母の検査結果と治療について聞くために、9/20の午後6時半に婦人科病棟に向かいました。主治医の男性の先生は40代後半ぐらい、担当医は若い女性の先生。両方穏やかな雰囲気です。

説明は、最初から手術前提で進みました。ステージは口頭での説明はなく、電子カルテが見えて書いてありました。今の段階ではまだ推定だからでしょうか。

グレードは、最初「高い」という説明でした。

手術という話になって、いきなり「摘出するのは子宮だけですか?」と聞いてしまい「それはこれから説明します」と返されました。「あっ、すみません」と言いましたが、ムッとされたかも…

子宮と両側卵巣まで摘出。腹腔鏡だけど、手術時間6-10時間と聞いてかなり躊躇しました。

開腹だったら相当悩んだと思います。N病院でたくさん見たおじいちゃんおばあちゃん、つらそうでした。仲良しのおばあちゃんが術後に回復室から中々帰ってこなくて、看護師さんに聞いたら肺に水が溜まったとのこと。

腹腔鏡でも10時間か…と少し心配になりました。グレードが高いとどういうリスクがあるか、と質問しました。性質が良くないので、浸潤しやすいとのこと。前回の切除でその病気の部分は綺麗に切除されているが、他の部分に病気があるかは、取ってみないとわからない、とのことでした。

80歳での手術への不安については、80代後半だったらまた違うが、母は健康でもあるし、次に手術するとなると、その方がリスクがあるとのこと。

途中で開腹になるケースは、ほとんど無いとのこと。

そして、手術リスクについての説明が順番に始まりました。段々手術が怖くなりました。リンパ浮腫の話が出て、これも本人がつらいな、と思いました。

ところが、担当医の先生が「先生、今回はリンパ郭清はありません」と。「勘違いしてました〜」とのことで、手術は4時間。それならかなり負担が違います。高齢であることを考慮して、リンパ郭清はしないそうです。

母も手術を受けたいそうなので、サポートすることにしました。

水曜日の説明で、次の火曜日に手術とは、慌ただしいとは思いました。セカンドオピニオンの説明もありましたが、そんなに急ではお願い出来る病院もないでしょう…


まだ迷いもあります。医療に完璧は無いし、手術や薬の副作用・合併症は自分が身をもって体験して来ました。確率の高い方を選んで行くのが治療の選択、ということは、医療翻訳の勉強や日々の仕事でよく理解しました。母が確率の低いグループに入る、ことはあり得ます。

腹腔鏡と開腹のメリットデメリットについては、散々勉強し、T先生に何度も教えてもらいました。あの時は、随分とT先生の時間を取ってしまったのに、T先生、ムッとかイラっを出さなくなって、随分変わったな〜と思いました。それどころか、今にして思えば、よく付き合ってくれたなと。一度は他で手術すると言って、また戻ってきたのに…


こういう、今までの積み重ねがなければ、もっとモヤモヤしたままだったかもしれません。母についての説明も、あまり理解できなかったでしょう。すべてが結びついた気がします。



T先生の意見も聞きたくなったけど、T先生は私の先生だし、科も違うし…筋違いです。それでもやっぱり、昨夜、お知らせしました。T先生に腹腔鏡のこと、たくさん教えていただいたので、今回もよく理解できた、ありがとうございました、って。あと、「母の病院では、大人しくしているつもりです、でも主治医の先生をムッとさせてしまったかも」って。

「それは大変ですね。無事手術が終わることをお祈りします。」とお返事来てました。

もしかしたら、母の主治医の先生も大変ってことも含んでます?って聞きたいけど、聞きませんでした笑



ブログに、体験された方のコメントも頂き、とても安心しました。ありがとうございました。


病院は、父と母の元の職場であり、私は母のお腹の中に居るときから一緒に通勤していて、自分の母校でもある大学の附属病院です。親友もここで治療しています。母は真菌性肺炎のときずっと通院していて、5月の胃腸炎の救急搬送で子宮の異常を見つけてもらった病院でもあります。とても暖かい、とまではいかなくても、イヤな印象はありませんでした。縁と直感に賭けたいと思います。

横浜の弟が明日の入院に付添います。今日は翻訳講座はお休みして体力の回復に努めて、月曜午後に京都に戻ります。また水曜日朝に帰って来ます。再び退院には付添い、数日はサポートする予定です。そのあと、弟に交代です。

長くなりました。

病院と縁が切れません。仕事も、毎日が病院が相手です…