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このままだと骨折り損の・・・?遅れをとる日本のiPS細胞研究から見る日本の姿勢

「このままだと骨折り損の・・・?
                  遅れをとる日本のiPS細胞研究から見る日本の姿勢」

京都大学の山中教授らの研究チームが基本技術を開発したiPS細胞の作成方法
ですが、ここにきて海外の研究チームが怒涛の追い上げを見せています。
特に臨床応用には不可欠とされる細胞のガン化の要因とされる遺伝子導入を行わ
ない技術が開発されるなど、実用化技術に関しては大きく水を開けられた感がします。

技術発展によって将来的には多くの人々が恩恵をあずかれることには間違いないの
でしょうが、このままでは技術立国を自負する日本としてはその過程を想像するとう
すら寒いものを感じてしまいます。

世界中が注目し一刻も早い臨床応用=商品化が望まれる、山中教授が特許を申請
したiPS細胞作成方法には、ウイルス由来の遺伝子を用いることが含まれています。

そのため、この特許に抵触せず、またウイルス遺伝子の影響による細胞のガン化を
防ぐためにも、使用する遺伝子断片の数を減らす・もしくは遺伝子を使わない方法の
開発は、安全性の上でも、商業的な理由でも盛んに研究されてきました。

その結果、実際に遺伝子断片の種類を変え、使用する数を減らして作る技術が開発
されたことも本メルマガでも紹介したかと思います。

そんな中、アメリカのスクリプス研究所やドイツのマックスプランク研究所らのチームが、
マウスにおけるウイルス遺伝子を全く使わない方法を開発し、24日付けのセル・ステム
セル電子版に発表しました。

この方法ではウイルス遺伝子の産物=タンパク質を大腸菌に作らせ、そのタンパク質
をマウス細胞に導入することでiPS細胞を作成しています。

通常、タンパク質は細胞導入シグナルを持たないと細胞内に取り込まれませんが、
シグナルとしてアルギニンを11個接続して細胞内に安定的に導入させることに成功
しています。

まだマウスにおける成功例しかないので、この方法がヒト細胞にも有用なのかはわか
りませんが、同様の技術がヒト細胞でも確立されれば、臨床応用に向けてかなり前進
したことになります。

このように、日本発の技術が世界中で研究され、その成果が多くの国で評価されること
は喜ばしいことですが、今回のケースは基本技術の応用、こと商業化にもっていくのが
不得意だという問題を改めて提示しています。

本研究チームが使用したアルギニン鎖による細胞内へのタンパク質導入法は熊本大学
の富澤教授が以前開発した技術を応用しており、皮肉にもこの問題を証明しています。

数年前まで世界をリードしていた分野でなぜこうなってしまうかについてはもちろん様々
な要因が考えられますが、大きな問題としてお金の問題があげられます。
再生医療分野のみの予算ではないですが、かの国との研究費の差は10倍以上の差が
あり、日本政府のこの分野に対する期待度の差が具体的に現れている感がします。

もちろん、自国の人口・人件費・経済規模の違いがあるため単純比較は出来ませんが、
日本では雇用対策として公共事業に数百億円・景気対策にも数百億円を計上できる
(将来への借金だが)ことを考えると、決してお金が無いから研究費が少ないとは言え
ないと思うのです。

確かに研究開発費は直接的な雇用対策・景気対策にはなりえませんが、同じ将来に
向けた投資と考えた時、特許収入および共同研究先の国内製薬メーカーが受ける恩恵
を想像すると結構な利益率になると思うのです
(少なくとも、自国内の人間のみしか顧客になりえない公共インフラ投資よりも、世界中
の人間を相手に商売が出来るこの分野のほうが動く金額がでかい)。
また、この技術が早く進めば、医療技術の向上により増え続ける医療費の削減も期待
できるのではないでしょうか。

いずれの話も過程でしかなく、視覚的に「モノ」が動き、「モノ」が出来る建設分野と比べ
ると説得力が無いかもしれませんが、自国の将来ではなく自身の利得のみを重視した
政策しか通らず、支持する利権団体が少ない分野にはお金が回ってこないというシス
テムからして既に大きな差がついてしまっているというのは、日夜努力を続ける多くの
研究者のことを考えると、怒りを通り越して悲壮感すら漂ってくるのですがいかがで
しょうか。
 (既存の政治システムにおける政策内容の決定権は官僚が持っており、その官僚を
コントロールできるのは利権団体しかありません。将来に備えて科学分野に対する
研究費を増やすためには利権団体を作って、官僚を動かすしかないような気がします。
こうなったら皆さん、いっそのこと一緒に利権団体作りませんか?
日本の将来のために。もちろん皮肉ですが・笑)

