「あなたが詐欺だとわかっているのよ」と言いたい被害者の動機は、相手をギャフンと言わせたいということ。

 

しかしその攻撃、本当に的を射ていますか? 

 

推理ショーをしてはいけない理由をご説明しましょう。

 

もちろん、送金していないけど相手にさんざん時間を無駄にされた金銭被害未遂の方も、お金をごっそり取られた方も、何かひと言言ってやりたいという気持ちはわかる。言えば気持ちはスッキリ。気分爽快になるかも。

 

しかし本当に詐欺師に一撃を与えたことになるでしょうか?

 

実は詐欺師に最高のトレーニングをしてあげたことになっちゃうのです! そう、もし「詐欺だとわかった」ことを伝えてその理由を詳細に伝えたりしたら、詐欺師は次の犯行をもっと効果的にできると学び取る。つまりぎゃふんと言わせて報復してやったつもりが、相手に貴重な授業をしてあげた結果になるのです。しかも授業料無し!

 

 

犯行がいかに強化されたかというと;

①写真検索がヒットしない。つまり詐欺に使われた経歴のない写真を使った。

②英語の下手さは母親が英語ネーティブではないと主張。

③VPN使ってマレーシアにいることを装う。(メールのIPアドレスがマレーシアの仮想IPサーバーのアドレス)

④写真はゼネコンエンジニアらしい日焼けした写真を使用。

⑤優しくいい人を装う。

つまり推理ショーで第一の被害者さんが詐欺師に指摘したことをきれいに修正かけているのだ!