【デキサメタソンの作用機序】
デキサメタソンはどのように作用するでしょうか?
デキサメタソンは好中球に直接働きません。
サイトカインストームに働きます。
サイトカインは血液中で、ng/ml~pg/ml
あるいはfg/mlととっても低い濃度に存在しています。
1gの1000分の一がmgでその1000分の一がμg、
そしてその1000分の一がng
さらにその1000分の一がpg
そしてその1000分の一がfgという単位です。
実に1gの1億分の1のさらに1000万分の一という数値です。
これは、想像できないくらい少ない濃度となります。
ですからそのレベルの濃度に作用するデキサメタソンは
とても少量で有効、しかも即効性でとても便利です。
新型コロナウイルスに感染して
肺が障害を受けて重症に陥ったとき、デキサメタソンを服用すると、サイトカインストームが起きなかったことになります。
結果として、好中球の
活性化が抑えられ、重篤化を抑えることができます。
ですから、WHOの報告するように重症患者に対して
デキサメタソンを用いて治療するのは賛成します。
上記したように、好中球の働きや
サイトカインストームの意味を考慮した時、
重篤化した患者の治療以外に使用するのは
非常に危険であることが理解できると思います。
