「褒める」で社員のやる気アップ 「協会」発足、達人3000人を認定 | ビオキッチン京都

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 会社の部下や同僚のプラス面に目を向け、褒めることで会社の業績向上につなげる取り組みが注目を集めている。10月には「日本ほめる達人協会」も発足、検定試験も行われており、達人3千人が誕生している。子育てだけでなく仕事の現場でも「褒めて育てる」がキーワードのようだ。(佐々木詩)


目標達成


 「○さんは必ずお客さまの洗車の手伝いをします」「祝・目標達成 ○さん、△さんの働きのおかげです」

 大阪府北部で自動車販売などを行っている「ネッツトヨタニューリー北大阪」(大阪府豊中市)は今年2月から、称賛に値すると思う行動を社員同士で書き込む「称賛カード」を導入。A5サイズのカードに、上司が部下を、先輩が後輩を、ときには後輩が先輩を褒める言葉を書き込み、店舗ごとに掲示される。

 取締役の小西敏仁さん(31)の業務ノートには「○○さんは、僕がブラックコーヒーが好きなことを覚えていてくれた」などの書き込みが随所に。「どんな些細(ささい)なことでも忘れずカードに書けるように」(小西さん)との思いからだ。

 努めて人の良い所を探すうちに、社員全体の意識も変わってきた。「マイナス面の指摘ばかりしていると、失敗を恐れて守りに入る。褒めることで挑戦しようという気持ちが高まった」と小西さん。今まで売り上げ目標に届かなかったが、スタッフ同士が褒め合うようになって目標達成した店舗もあるという。