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Dr.カツタ

私が製薬会社の研究員時代に“副作用のないステロイド剤”を探索することから始まった商品開発。
開発商品の特長や秘話など、分かりやすくお伝えします。
株式会社バイオアーク 代表取締役 勝田公雄

最近、新型コロナウイルスの感染流行に伴い、

アルコール消毒が原因の手荒れが増えています。

これについて考えてみましょう。

原因は、今どこに行っても感染対策としてアルコール消毒が要請されています。そしてアルコール消毒は通常70%前後の高濃度のものが多い。

 

このようなアルコール消毒剤で手指を頻繁に消毒したとき何が起きるかというと、高濃度アルコールは皮膚から簡単に蒸発しそれに伴って皮膚上の水分もとり去ってしまいます。

これが皮膚の過度の乾燥につながり、手荒れの原因となっています。

 

ところで、十年ほど前、紀文食品という会社より依頼を受けました。依頼内容は「工場での食品衛生のため、頻繁なアルコール消毒を実施しています。それが原因で当社では手荒れが多い。何とかしてほしい」と。

 

そこで小生は、消毒用アルコールに数パーセントのグリセリンを加え、さらに殺菌・抗カビ作用も強化したものを作り使用してもらいました。するとその後、工場での手荒れが起きなくなり、現在も使っていただいております。

 

しかしながら、このときの改良したアルコール消毒剤は業務用で容器が4Lと大きく、そして一般向けの小さな容器のものは未だ販売されていません。ですから一般の方の使用はむつかしいですが、ヒントにはなります。つまり通常のアルコール消毒剤の高頻度の使用によって起きる手荒れ対策としては、グリセリンを含んだ化粧水等で処置することで予防できる、ということです。

 

どのような化粧水でもかまいませんので、成分を確認していただきグリセリンが成分表の前の方に記載された化粧水で処置してみてください。アルコール消毒剤によって起きた手荒れは予防できると思います。