◆【産総研 生命情報科学技術者養成コース】 ご案内
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■バイオインフォマティクス速習コースI■ 通所コース
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バイオインフォマティクスの体系的な基礎知識を短期間に修得することを目的とした
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最終年度の今回が講師から直接講義を聞くラストチャンスとなります。

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までの通所が困難な方などにおすすめです。

ご応募をお待ちしております。

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[開催場所]産総研 生命情報工学研究センター(産総研臨海副都心センター別館)
     (お台場、最寄り駅:ゆりかもめ「テレコムセンター」駅)
[開催日] (必修科目)6月4日~7月16日の毎週木曜日 7回
バイオインフォマティクス基礎、数理・知識表現、
ゲノム解析、タンパク質構造、生命システム解析
      (選択科目)6月9日~6月23日の毎週火曜日 3回
           バイオ基礎、情報技術基礎
[開催時間]各日 18:00~21:10
[受 講 料]無料(ただし参考書等実費)
[定  員]40名(速習コースI)*速習コースIeには定員はありません 
        応募者多数の場合は厳正な審査により選考します。
        選外となった方はe-ラーニング専修コースの受講ができます。

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バイオインフォマティクス速習コースIの講義を撮影したビデオが、講義日の10日
~2週間後頃ストリーミング視聴可能になります。

[受講期間]6月15日~10月15日
[定  員]なし
      ただし受講希望者多数の場合は、e-ラーニングサーバへの負荷分散のため
      受講期間をずらしていただくことがあります。

▲両コース共通▼
[募集期間]4月6日~5月11日
[受講受諾通知]5月15日 電子メールおよび郵送
[申し込み方法]
ホームページ https://g.blayn.jp/isle/p/aa/fw.php?i=bcmailmagazine&c=23&n=26


生命情報科学技術者養成コースは、文部科学省・科学技術振興調整費によって
(独)産業技術総合研究所 生命情報工学研究センターが平成17年度より5ヵ年計画
で開講しています。

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2009年4月、バイオ業界の将来を見据え、そこに新風を起こすべく革新的バイオテク
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国立遺伝学研究所 微生物遺伝研究部門(荒木弘之研究室) 助教公募
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新規掲載は、https://www.biojobs.jp/より、ご登録ください。
大学・研究機関は無料です。


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『最近のTOPIXからつまみ食い』で、言及したiPS細胞の研究に多額の予算がつく
のでは?という噂があります。

補正予算での計上になるので、5,6月の話になると思いますが、怒涛の追い上げを
かわし、尚且つ実用化の面での巻き返しが実現するくらいの予算がつくことを
期待します。
                             (鈴木)
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発行・編集 バイオ・コンシェルジェ株式会社
      バイオ・インフォメーション・ニュース編集部

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バックナンバー:http://www.bio-concierge.com/mailmaga/past_issue/index.php
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グリーン・ニューディールとともに景気回復のきっかけになるか?米でES細胞の研究援助にGOサイン

「グリーン・ニューディールとともに景気回復のきっかけになるか?
米でES細胞の研究援助にGOサイン
:ヒトクローン研究に関しては継続的に監視する方向」

アメリカで、ブッシュ前大統領が凍結させたES細胞への研究助成を復活させる大統
領令にオバマ大統領が署名しました。

署名に際しての声明では、「この分野でアメリカが世界をリードする」という強い内容
でしたが、同時にES細胞研究の障害となっていた倫理面も配慮し、ヒトクローン研究
に対するガイドラインの策定を確約しています。

署名式には京都大学のiPS細胞研究の第一人者山中教授らも出席され、ES細胞と
iPS細胞の両方を使った再生医療研究の発展を示唆させる式となりました。

再生医療の有力候補としてiPS細胞が話題にのぼってから、メディアからはすっかり
日陰の扱いを受けてきたES細胞研究ですが、ここにきて話題提供候補として復活の
兆しが見えてきました。

世界有数の研究技術を持つアメリカにおいて、作成の際に倫理問題が発生しかねな
いため公式な援助が凍結されてきたES細胞研究ですが、約8年の凍結を経て公式に
研究助成がなされることになりました。

当面は難病治療などの「特殊な」応用分野が研究対象になるかと思いますが、今後は
臓器移植や器官再生などの再生医療分野にも助成が行われるものと思われます。

また、ES細胞を利用する際の最大の障害となっている倫理面について、科学技術の
問題と(宗教などの)イデオロギーとは分けるべきとの前衛的な発言を行うなど、
前大統領との違いを印象付ける内容となっています。

