バイオ・コンシェルジェ Weblog -35ページ目

『バイオテクノロジー業界活性化Phase2 第7号

12月になって寒さが厳しくなってきました。各地で大雪とそれに伴う、事故
の情報が増えています。最大限の注意を払って無事、年を越して欲しいもの
です。また、今年のインフルエンザの流行シーズンにも入ったみたいなの
でお気をつけください。


最近、バックナンバーをみたいというご連絡いただきます。
第3号あたりから、編集後記の下にバックナンバーURLを密かに入れてありま
したが、密か過ぎたみたいです。それと同時に登録情報が多すぎるというご
意見も頂いております。今後は、所属名、お名前、E-mailのみの登録情報に
していきます。


キャンペーン時にプレゼントをお送りすることもございます
が、その際は当選者のみ、その他情報を頂きたいと思います。


さて、第7号となりましたが、今年最後のメールマガジンとなります。
今年最後のメールマガジンは、来年のコンテンツ動向と、来年の戌年をあや
かって、イヌゲノムについての話題をお送りします。


◆最近のTOPIXからつまみ食い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「MIT研究チームがイヌゲノム解読・Nature誌」


古くから人間の最も良きパートナーとして知られているイヌ(イエイヌ)のゲ
ノムが、アメリカマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームらによって解
読され、12月8日付けのNature誌に発表されました。


現在、我々の身近には非常に多くの犬種が存在していますが、もとをたどれ
ば同じ祖先からきているのは皆さんご存じだと思います。その代表としてイ
エイヌのゲノムが解読されたことにより、研究業界だけではなく我々の身近
にもその恩恵を受けることが増えると思われます。


たとえば、近年のペットブームでペットをもつ人も多くなっていますが、大
切なイヌの健康管理やイヌの生活習慣病に関する研究なども、我々ヒトの研
究がそうであるように、今後は疾患に関する遺伝子をターゲットにした予防
や治療が発展すると思います。


またイヌはヒトと同じ哺乳類であり、イヌも高度な社会生活を営む動物です
から、イヌの研究は我々ヒトの細胞生物学や脳神経科学にも大きく貢献する
ことになるのは間違いないでしょう。


このなかで私が特に注目したいのは、イヌの性格や行動的特徴に関する研究
です。イヌは古くから人間の都合により愛玩品種から特定の仕事に特化した
品種まで、その性格や体格、行動パターンまで考慮に入れた育種が行われて
きました。


そのため、それら性格や行動に関連する遺伝子群の研究材料として、格好の
ターゲットになっていました。もともと系統として遺伝的に安定した個体群
を持つ上、今回のゲノム解読によってイヌの研究目的としての魅力はますま
す上がっていると思います。


愛犬家としては複雑な気分ですが、研究の分野でもイヌはやっぱり人間にと
って今も昔も大切なパートナーであることにはかわりなさそうですね。


◆経済的バイオ関連情報(第3回)-製薬企業売上TOP5(海外編)-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前回、前々回の「経済的バイオ関連情報」では日本の製薬企業10社の株価を
紹介してきました。

今回は海外にある製薬企業の5社をピックアップして、その株価をみていき
たいと思います。


日本の製薬企業と比較するため、期間については同じ2003年4月28日の株価と
今年10月末現在の株価とを比較したいと思います。
(日経平均株価はバブル後最安値を付けた2003年4月28日が7,607.88円、今年
10月末は13,606.50円。約78.8%の上昇)


(紹介順はコード順)
■ファイザー(PFE/NYSE)
設立:1849年
本社:アメリカ・ニューヨーク
URL:http://www.pfizer.com/
売上:525億ドル(2004年)
主な製品:Lipitor、Celebrix、Viagra
2003年4月28日:US$ 28.78
2005年10月末日:US$ 21.55 (-25.1%)


■ノバルティス(NVS/NYSE)
設立:1996年12月20日
本社:スイス・バーゼル
URL:http://www.novartis.com
売上高:282億ドル(2004年)
主な製品:Diovan、Sandostain、Cibacen
2003年4月28日:US$ 39.07
2005年10月末日:US$ 53.82 (+37.8%)


