Dr.カツタ

Dr.カツタ

私が製薬会社の研究員時代に“副作用のないステロイド剤”を探索することから始まった商品開発。
開発商品の特長や秘話など、分かりやすくお伝えします。
株式会社バイオアーク 代表取締役 勝田公雄

 

少しコロナウイルスも落ち着いてきたでしょうか?

いまこんなことを思い出しています。

 

もう十年以上の月日が経過したと思いますが、

日本で大腸菌の一種であるO-157の食中毒事件が、

確か和歌山県の小学校で始まって大きな騒動になったことが

あります。このとき、周囲に多くの専門家が集まって、

対策を練ったことがあります。

 

そこで考えたことは、O-157はヒトに対しては強い毒性をもっていますが、牛に対して毒性がなく腸内で繁殖します。ですから牛を多く育てているところでは、O-157が沢山育っている可能性があるということです。

 

そして次に、自然界は上手くできていて、O-157が多くいるところには、必ず、その天敵にあたるものが必ずいるはずだという考えでした。ということで、牛を飼育している牧場が沢山ある那須の方面に行き、沢山の牧場から、沢山の牛の糞を集めてきました。そうして某研究室に協力していただき、糞中に0-157は居ないか?またそれを破壊してしまうものはないか?調べてみました。

 

その結果、O-157、いるは!いるは!それこそ集めた糞の十パーセント以上にO-157が見つかりました。と、同時にこの0-157を捕食する天敵のバクテリオファージも見いだすことができました。当時、このバクテリオファージの商業化も考えましたが、それはいろいろな障害があって無理でした。

 

ですが、この一連のO-157研究によって、われわれは以下のことを知ることができました。O-157にはO-157のみを捕食するバクテリオファージというウイルスの一種の存在がある。それはO-157が自然界で目を覚まして増殖を開始すると、引き続いてバクテリオファージも目を覚まし、O-157を捕食する。そして周囲のO-157を全て捕食しつくした後は、専用のバクテリオファージは再び眠りにつく、と。そして今後O-157事件は(前記眠っている沢山のバクテリオファージの存在により)小さな食中毒事件は起きても大きなことには育たないと。こんな現象があることを知りました。

 

振り返って、現在の新型コロナウイルスの流行と、日本における突然の原因不明の収束、そして新型コロナウイルスの遺伝子変異を制御するnsp14の存在についての報告をみたとき、前記O-157とバクテリオファージの関係を思い出しました。仕組みは違うけれども、その独占的な繁殖を制御する仕組みが自然界にはウイルスの世界にもあるのではと?!それがnsp14かもしれない(まだはっきりとわかりませんが)!と。だとすれば、今後新型コロナウイルス感染は急速に収束する可能性が予想され、二度と大きなパンデミックにはならないかも?と。

なら、いいんですが、なかなか、この予想を支持する情報は」見つかりません、とりあえず、報告してみます。

 

勝田公雄 記