から成長ホルモン・記憶・内臓・体温などの要素から起床と就寝時刻を見なおしてはどうだろう。

これまで言ってきたように、床につく時刻から起床時刻を考えることが大前提である。起床時刻は目覚まし時計なので人工的にコントロールできるから。その逆はできないのである。