■メルク(MRK/NYSE)
設立:1891年
本社:アメリカ・ニュージャージー
URL:http://www.merck.com/
売上高:229億ドル(2004年)
主な製品:Zocor、Vioxx
2003年4月28日:US$ 48.50
2005年10月末日:US$ 27.86 (-42.6%)


■グラクソスミスクライン(GSK/NYSE)
設立:2000年
本社:イギリス・ブレントフォード
URL:http://www.gsk.com/
売上高:203億ポンド(2004年)
主な製品:Paxil、Augmentin、Wellbutrin、Imitrex
2003年4月28日:US$ 36.89
2005年10月末日:US$ 51.63 (+40.0%)


■アストラゼネカ(AZN/NYSE)
設立:1999年
本社:イギリス・ロンドン
URL:http://www.astrazeneca.com/
売上高:214億ドル(2004年)
主な製品:Zestril
2003年4月28日:US$ 37.11
2005年10月末日:US$ 44.90 (+21.0%)


先に紹介した日本の製薬企業8社の平均は+56.9%、高い企業だと100%を超え
る、つまり倍になっている所も。低くても株価はプラス。


しかし、今回ご紹介させていただいた5社の平均は+6.2%。
しかも、そのうち2社の株価はマイナス。


製薬業界では海外企業による買収などの動きがあるのでは?という噂が耐え
ません。事実、そのような動きも見られるかもしれません。
しかし、今回見た最近2年半の株価の動き“だけ”を見れば、日本の企業も頑
張っていると言えるのではないでしょうか?(元に戻っているだけなのかも
しれませんが…)


◆コンテンツ動向
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
現在、掲載製品数は3249製品です。年明けには大幅に製品数がアップしてい
ます。


今後もどんどん掲載製品数を増やしていきますが、それと同時に、それぞれ
の製品がどういうものなのか?どう使っているのか?を踏まえたコンテンツ
を作成して行きます。


実際に、今ある製品カテゴリでも、これ何に使うの?という疑問を持ってい
る方もいらっしゃると思います。研究者の方々も代理店の方々も、メーカー
の方々にもわかりやすい説明をしていきたいと思います。


また、新製品紹介コーナーの更なる充実を目指して、バイオ・コンシェルジ
ェがピックアップして、この製品面白い! これってすごい!という新製品
を特集として組んで行きたいと思います。


皆さんもこういうコンテンツが欲しいというものがありましたらご連絡くだ
さい。どんどん実現していきたいと思います。

それでは、よいお年を。(次回は1月8日に配信予定です。)


┏━┓■┏━┓■
┃編┣━┫後┣━┓
┗━┫集┣━┫記┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■┗━┛■┗━┛

今年1年はあっという間でした。
9月20日に立ち上がったバイオ・コンシェルジェもあっという間に3ヶ月が過
ぎ、皆様からいろいろなお声を頂き、サイトに反映する日々でした。


個人的にも、退社、有志と独立、車の水没、その他にも様々な事件があり、
忘れられない1年になりそうです。


バイオ業界のインターネット事情にも異変があり、バイオ・コンシェルジェ
を始めとして複数の様々なスタイルのサイトが立ち上がっています。

今年はバイオIT促進の年でもあったのかなぁと思っています。

来年より、WEBコンテンツ同様、このBCメルマガももっと充実させていきたい
と思います。


来年も宜しくお願いいたします。
                             (鈴木)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行・編集 バイオ・コンシェルジェ株式会社
      バイオ・インフォメーション・ニュース編集部

購読中止・登録情報更新: http://www.bio-concierge.com/mailmaga/index.php
バックナンバー:http://www.bio-concierge.com/mailmaga/past_issue/index.php
ホームページ: http://www.bio-concierge.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C) 2005 Bio Concierge Inc. All rights reserved.

