Facebookやインスタで繋がって下さってる方は、
娘がバレエにハマっているのをご存知で。
好きなことが見つかって良いですねー!
と、
時々、
お声をかけて頂けます。
ありがとうござます。
それはとても嬉しいのですが、
そのあと、
「ウチの子は全然ダメで…」
と繋がってゆくママも結構多く…。
ちょっと困ることもあって…。
おそらく、
歯痒いお気持ちなのだろうなぁと、
感じます。
昨日もチラリと
そんなことを書きましたが、
好きなことが見つかると、
それだけ、
面倒なこと、
嫌なこと、
我慢しなくてはならないこと、
も鬼のよう増えます。
親も子も。
好きが見つかれば色々上手くいく、
って幻想。
だってさ。
「好き」
なんだもん。
上手くいかなきゃムクれるし、
叱られれば泣くし、
負けたと思えばションボリするし、
いじけたり、
荒れたり、
それに伴って八つ当たりされたり。
おいおい、
なーんでお金出して送迎して、
八つ当たりされるんだ?
違うだろっ!
とキレたこともあります、私(笑)
特に、
「頑張っても報われなかった」
時なんか、
もー、大変ですよ。
原因は、
本人が頑張ってるつもりだけだった、
ってこともあるし、
時期的に不運だったね、
なんてこともあるし、
時には、
大人の都合…なーんてこともあります。
娘がまだ小2の頃。
ある出来事がすごく悔しかったらしくて、
布団の中で、
シクシク泣いていたことがありました。
どうやら、ある女の子に、
負けた
と感じたらしいんですね。
いやあのさ。
まだ習い始めて1年も経ってないよね?
相手の女の子は、
幼稚園からやってるよ?
と鼻で笑いたくなるのをぐっと我慢です。
そっかー、
悔しいって思っちゃうくらい、
好きなんだよねー。
って、背中をさすっていたら、
ポロポロポロポロ、
涙が止まりません。
八つ当たりは相当ムカつきますが、
目の前で凹まれたり、
泣かれたりするのはもっとキツイ…。
親心が痛みます。
大好きなコトだからこそ、
負けたら悔しい。
でもこれを乗り越える方法は、
たった一つしかない、
と私は思ってて。
それは、
「誰か」
と比べるのをやめること。
常に常に常に、
昨日の自分より成長しているか?
から心を動かさないこと。
もし仮にその誰かに勝てたとしても、
上には上が必ずいるのだから。
その度に傷ついていたら、
身が持たないです。
好きなら尚更。
それしか道はない。
もう少し噛み砕いて話した思いますが、
この話は小2でも理解出来たようで。
それ以来、
誰かに負けて悔しい、
と口に出すことはありますが、
言ったそばから、
ケロリとするようになりました。
昨年の冬には、
実力を出し切れずに
厳しい評価を頂いたことがあり。
少しの間、
私の隣に座って、
言葉もなくムスッとしていましたが。
ずっと背中をさすっていたら、
ふっ、と、
もう行く…。
と立ち上がり。
お稽古場で最後の一人になるまで、
ずっと自主練していたと、
後から先生に教えて頂きました。
この時は結局、
「結果」
は伴わなかったのだけれど。
「結果が不本意だったら練習に戻る」
という「自分の答え」を
彼女は自力で見つけたのだから。
単純に上手くいくより、
ずっと、ずっと、ずっと、
大事なものを手に入れたのでしょう。
この経験、
一生忘れずにいられるといいね、
と思います。
普段は余り褒めて下さらない先生からも、
お褒めの言葉を頂きました。
とても嬉しかったようです。
そんな感じで。
好きなことなら尚更、
色々面白くないこと、
上手くいかないこと、
信じられないくらい、増えます。
親も、子も。
「子供」でいられる時間は短い。
だから、
好きなことが見つからなくてもいい。
わざわざ面倒なことを増やさず、
貴重な「今」、
目の前のことを楽しんで過ごすのもまた、
とても素敵なことなんじゃないかなと
思います。
それに。
「人と比べない」
という心の強さって、
別に好きなことじゃなくても、
どんな個性を持っていても、
育てることができるよね、
と、
思ったりもします。
心を解放する占い師 稲葉千津。