ES細胞からの分化誘導についてはまだ完全とはいえませんがコントロールすることが
可能であり、遺伝子組換えを行わなくても良い点が大きなメリットとなります。

ただ、ES細胞に対してのiPS細胞が持つデメリットとしてあげられる、「細胞のガン化が
発生しやすい」の一因として挙げられるウイルスDNAを使用しない技術が山中教授と
研究を行っていたウィスコンシン大学から発表されるなど、それぞれの技術が競合して
いるのも事実です。

不景気にあえぐアメリカでオバマ大統領が掲げる景気・雇用対策として
「グリーン・ニューディール」と呼ばれる環境・エネルギー関連の積極的な援助が話題に
なっていますが、今回の研究解禁が医療市場に対してどのような影響を与えるのかが
見ものとなりそうです。

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生命情報科学技術者養成コースは、文部科学省・科学技術振興調整費によって
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最近、ずっと欲しいと思っていた、オムロン 体重体組成計を購入。
体重、体脂肪率は当然として、部位ごとの皮下脂肪(%)、骨格筋(%)が測定できる。

基準日設定をすることで、Myダイエット判定なるものも確認でき、なかなか、価格の
わりには高機能。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001EUNKHK?ie=UTF8&tag=bioconciergco-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B001EUNKHK

ジョギングをしたときの効果が測りたかったので、ジョギング前、ジョギング後の
測定でどの程度変化があるのかがわかって面白いです。

                             (鈴木)
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iPS細胞を用いた血小板作成に成功。 慢性的な血液不足に効果的な血止めとなるか?

東京大学医学科研究所の中内教授らの研究グループが、iPS細胞を用いた止血・
血液凝固に重要な血小板の作成に世界で初めて成功しました。血小板は様々な
要因による出血に関する止血に深くかかわり、この機能が損なわれると血が止ま
らない、もしくは体内で勝手に血が固まるといった異常をきたす疾病も報告されて
います。

正常な血小板は従来から献血によって供給されてきましたが元々保存が利かず、
さらに近年は献血者の減少により供給体制に不安がありましたが、今回の成果に
より血小板の安定供給に糸口が見出せそうです。

東京大学医学科研究所幹細胞治療研究センター幹細胞治療部門のページはこちら
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/sct/index.html

血小板は骨髄中の巨核球という細胞の細胞質がちぎれたものからなり、核を持たず
形も不定形という血液成分です。血球成分としては他の細胞よりも小さく、また寿命
も1週間程度と短いため、体の中で常に作られ、また寿命が尽きたものは分解され
ています。

血小板は上記のように止血の際に重要な働きをするため、外科手術の際には通常
の輸血とは別に血小板やその他の凝結因子を組み合わせて使われることもありま
す。
(この原材料にウイルス汚染された血液を使用して問題となったのが薬害エイズ・
薬害肝炎事件です)

このように、血小板とそれが持つ血液凝固因子は手術現場にとって非常に重要なもの
なのですが、入手手段が献血しかなくその献血も提供者の減少によって危機的状況
にあります。

中内教授らの研究では、iPS細胞から造血幹細胞・巨核球を作成し、血小板を作成
しています。この作り方は正常な血小板と同じ作られ方であり機能は生体のそれと
同じと思われます。

また血小板は赤血球と異なり「血液型」に相当する因子が無いため、大規模作成法
を確立してしまえば安定供給に目処が立ちます。

iPS細胞に限らず高い分化能をもつ細胞を用いた医療に付き物のDNA損傷による
ガン化の恐れも、血小板には核が無いためその心配がありません。
いい事尽くめの技術ですが、中内教授いわく実用化にはまだまだ時間がかかるよう
で、5年後を目処に臨床試験を行う予定との事です。

将来的には自身のiPS細胞から正常な造血幹細胞を使り、血小板だけではなく、
赤血球や白血球を任意に作り出すことも可能になるかもしれません。

100%拒絶反応の無い輸血が可能となり、また早急に大量に輸血が必要な際でも、
安定供給が可能となるでしょう。

HIVや各型肝炎の新規感染者数が一向に減少しない日本において、安心して使える
血液の安定供給という国家レベルの課題に対しての1つの強力な切り札となることは
間違いないでしょう。

ただ、この技術が完成し実用化されるまでには先に述べたようにまだまだ時間が必要
ですので、それまでの間は可能な限り献血に協力していただければと思います。
それがめぐりめぐって自身の危機を救うことになるかもしれないのですから。

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米医薬品メルク、シェリング・プラウを買収すると発表しました。
今年に入って、ファイザーによるワイスの買収に続いての買収となります。

また医薬品大手ジェネンテックがロシュへの身売りが検討されているとのことで、
今年は医薬品業界の再編が多く行われそうな気配です。

日本でも製薬各社が軒並み株価を下げている現状で、今後の動向が気になります。
                             (鈴木)
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