『バイオテクノロジー業界活性化Phase2 第6号

バイオ・コンシェルジェのメールマガジン「BCメルマガ」に新しくご登録の
皆様、ご登録ありがとうございます。「BCメルマガ」編集委員の鈴木です。


年末最後の特大学会、分子生物学会が先週末に終了しました。
ほっとしている方も多いでしょうね。


私もほっと一息といきたいところですが、学会が終わるごとに忙しくなるの
は仕方ないところです。

なぜ?それは、メーカーさんの製品情報が大量に増えるからです。
バイオ・コンシェルジェのメインコンテンツのひとつの製品カテゴリ分類に
登録されている製品はまだまだ、氷山の一角です。


年末までに分類しなければならない製品が1万製品以上あります。
早く、ある程度の製品の掲載シェアは安定させて、特集などのコンテンツ作
成に力を入れたいものです。


試薬・消耗品の分類がかなり骨の折れる作業です。皆さんの製品へのコメン
トが私たちの力の源です。是非、コメントお願いします。

さて、今回は最近のTOPIXはお休みして、生化学会に引き続き、分子生物学会
の動向をお伝えします。


◆2005年の分子生物学会動向
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先週7日~11日まで分子生物学会に参加した皆様、大変お疲れ様でした。
今年はヤフードームということで、寒いのだろうなぁと思っていたらやはり
寒かったです。しかも、ドーム以外にシーホークホテル福岡・ZeppFukuoka・
九州医療センター・福岡SRPセンタービル・九州大学という、会場だけでも覚
えきれない(笑)数に分かれていて、離れているんですよね。


今年の生化学会の神戸会場も会場が分かれてて、一苦労なんて、生化学会後
のメールマガジンに書きましたけど、神戸会場なんて目じゃないぐらいでし
た。ヤフードームももう少し、イベント対策をして欲しいところです。


さて、本学会は分子生物学という専門的でありかつ一般的な研究分野に従事
する研究者が多く所属する学会のため、各議題分野は非常に多岐にわたって
いました。それぞれのシンポジウム・ワークショップが専門的であり、他の
分野の方が入りづらいのではと思いきや、議題が変わるたびに多くの人が出
入りするのには驚きました。


特定の分野の研究だけではなく興味がある内容なら例えそれが他の分野でも、

研究情報を積極的に得ようとするその姿に研究者の本質をみたような気がします。


各メーカーが企画するランチョンセミナーには30社以上の企業が参加し、そ
の規模はすでに業界最大級といっても過言ではないと思います。さすがに全
てのランチョンセミナーに参加できるわけもなく、私の見た限りの感想です
がどの会場もほぼ満席状態で、特に比較的若手の研究者の参加が多く、若手
不足が今後深刻となる日本において何とも頼もしい限りでした。


そう思うとやはり、ワークショップ、セミナーの移動に手間がかからない、
寒さ対策といったケアも必要な気がします。近くに休憩する場所もほとんど
ないでしたしね。コーヒー1杯飲むのにも苦労しました。それも立ち飲み。


ポスター発表は4000超のエントリーがあり、その内容も様々で、ポスター番
号ごとに研究内容が分類されてはいましたが、目的の発表を探すのが一苦労
でした。また、その内容も核酸・タンパク・細胞という、1つの分野でもその
内容には非常に多岐にわたっており、残念ながら会期全てを費やしてもその
全てに目を通すことができませんでした。


その中でも私の中で印象に残っているのは、インフォマティクスに代表され
るシステムバイオロジーの分野でした。今までのインフォマティクスという
とパソコン上での数理解析がメインで、ウェットと言われるいわゆる通常の
実験とは一線を画していた印象でしたが、今回のポスター発表をみていると
ウェットの実験も独自に行っている所が多く、インフォマティクスと区分け
されていなければ気にならないぐらいでした。


逆にインフォマティクスに分類されないポスターでも盛んに数理解析が取り
入れられ、一部のポスターではインフォマティクス専門の研究にも優るとも
劣らない状況でした。現在、様々な実験データはどんどんデジタル化され、
研究業界にもIT関連の技術も多く入ってきています。素人にはどんどん複雑
化してわかりにくくなってきているようにも見えますが、研究者としては実
験手法が多いほどそれだけ目標に近づくことができるので好ましい状況だと
言えるでしょう。


最後に、本学会に参加しての感想ですが、生化学会や分子生物学会などの一
部の学会では学会規模が非常に大きくなり、今までと同じ運営方法では一部
通用しない状況にきているのではと感じたことです。これだけ多くの来場者
に対して包括的にかつ専門的な情報を、規模に対して短い時間で提供しなく
てはならないというのは、当事者でなくても容易に想像できるほど難しいこ
とだと思います。


しかし、多くの研究者や休日にもかかわらず市民講座に参加される熱心な市
民のために、またこの業界全体の活性化のためにも、学会運営についてメー
カー・研究者ともに積極的に考えなくてはならない時期に来たのではないで
しょうか。

