『ホメオパシー基本レメディ活用ガイド』から一部抜粋。
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真の治療とは
ホメオパシーの創始者であるハーネマンが書いたホメオパシーの原典、「オルガノン」第6版の格言§1には、次のように記されています。
"The physician's high and only mission is to restore the sick to health, to cure, as it is termed"
「医師の崇高で唯一の使命は、病人を健康に再び戻し、文字通り治癒させることにある」
では、人々を真の意味で治癒へと導く、「真の治療」とはどういうものでしょうか。
現代の一般的な医療における治療の目標は、身体的な病気を治すことと死を回避することにあります。また、症状が消えることが治癒とされます。
一方、ホメオパシーでは単に身体の不具合を消すことだけにとどまらず、肉体とエネルギー体のすべての調和をとることが、最終目的となります。
そのため、目に見える身体的な病気が治っても、エネルギー体が調和に向かわなければ、治療が完了したとはいえません。エネルギー体を調和させる目的とは、「内在する霊性を高めるため」に他ならないでしょう。
真の治癒は、すでに治癒過程から始まっています。
それは病気を完全に治すことの他に、その病気の真の原因を理解し、その原因を完全に取り除く過程を体験することにより、内在する霊性に目覚めることです。そして、その過程の中で、病気になる前の意識状態よりも、さらに高い意識レベルへと進化し始めます。真の治癒は、その意識の変容に伴って、症状の消失よりも深いレベルで起こります。
多くの難病を治癒へと導いたエドガー・ケイシーは、人生の特定の時期に罹った重い病気がその後の人生の転機となり、魂の進化に役立っていることを、多くの実例をもって示してくれています。
北米先住民のメディスンマンであるローリングサンダーも、「病気になるには、必ず原因がある。人を治療するかどうかを決める時は、まずそれを考えなければならない。それを無視すれば、その人間は将来大きな代償を払わなければならなくなるかもしれないからだ」と述べています。
病気とはその人に与えられた霊的課題であり、そこから気付かなければならない問題があるということです。それにもかかわらず、病気を自分に起因するものではなく、病気自体のせいにして医師に病巣を切り取ってもらうだけでは、個人の成長にはつながりにくいのは明らかでしょう。
このことは、他人の宿題を肩代わりしてやってあげることは一時しのぎに過ぎず、決してその人のためにはならないということに喩えられるかもしれません。
ここで「真の治療」について、多くの人々を治癒へと導いた、先人たちの言葉や教えを見ていきましょう。
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■ハリー・エドワーズ
ある時、「病気を治すことに意味があるのか」と聞かれたハリーは、「大事なことは、治療という行為から生じてくる結果にある。医師に見放され不治の病と宣告された患者が治ることによって、患者と周囲の人たちが霊性に目覚めることが大切だ」と述べています。
■アナンダモイマー大師
しかしながら、カルマを学ばなければならない病人が来ると「あなたには病気から学ばなければならないことがあります」と言って、治さないこともありました。
■フナ
フナは、ハワイをはじめポリネシア諸島の人々に伝わる人生の教えです。ハワイでは、フナは万物に宿る生命エネルギーであるマナを操ることのできる、カフナと呼ばれる人々に伝承されてきました。フナでは、心は高次のアウマクアと中位のウハネ、肉体に宿るウニヒビリから成り、この3つの調和が取れていれば健康を保つことができるといいます。
フナの教えでは、病気の原因はその人の心にあるとされています。細菌やウイルスによる感染であっても、発病は心の問題にあります。肉体の病気でも、根本原因はその人の自然の摂理に反する言動にあるとされ、治療にはまず自分自身を内観し、内面を正す必要があるといいます。なぜなら、それが病気になった真の理由だからです。
治療においても、中位の意識であるウハネが「病気を治したい」という調和の心を持つことが大切です。その強い意志がアウマクアやウニヒピリと共鳴すれば、肉体の病気も治癒するのです。フナでは薬を飲んでも、ハーブを使っても、その他あらゆる治療法を行ってもかまいません。それはどのような治療法であっても、その人の治したいという意志表明であると解釈するからです。
またフナでは、最も治癒の阻害となりやすいものは、細菌やウイルスなどではなく、ネガティブな思考、罪の意識、許せない心であるとされます。真の治癒において重要なのは、症状を消すことではなく、「心のあり方を正すこと」なのです。
■エドガー・ケイシー
「すべての健康、すべての様々な自然治癒力は、内在する波動を変えることであり、それは身体に生ける組織の中にある聖なるものを、創造的エネルギーと同調させることによる。これのみが治癒である。薬を使っても、外科手術を行っても、その他の方法を使ったとしても、生命ある細胞の力の微粒子構造が、そこに内在する霊的資質の波動に同調することによって治癒しているのである」。
■アリゴ
「治療や手術の体験から、身体の病気を治すことが本来の目的ではなく、一人ひとりが自分の霊性に気付き高めることができてはじめて、治療が完了する」。
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病気とは、その人が何らかの形で自然の摂理から外れているというサインです。治療家は、ただ単に病気を治すだけではなく、その人が病気の真の原因を理解し、治療を通した経験によって、より霊性を高めていくことが最も大切だということを念頭に置くべきでしょう。
病気が「愛」、「自分自身に向き合うこと」、「忍耐」を学ぶための教材であるならば、治療する側、される側の双方がそれを意識することが大切であると思います。
最後に、シルバーバーチの言葉を引用しておきましょう。
「治療によって奇跡的に病気が治る......。それはそれなりに素晴らしいことですが、その体験を通してその人が霊的真理に目覚めることがなかったら、その治療は失敗したことになります」。
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バイオエナジェティック・オステオパシーの施術ではこんな感じで考えているかも。とくにバイオエナジェティック・オステオパシーを使ったロルフィングのベーシック10シリーズは、そんな過程がみえやすい。
あんまりこうやって文字で書かれてる文章はみたことないな。🤔
