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   -細胞 : 顕微鏡画像解析

  バイオテクノロジーのサンプルに利用する機器のカテゴリの追加を行いました。

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   -サンプルの計測:浸透圧分析装置

   -サンプルの管理:バーコード/2次元コードリーダー

                バーコード/2次元コードライター



  バイオテクノロジーのサンプルに利用する機器のカテゴリの追加を行いました。

『バイオテクノロジー業界活性化Phase2 第4号

バイオ・コンシェルジェのメールマガジン「BCメルマガ」に新しくご登録の
皆様、ご登録ありがとうございます。「BCメルマガ」編集委員の鈴木です。

バイオ・コンシェルジェの使い方を中心にしたPhase1は終了させていただ
き、Phase2に移りたいと思います。


Phase2からは話題となっている出来事をコメントしながらお伝えする『最近
のTOPIXからつまみ食い(仮称)』、『経済的バイオ関連情報』を中心に、バ
イオ業界の動向、研究の動向などをお伝えします。


バイオ・コンシェルジェの使い方がまだまだわからないという方は、こちら
に気軽にお問合せしてみてください。

さあ、それでは第一弾のつまみ食いにいってみましょ~


◆最近のTOPIXからつまみ食い
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11月9日に島津製作所が、『糞便からRNAを精製の必要なしに直接、ウイルス
性胃腸炎の主要原因であるノロウイルスのRNA遺伝子をRT-PCRで増幅して検出
できる試薬キットを開発した』と発表しました。11月10日に第26回日本食品
微生物学会学術総会でも発表されたようです。

(プレスリリース:http://www.shimadzu.co.jp/news/press/051109.html


皆さんご存じの方も多いと思いますが、ノロウイルスは牡蛎などの海産物に
寄生するウイルスで、食中毒の原因にもなっています。しかし、ノロウイル
ス自体は培養できないため、検出にはPCRを用いなければなりませんでした
が、不純物の混じる生体サンプルから増幅するのは困難で、結局精製作業が
必要でした。


今回開発された方法では精製が必要なく迅速な検出が可能とのことで、病院
などでは重宝されるのではないでしょうか?

この技術を利用すれば、臨床以外にも植物ウイルスや土壌微生物中のウイル
スなど、絶対数が少なく精製も困難なウイルスの遺伝子増幅にも応用できる
と思われるのですが、これらの研究を行っている研究者の皆様、いかがでし
ょうか?
                             


◆最近のTOPIXからつまみ食い(今回はお初にお目見えなので2倍ご提供!)
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抗ガン剤の研究分野では、ガンへの強力な抑止効果を持ちつつ副作用ない創
薬という難しいテーマが存在しています。抑止効果については免疫由来物質
や化学合成物、天然抽出物など、いくつかの成分で効果が得られています。
しかし、副作用のない薬というのはまだ実現されていません。


こちらも11月9日に日本電気株式会社が発表したプレスリリースですが、
『抗癌剤「シスプラティン」をカーボンナノチューブの仲間であるカーボン
ナノホーンの中に内包することに成功し、細胞実験により、ナノホーンから
放出させたシスプラティンが癌細胞を殺傷することを確認した。』と発表し
ました。

(プレスリリース:http://www.nec.co.jp/press/ja/0511/0903.html


今回開発された技術は、現在使用されている抗ガン剤を直接患部に注入し、
ピンポイントで効果を発揮させるというものです。ある意味もっとも原始的
なDDS(Drug Delivery System)ですが、大量の投薬を必要とせず、また薬効
範囲も限定されるという点では、副作用の低減に大きく貢献する技術だと思
います。


動物実験では効果が得られているようですが、ヒトに応用するにはまだ副作
用に関しては未知の部分も多いため、ガン研究の分野には是非期待したいと
ころですね。
                           

◆経済的バイオ関連情報(第1回)
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今回号からBCメルマガの新しいコーナーとして「経済的バイオ関連情報」と
してバイオテクノロジー関連の経済的な情報を見ていきたいと思います。

第1回の今回は、バイオベンチャー企業の公開されている株式についてみてい
きましょう。


ここ数年、色々な業種のベンチャー企業が設立され、さらに新規株式公開が
盛んに行われてきました。

バイオ業界も例外ではなく、数百とも言われるバイオベンチャーと呼ばれる
企業が設立され、その中から続々と新規上場を果たしております。(ごく最
近で見れば、ペースは落ち着いているようにも見受けられますが…)

では、どんな会社が公開していて、どのような株価なのかということを、そ
の会社の簡単な紹介も添えてみていきます。

(紹介順はコード順)

■トランスジェニック(2342/東証マザーズ)
設立:1998年4月21日 上場:2002年12月10日
本社:熊本県熊本市
事業構成:ノックアウトマウス90%、抗体事業10%
URL:http://www.transgenic.co.jp/

熊本大学発生医学研究センターの山村研一教授を中心に開発された技術を活
用。ノックアウトマウスを作成、製薬企業や大学などの研究機関へ遺伝子情
報を販売を行っている。昨年度は上場後、初の損失額減少。
公募価格: 180円
上場初値: 235円
10月末現在:112円