                             

◆経済的バイオ関連情報(第3回)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前回の「経済的バイオ関連情報」では大阪に本社がある製薬企業5社を紹介し
ました。今回は東京に本社がある製薬企業の株価をみていきます。
前回同様、日経平均株価がバブル後最安値を付けた2003年4月28日の株価と今
年10月末現在の株価とを比較し、最近はどのような動きなのかを見ていきま
しょう。


(日経平均株価はバブル後最安値を付けた2003年4月28日が7,607.88円、
 今年10月末は13,606.50円。約78.8%の上昇)

(紹介順はコード順)

■アステラス製薬(4503/東証一部、大証一部、名証一部)
設立:1939年3月20日 上場:1949年5月1日
本社:東京都中央区
事業構成:医薬品・関連製品99%、他1%
URL:http://www.astellas.com/jp/
売上高:2874億円(2005年9月期)

今年4月に山之内製薬と藤沢薬品工業の合併企業。降圧剤ミカルディス、高脂
血症薬リピトールが好調。泌尿器用薬ハルナールは今年2月に国内特許切れ。
2003年4月28日:2,950円
2005年10月末日:4,150円 (+40.6%)


■中外製薬(4519/東証一部)
設立:1943年3月8日 上場:1956年3月1日
本社:東京都中央区
事業構成:医薬品98%、その他2%
URL:http://www.chugai-pharmco.jp/

売上高:1531億円(2005年6月期)
2002年ロシュグループ入りすると共に、日本ロシュとも合併。抗インフルエ
ンザウイルス剤タミフルは2001年から輸入販売開始。
2003年4月28日:1,210円
2005年10月末日:2,540円 (+110.0%)


■エーザイ(4523/東証一部、大証一部)
設立:1941年12月6日 上場:1961年9月1日
本社:東京都文京区
事業構成:医薬品96%、その他4%
URL:http://www.eisai.co.jp/
売上高:1609億円(2005年9月期)
アルツハイマー治療薬アリセプト、抗潰瘍剤パリエットの販売がより拡大。
さらに、抗てんかん剤ゾネグランがヨーロッパで承認追加。ボストン研究所
の創薬機能拡大やスイス、スウェーデンに販売会社を設立。
2003年4月28日:2,100円
2005年10月末日:4,540円 (+116.2%)

以上の3社は単純比較できるのですが、以下の2社は比較ができなかったた
め、先月末の株価をご紹介したいと思います。


■第一三共(4568/東証一部、大証一部、名証一部)
設立:2005年9月28日 上場:2005年9月28日
本社:東京都中央区
事業構成:医薬品85%、その他15%
URL:http://www.daiichisankyo.co.jp/
売上高:4518億円(2005年9月期)

第一製薬と三共が合併して誕生。2007年3月までに非医療事業のグループ外自
立を、4月に医療用医薬品事業を統合し、グループ統合作業を完了の予定。
循環器、糖代謝、感染症、癌、免疫・アレルギー、骨・関節の6つを研究開発
重点領域とする。
2005年10月末日:4,150円


■三菱ケミカルホールディングス(4188/東証一部、大証一部)
設立:2005年10月3日 上場:2005年10月1日
本社:東京都港区
事業構成:石油化学44%、機能化学22%、機能材料15%、ヘルスケア12%、
     サービス7%
URL:http://www.mitsubishichem-hp.co.jp/
売上高:24000億円(2006年3月期見込)

三菱化学と東京田辺製薬が合併し、医薬事業部門が分社化され出来た三菱東
京製薬と吉富製薬とミドリ十字が合併して出来たウェルファイドがさらに合
併して出来た三菱ウェルファーマ。現在は今年の10月より三菱化学との持株
会社三菱ケミカルホールディングスの子会社となる。
医療用医薬品個別売上としては、5-HT2ブロッカー「アンプラーグ」の売上が
中間期レベルで10億円増、通年では20億円増を期待。その他はおおむね横ば
い。
2005年10月末日:724円


