自分は共感できてると思っていても、相手は共感してもらったと感じていない、という事はよく起こる事です。
また、自分が共感できてなかったと感じていても、きちんと相手は共感してもらったと感じてる事もあります。
共感とは、相手の中に見出すものではなく、自分の中に沸き起こるもの。
私たちの脳は、身体機能と表現機能の発達によって、少しずつ外的環境に合わせて発達していきます。
赤ちゃんは、生まれたばかりの時は、脳が未発達。
体も脳も未発達なので、自分では何もできません。
ほかの動物たちと違い、生まれてまもない時期から、自分の力で、立ったり、捕食したりできませんよね。
そのために、赤ちゃんは、いつも傍にいる他者を見て、それを真似て色々なものを学習して、脳機能の反応パターンを増やしていきます。感情、感情の処理のしかた、対人関係、他人の要求への対処の仕方、ストレスの処理方法、生活習慣、などなど・・・・。
脳の生理的な反応は、人間はみんな基本的に一緒です。
なのに、人それぞれ性格特性にばらつきがでるのは、大脳新皮質の記憶や学習のストックが人それぞれ違うからなのかもしれませんね。
身体機能も脳の機能も未発達で、自分で危険を回避できない赤ちゃんにとって、唯一の防衛手段は、養育者との共感。「解かってもらえない」「守ってもらえない」「共感してもらえない」は、死に直結します。
まだまだ大脳新皮質は発達してませんが、「死」や「生」をつかさどる爬虫類脳は機能していますので、共感してもらえないと「死への警報機」が鳴り響きます。それをストップするには、養育者の共感を得ること。
何度も何度も、警報機のスイッチを切ってもらうことで、「ああ、怖い世界じゃないんだ。」と、コントロール出来ていくのだと思われます。
そう考えると、共感してもらえないと感じることは、とても怖い事で、共感してもらえていると感じる事は、とっても安心である事なんですね。
赤ちゃんは、話す事はできないけれど、実は色々な事を物語っています。
表情や動き、体の緊張や間、などなどによって。
これらを使って、赤ちゃんは感情を養育者に伝え、養育者の反応を見て、「こういうときは、人はこう行動するんだ。」「こういうときは、人は楽しくなるんだ」などなどと学習していきます。
そして、なぜかママは、赤ちゃんの様子を見ただけで、赤ちゃんの気持ちが解かってしまう。
一番不思議なのは、何を言っているか解からないこどもの言葉を解読するママの共感能力です!
これも、自分が行動しなくても、他者の行動を見るだけで、脳内に同じ事をを再現(脳の活動を同じにしてみる)し、他者の気持ちを推測していくことを可能にするミラーニューロンの仕業。
泣きながら、言葉にならない声を理解するママ。
医師のミミズのはったような解読不可能の文字を解読する看護婦さん。
ペットの様子を見て、散歩にいきたいのか、ごはんが食べたいのかを予測できる飼い主さん。
ママの背中を見ただけで、怒ってるのか、泣いてるのか、ふつうなのか、嬉しいのか理解できる子供。
このように、人の様子を見て、他者の状態を推測する時には、今までの経験や現在の他者の状況などを照らし合わす作業を行っているので、脳は活性化されている状態にあるといえます。
人は、共感を求める生き物。
共感されていると感じると安心感が生まれる。
安心感が生まれると、脳が活性化する。
脳が活性化すると、共感力や判断力も適度に機能する。
共感力や判断力が機能すると、適切な思考パターンや行動パターンをとることができる。
適切な思考パターンや行動パターンがとれれば、問題解決能力も適切に働く。
共感すること、脳を活性化させる事って、とっても大切なことなのですね。








