1月4日。
本当は奥多摩界隈の他の山に行くつもりでしたが、大菩薩嶺付近で雪が降ったと聞き、急遽行先変更。
通い慣れた小菅川の林道を通って日向沢登山口へ向かいました。
目指す山肌には白い物が。
おらワクワクすっぞw
去年は解禁日間近になって「実は林道で崩落があって立ち入り禁止になっていた」なんてことを知らされた林道小菅線。
そのまま渓流シーズンは丸々規制解除されず、入る事が出来ませんでした。(;ω;)
今では崩落箇所の工事も終わり、無事に林道終点まで行く事が出来ます。
ちなみに私、小菅川の源流恋しさのあまり、去年の夏に一度だけ立ち入り禁止箇所を大きく迂回して、山越えで源流奥地に行っていました。
結構しんどかったので一回しかやりませんでしたけど。(^_^;)
しばらくはふかふかに積もった落ち葉をラッセルするかのような登山道が続きましたが、標高が上がるにつれ徐々に雪が見え始めました。
途中に落ちていた糞。
クマ…かな?
まだ冬眠していないのかもしれません。
杉の植林帯を越えフルコンバに近づくと、一気に積雪量が増してきました。
おお♪いいね♪いいね♪
一応ここらでチェーンスパイクを装着。
買ったもののあまり使っていなかったチェーンスパイク。
源流遡行でずっと装着している人もいるとか聞きますが、どうなんだろう?
なんか滑る所では一気に滑りそうな気がしますけど…?
登山道に人の足跡は無く、私以外は誰もこのルートを登っていない様子。
動物の足跡だけが私を先導するかのように続いています。
キツネかな?
他にもキジかヤマドリらしき足跡も。
警戒音を響かせて斜面を駆け降りていく鹿の親子にも出会ったり。
冬の山は動物の気配で満ちていて楽しいです。
山に慣れてきたのか、特に疲れも無くあっさり到着した大菩薩峠。
さぁ、お楽しみの稜線歩きです。
雪がうっすら積もった大菩薩嶺の稜線。
奥に見える山では、気に積もった雪が強風で吹き飛ばされて地吹雪のようになっています。
まるでなかなかの高山帯に来たかのよう。
南の海を思わせるかのような空の青さと、自分と同じ目線に浮かぶ雲。
そして遥かに聳える南アルプスの山々。
今年はあの中のいずれか一座には登ろうと画策していますw
ちょっと残念なのは、富士山が雲に囲まれて見えないところ。
こればかりは仕方ない。(^◇^;)
稜線までの登りはむしろ暑くて薄着でも良いくらいでしたが、強風に晒されてさすがに寒くなって来たのでレイヤリングを調整。
前回、前々回と少し厚着気味なレイヤリングでしたが、今回はそれがバッチリはまって快適な山行が楽しめています。
この辺もだいぶ分かってきた感じです。
今回ソース社のハイドレーションも初めて導入してみました。
いちいちザックを下さなくても、口元まで伸ばしたチューブで給水が出来るのはとても楽♪
それだけでだいぶ疲労の具合が違う気がします。
イスラエルメーカーというのが今の御時世思うところはありますが、評判が良いのでこれにしてみました。
ゴム臭さとかも全くありませんね。
賽の河原避難小屋付近。
ああもう素敵過ぎるw
都内から割と簡単に行ける場所に、こんな素敵な山があるという幸せ。
小菅とは反対側の上日川側からは短時間で簡単に登れるため、春夏秋のシーズンは登山客で賑わうこの稜線も、冬に訪れる人は疎ら。
それもまた素晴らしいw
木々も白く飾られ、空とのコントラストがとても美しいです。
これは雪が付着しているのか、はたまたこれが霧氷なのか?
展望が全く無く、残念ピークで有名な大菩薩嶺山頂に来ました。
しかし、この日はこの樹林帯に囲まれた山頂もまた楽しかったのです。
木々に積もった粉雪が強風で吹き飛ばされ、木漏れ日に照らされて周囲がダイアモンドダストのように輝く神秘的な景色の中を歩けましたw
いやもう冬山最高w
雪山登山とか好んでやる人達がいるのがよく分かります。
大菩薩嶺から折り返し、稜線上の比較的風の穏やかな場所でランチタイム。
今日はこれ。
「チムチュム」というタイ🇹🇭のハーブ鍋を作ります。
スープを煮たて、肉や野菜をぶち込みます。
肉は溶き卵に絡めてから入れるのがタイの流儀だとかいうので、わざわざ生卵も持って来ましたw
シェラカップにイサーンソースを入れ、それに付けて食べると、トムヤムクンとも違う濃厚なナンプラー風味の芳しい味わい。
しかし、止まっていると流石に寒くてろくな写真を撮る余裕無し。(^◇^;)
すぐに食べないと冷めるしw
こんなのもわざわざ持って来ていました。
ノンアルコールの泡ジョッキ缶。
見事に噴き出し、3割くらい溢れ出ましたけどw
ハッピーバースデー私。
実はこの日、私の誕生日。
山の上で一人お誕生日会です。
調理中、往路では雲に囲まれていた富士山が顔を出してくれました。
それを眺めながらのランチは至福のひと時。
雷岩付近からの動画。
気が付けばかなり長い時間を稜線上で彷徨いていたようで、昼を過ぎると雪が徐々に溶けて減っていました。
本当に短時間の絶妙なタイミングで来れたようです。
自分の足跡を辿って、雪が薄くなった登山道を戻ります。
見たところ私以外の足跡は増えていないようで、素敵な冬山を独り占めしてきました。
帰宅して雪山登山の装備について調べたのは言うまでもありません。
…しかし、金額を見てそっとサイトを閉じました。(^_^;)