以上、今回は東京に本社がある製薬企業5社ご紹介させていただきました。
前回の記事で製薬企業は安定的なディフェンシブ銘柄ではという見解をしま
した。

しかし、今、話題のインフルエンザ特効薬タミフルを販売する中外製薬のよ
うに、何かひとつが当たれば、ディフェンシブ銘柄でありながら株価の上昇
が見込めるというのが製薬企業の特長ではないでしょうか?
(とは言うものの、この場合の株価の上昇の原因、インフルエンザが流行し
てしまう…それはそれで困りもの何ですけどね。)


なお、いつものお願いですが、投資に関する判断はあくまで自己責任で行っ
てください。


日本の製薬企業の話を聞いたら、「じゃぁ、海外は?」と思う方が大勢いら
っしゃるかと思います。そこで次回は海外の製薬企業についてご紹介したい
と思います。


◇◇BCメルマガ登録キャンペーン当選者発表◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BCメルマガキャンペーン として、11月30日までにご登録いただいた方を対
象に抽選で5名様にiPod shuffleのプレゼントキャンペーンを実施しました。
当選者は以下の5名様です。来年も様々なキャンペーンを登録者対象に行なっ
ていきたいと思います。

【当選者】
○松本様(製薬・大阪)
○斉藤様(公的研究機関・茨城)
○村山様(北里大学・東京)
○上西様(機器メーカー・東京)
○奥田様(製薬・大阪)

おめでとうございます。商品は12月中旬頃発送予定です。
ささやかな、クリスマスプレゼントになりそうです。

当選者の方からのコメントを抜粋します。

【当選の連絡を受けてびっくりしています。iPod shuffleはPCのメモリと
しても使えるので、かなりうれしいです。バイオ・コンシェルジェのような
サイトがあればと前から思っていたので、情報収集がんばってください。期
待しております。】

ありがとうございます。

引き続き、バイオ・コンシェルジェメールマガジン『BCメルマガ』のご購読
を宜しくお願いいたします。


┏━┓■┏━┓■
┃編┣━┫後┣━┓
┗━┫集┣━┫記┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■┗━┛■┗━┛

研究者の方々にとって、学会(特に大きい学会)では発表の場と同時に、新
製品を探す場となっていますが、それと同様(いや、それ以上の人も??)
同窓会としての意味合いも強いみたいですね。


それは展示メーカーの方々にとっても同じようです。同窓会という意味合い
ではないですが、私もメーカー出身なので、以前のお客さん2人にばったり会
いました。当時、大型製品を導入していただいた研究室の方で、ものすごく
迷惑をかけてしまっていた方でした。。。


おひとりは、既に他の研究室に移っていらして、『あの製品にはお互い大変
な思いをさせられたねぇ~』なんて笑って話せました。もうひとりは、その
研究室にいらして、製品を使っています。

気まずいなぁと思って、『今でも、心苦しいです。』って言ったら
『もう関係ないでしょ~。応援するからがんばって』と言っていただきまし
た。

こんな再会もありがたいものですね。
                              (鈴木)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行・編集 バイオ・コンシェルジェ株式会社
      バイオ・インフォメーション・ニュース編集部

購読中止・登録情報更新: http://www.bio-concierge.com/mailmaga/index.php
バックナンバー:http://www.bio-concierge.com/mailmaga/past_issue/index.php
ホームページ: http://www.bio-concierge.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C) 2005 Bio Concierge Inc. All rights reserved.

『バイオテクノロジー業界活性化Phase2 第5号

バイオ・コンシェルジェのメールマガジン「BCメルマガ」に新しくご登録の
皆様、ご登録ありがとうございます。「BCメルマガ」編集委員の鈴木です。

一部の方々にメールマガジンが配信されておりませんでしたので、再送信さ
せていただいております。


11月も今日で最後です。寒さよりも乾燥が気になってくるこのごろですね。
空気が乾燥すると、水虫などの皮膚病にはよいのですが、気管や目、鼻、喉
など普段は体液で潤っているべき粘膜組織の抵抗力が弱まってしまいます。


夏の水分補給、除湿も重要ですが、冬の水分補給、加湿も大変重要になって
きます。鼻、喉や気管の粘膜を十分に潤ませて、インフルエンザなどのウイ
ルスに対応できるようにするのも予防のひとつです。


◆最近のTOPIXからつまみ食い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「硫酸バリウム:バリウム副作用の疑い45例 厚労省が安全性情報に追加」


