目覚めた時は個室の病室。

「鍵を開けてくれ」と言ったらドアが開いた。

例の女医が主治医(とはいっても2人しか医者はいないが)が来た。

「躁うつ病」ですと病名を告げられた。

「ゲーテ」だって同じ病気じゃない。

といわれた、「ゲーテ?}あのゲーテ。

それより、北さんの方がいいいと思っていた。



入院した躁状態。

アメリカの診断基準ではどうなっているだろうか。

躁病の時期は

DSM-IV では、以下の症状をあげている。

1)気分が良すぎたり、ハイになったり、興奮したり、調子が上がりすぎたり、怒りっぽくなったりして、他人から普段のあなたとは違うと思われてしまう

2)自分が偉くなったように感じる

3)いつもよりおしゃべりになる

4)色々な考えが次々と頭に浮かぶ

5)注意がそれやすい

6)活動性が高まり、ひどくなると全くじっとしていられなくなる

7)後で困ったことになるのが明らかなのに、つい自分が楽しいこと(買い物への浪費、性的無分別、ばかげた商売への投資など)に熱中してしまう)


少なくとも(1)を含む、4 つ以上(1が怒りっぽいだけの場合は5つ以上)の症状が、1週間以上続く場合。

仕事や人間関係に差し支えたり、入院が必要になるほどであれば、躁状態と診断される。


一方、同じような状態が4日以上続き、他の人から見て明らかなほどだが、仕事や家庭の人間関係に支障を来さない程度であれば、軽躁状態と診断される。


さて、本人の病気の意識(病識)初めてだから全然わからない。

「あき」は入院した。

この基準はほぼ満たしていた。

特に帰郷てからの5日はピークだったと思う。

両親も困ったと思うが、本当に疲労困憊して入院をした。


そんなことしか思い出せない。


後にわかることだが、「双極I型障害」という病気である。


この時期は、DSM-IIIが診断基準(1986=1993)であり、DSM-IVになったのは1994年からである。


さて、その年齢は26歳。


双極性障害は、調査によって異なるが、初発が20代を大きく含まれているのがわかる。

双極性障害の平均発症年齢は調査によって異なり,17~29歳の範囲に分布。

双極性障害の発症は主に20代前半に多い。

発病年齢は、双極性が20代にピーク。

若い年齢で発症するケースが多く、平均では30歳前後です。


今は、双極II型障害もあるので、それも含まれているかもしれない。

ただ、この調査は患者たちの意見交換からは

双極I型障害(いわゆる躁うつ病)発病の年齢は比較的若い時期に多くなっている。



3月25日の入院から、5月まで入院生活が始まった。