■総合医科学研究所(2385/東証マザーズ)
設立:2001年12月01日 上場:2003年12月18日
本社:大阪府豊中市
事業構成:評価試験81%、バイオマーカー開発19%
URL:http://www.soiken.com/

大阪大学発のバイオマーカー・評価システムの開発を手がけるバイオベンチ
ャー企業。製薬企業や食品企業が特定保健食品(トクホ)の開発強化に伴
い、評価試験が好調。
公募価格: 650,000円
上場初値:1,360,000円
10月末現在: 391,000円(株式分割前の1,564,000円に相当)


■DNAチップ研究所(2397/東証マザーズ)
設立:1999年4月1日 上場:2004年3月18日
本社:神奈川県横浜市
事業構成:商品販売52%、研究受託48%
URL:http://www.dna-chip.co.jp/

今年9月、千葉大学が構築したガンの実験解析データを共用して、病気の診断
関連遺伝子を探索するため、リンクジェノミクス社と5年間の共同プロジェク
トを行う業務提携をした。
公募価格: 680,000円
上場初値:1,280,000円
10月末現在:262,000円(株式分割前の524,000円に相当)


■アンジェスMG(4563/東証マザーズ)
設立:1999年12月17日 上場:2002年9月25日
本社:大阪府茨木市
事業構成:医薬品96%、その他4%
URL:http://www.anges-mg.com/

遺伝子医薬の開発、実用化を目指すバイオ製薬企業で、大阪大学大学院医学
系研究科臨床遺伝子治療学講座(http://www.cgt.med.osaka-u.ac.jp/ )森下
竜一教授が創業。
開発したアトピー性皮膚炎治療薬は現在、フェーズ1に入っている。
公募価格: 220,000円
上場初値: 400,000円
10月末現在:758,000円


■オンコセラピー・サイエンス(4564/東証マザーズ)
設立:2001年4月6日 上場:2003年12月8日
本社:神奈川県川崎市
事業構成:医薬品100%
URL:http://www.oncotherapy.co.jp/

東京大学医科学研究所発のバイオベンチャー企業でガンの治療薬の候補物質
の販売を手がけるとともに自社でも開発を行う。2種類の血清診断薬が提携先
である医学生物学研究所で臨床に入った。
公募価格:1,000,000円
上場初値:2,400,000円
11/11現在: 233,000円(株式分割前の699,000円に相当)


■タカラバイオ(4974/東証マザーズ)
設立:2002年4月1日 上場:2004年12月7日
本社:滋賀県大津市
事業構成:遺伝子工学研究87%、医食品バイオ12%、遺伝子医療1%
URL:http://www.takara-bio.co.jp/

遺伝子研究用試薬や理化学機器の販売を主とし、遺伝子研究の受託も行って
いる。今年9月にベクトン・ディッキンソン アンド カンパニーのクロンテッ
ク事業を買収。
公募価格: 200,000円
上場初値: 230,000円
10月末現在:446,000円


以上、今回は6社ご紹介させていただきました。

バイオベンチャー企業の株はあまり思わしくなかったのですが、タカラバイ
オが昨年の12月にマツタケのゲノムを解読したこと、そしてことしの8月には
7種類の新規RNA干渉酵素を発見。特許実施権を取得した上で、RNA干渉の道を
開くとの期待から、ともにストップ高を記録しました。


バイオベンチャー企業ではこのような革新的技術が発見・開発されれば、一
気に株価は上昇すると思われます。またそれは株価だけではなく、われわれ
の生活、特に医療をより良いものにしてくれると期待されます。

もし株式投資に興味がある方は、新製品、新開発などのニュースをチェック
するだけでなく、研究動向情報を入手して株の観点から研究を応援・支援す
るのも面白いと思います。(上記6社を推薦しているわけではありません。
株式の購入は自己責任で行ってください。)


BCでも継続して、これらの企業の株価をチェックして、随時ご紹介していき
たいと思います。

次回はベンチャー企業ではなく、以前よりバイオ業界を牽引してきた製薬企
業についてご紹介したいと思います。


◆今週の求人
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最近、ぐっと寒くなりました。でも!!バイオ・コンシェルジェは熱く燃え
ています。

アクセス数も順調に伸び、情報掲載もどんどん増えてきました。
製品のデータはまだまだ少ないですが、メーカーの皆様にがんばっていただ
き、現在、編集中のものがたまっています。今後、順次アップしていきたい
と思います。


さて、BCメルマガもPhase1をあっという間に(笑)終了し、Phase2へと移
りました。前回、生化学会の近況報告を執筆していただいたF氏に加え、経済
的バイオ関連情報では、H氏にご提供いただきました。


今後も様々な方に執筆していただき、私の執筆量を減らして、、、いや、
コンテンツを盛り上げて行きたいところです。

研究者の方、ベンチャーの経営者、研究員、製薬メーカーの研究員など皆様
の記事をお待ちしております!!
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発行・編集 バイオ・コンシェルジェ株式会社
      バイオ・インフォメーション・ニュース編集部

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