人間ドックや健康診断で使用されるバリウム(硫酸バリウム)で、1954年以
降で45件の副作用があり、その内4件で患者が亡くなっていたそうです。
これをうけて厚生労働省では11月24日に「医薬品・医療機器等安全性情報」
にバリウムを追加しました。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/11/h1124-2.html

バリウムを一度は飲んだことがある方が多いと思いますが、まさかこのよう
な副作用があったとは想像できませんでしたね。唯一の副作用といえば、腸
内で凝集して便秘になることだけだと思っていたのですが(それも下剤で解
消)。


それにしても死亡例が出るほど重篤な副作用が報告されているのに(しかも
50年以上前から!)、最近になって報告されても・・・という感じです。
ただ、年間1750万人が服用した中での副作用件数なので、ほとんどの人に影
響はないですが、どういう人が副作用を起こしやすいのか、確認しておいた
ほうがいいかもしれません。


薬や診断法などの安全性評価には、非常に多くの基礎研究データ、臨床デー
タが必要で、製品化した後にも常にデータを収集しなくてはならないのは既
に周知の事実であります。


ですから、危険性があるから使うなと言いたいのではなく、その危険性と有
用性を正しく説明してもらえれば、医療関係者も我々も十分納得して使用す
るか否かを選択できるのですが、こういった情報は後から、しかもあまり一
般的ではない方法でしか伝えられないのが非常に残念です。次の健康診断の
際に、バリウムに対する副作用の説明はされるのか、皆さん楽しみにしてお
きましょう。


ところで、個人的に期待しているのですが、某医療器具メーカーが開発して
いる「飲む胃カメラ」、あれはいいですね。胃だけではなく腸管も調べるこ
とができるので一石二鳥ですし。バリウムみたいに飲むこと自体が億劫とい
うわけでもなさそうなので。ただ、再利用はしたくないですが(苦笑)。
                           

◆経済的バイオ関連情報(第2回)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これまで長きに渡り、そして今なおバイオテクノロジー業界を牽引している
製薬企業。日本においても上場している製薬企業が数多くあります。

今回の「経済的バイオ関連情報」はこの製薬企業、売上ランキング上位10社
の株式について見ていきましょう。偶然にも本社所在地が東京に5社、大阪に
5社とちょうど半々ですので、第2回は関西編。第3回は関東編でお送りしま
す。


さて、前回のバイオベンチャー企業の株式では公募価格、上場初値と現在の
株価を比較しましたが、今回見ていく企業の上場はかなり古く、中には戦後
の証券取引法が改定後すぐに上場している企業もあります。
その時との比較はあまり有益ではありません。

そこで、日経平均株価がバブル崩壊後最安値を付けた2003年4月28日の株価と
今年10月末現在の株価とを比較し、最近はどのような動きなのかを見ていき
ましょう。


まずは、日経平均株価ですが、
バブル後最安値を付けた2003年4月28日は7,607.88円でした。
この日経平均株価が先月末は13,606.50円を付けました。
計算すると約78.8%の上昇をしているということになります。

さて、今回のテーマの製薬企業の株価はどうでしょうか?

(紹介順はコード順)

■武田薬品工業(4502/東証一部、大証一部、名証一部)
設立:1925年1月29日 上場:1949年5月1日
本社:大阪府大阪市
事業構成:医薬事業86%、その他14%
URL:http://www.takeda.co.jp/
売上高:4248億円(2005年9月期)

国内製薬トップ。抗潰瘍剤タケプロンが低調気味ではあるものの、日本の製
薬企業で唯一銘柄別売上トップ30以内に入る。その他、糖尿病薬、高血圧
薬が好調。
2003年4月28日:4,300円
2005年10月末日:6,360円 (+47.9%)


■大日本住友製薬(4506/東証一部、大証一部、名証一部)
設立:1897年5月14日 上場:1949年5月1日
本社:大阪府大阪市
事業構成:医薬品70%、動物関連16%、その他14%
URL:http://www.ds-pharm.co.jp/
売上高:847億円(旧大日本製薬2005年9月期)

今年10月、大日本製薬と住友製薬が合併。吸入ステロイド喘息治療剤キュバ
ール(小児用)、持続性抗アレルギー剤エバステル(口腔内崩壊錠)が承
認。
2003年4月28日: 736円
2005年10月末日:1,092円 (+48.4%)


■塩野義製薬(4507/東証一部、大証一部)
設立:1919年6月11日 上場:1949年5月1日
本社:大阪府大阪市
事業構成:医薬品関連92%、カプセル関連6%、その他2%
URL:http://www.shionogi.co.jp/
売上高:876億円(2005年9月期)

依存度が高い抗生物質は徐々に減ってきているものの、変わってアレルギー
疾患薬、疼痛薬が成長してきた。新しい抗生物質も9月より発売
2003年4月28日:1,352円
2005年10月末日:1,410円 (+4.3%)


■田辺製薬(4508/東証一部、大証一部)
設立:1933年12月15日 上場:1949年5月1日
本社:大阪府大阪市
事業構成:医薬品92%、その他8%
URL:http://www.tanabe.co.jp/
売上高:799億円(2005年9月期)

リウマチ薬、抗アレルギー薬などの売上が伸び、増収。関節リウマチ薬は市
販後の全例調査が終了し、良好な結果。増販・増収が期待できる。ベーチェ
ット病に適応拡大か?
2003年4月28日: 795円
2005年10月末日:1,118円 (+40.6%)


■小野薬品工業(4528/東証一部、大証一部)
設立:1947年7月4日 上場:1962年6月1日
本社:大阪府大阪市
事業構成:医薬品100%
URL:http://www.ono.co.jp/
売上高:732億円(2005年9月期)

医家向け専業。自社開発品の比率が高く、そのため高収益な体質。糖尿病性
神経障害薬が低落も、末梢循環障害改善剤、気管支喘息薬、アレルギー性鼻
炎薬が順調なため、増収は確保できる見込み。グラクソスミスクラインに導
出のエイズ薬は海外フェーズ3。

2003年4月28日:3,500円
2005年10月末日:5,150円 (+47.1%)


以上、今回はまず、関西にある製薬企業5社ご紹介させていただきました。
製薬企業は商品である「薬」がある程度は安定的な売上が見込めるディフェ
ンシブ銘柄なので、市場全体が大きく下がった時でも、同じように下がるこ
とはありませんでした。


下げ幅が小さかったその影響もあり、日経平均株価の動きと比べると、上昇
の割合が小さくなっているように見えるようですね。


東京に本社のある製薬企業5社については次回、ご紹介させてもらいます。

なお、いつものお願いですが、投資に関する判断はあくまで自己責任で行っ
てください。


◆今週の求人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バイオ・コンシェルジェでは大学・公的研究機関からの求人を無料で掲載!


兵庫医科大学 生理学第二講座 大学院生の募集
http://www.bio-concierge.com/recruit/info/12.php


自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンター細胞生理部門
テクニシャン、研究補助員の募集
http://www.bio-concierge.com/recruit/info/13.php


求人募集掲載ご希望の方はこちらをご覧ください。
http://www.bio-concierge.com/pr/pr_4.php


┏━┓■┏━┓■
┃編┣━┫後┣━┓
┗━┫集┣━┫記┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■┗━┛■┗━┛

12月になると、インフルエンザ対策という言葉がニュースで飛び交っている
のは毎年のことですが、今年は特に鳥インフルエンザについてのニュースが
多いのが目立ちます。


バイオ・コンシェルジェでも、研究的観点からインフルエンザに迫ってみよ
うとコンテンツを作成しています。研究者の方々にいろいろお話を聞いてみ
たいと思いますので宜しくお願いします。


私自身も以前は風邪もインフルエンザどころか、20カ国以上アジア、ヨーロ
ッパを貧乏旅行していたにも関わらず、腹も壊したこともなかったのです
が、ここ2、3年はめっきり風邪に対する免疫が弱くなっているようです。

旅行が少なくなったからだと言い聞かせてますが、やはり抗菌生活に慣れす
ぎたのでしょうか?

                             (鈴木)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行・編集 バイオ・コンシェルジェ株式会社
      バイオ・インフォメーション・ニュース編集部

購読中止・登録情報更新: http://www.bio-concierge.com/mailmaga/index.php
バックナンバー:http://www.bio-concierge.com/mailmaga/past_issue/index.php
ホームページ: http://www.bio-concierge.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C) 2005 Bio Concierge Inc. All rights reserved.