フェースブックなどのSNSやっていると、知らない外国の方がお友達になりたいとやってくる、そういう経験ある方少なくないかもしれません。ほとんどの人は知らない人は外国人でも日本人でも相手にしない。でも承認してチャットなど始めてしまう方おられるんですよね。

 

白人のお金持ちを自称する相手はたいていの場合詐欺師のなりすましです。しかし、途上国の方だと、詐欺師ではなくて普通の人も少なくない。

 

手当たり次第に日本人にコンタクトしてくる、なりすましではない、途上国の見知らぬ外国人は何をしたいのかというと、例えば日本で働きたい、日本人と結婚して日本の永住権を得たい等。多くの場合、日本に簡単に来れない国の方たちです。可哀そうかもしれないけれど、日本語ができないのに日本で働くのは無理だし、ましてや身元保証人になるほどよく知ってるわけではない人のビザ取得で招聘状を書くわけにはいかないでしょう? 渡航費用だってないのでしょうし。

 

本当に日本が好きで、日本に興味があり、日本人と友達になりたい方なら、SNSで手当たり次第に日本人の誰でも承認してくれそうな知らない人(詐欺師が友達になってるのが目印)を探してコンタクトなんてしませんね。例えば歌舞伎が好きな人なら歌舞伎好きのコミュニティ、J-Popが好きな人ならJ-popのコミュニティに、アニメや漫画のファンなら同人活動の交流などを通じて関心のある分野の日本人の友達作るでしょう? そういう繋がり通して、なかなか日本には来れない国の方が関心ある分野のつながりで訪日を実現することだってあります。旅行するので現地の人と知り合いたい人だったら、最近はAirBnBでそれがかなう…私の友人の東南アジア人はAirBnB使って日本を旅行して、ホストファミリーとお友達になって帰りますね。

 

日本に来たいという人に、「あなたのビザ援助は出来ない」とはっきり言わずにあいまいな返事を続けて交流続けると、どういうことになるのか。

 

ある方(既婚)から、ある途上国の男性からビザの協力を頼まれているという相談を受けました。その方は別に浮気相手としてお付き合いしているわけではありません。「恋人でもないのだし、身元保証人になるほどよく知っている相手でもないのだから、本当に日本に呼ぶ気がないのならはっきり断るのがいいでしょう」とアドバイスしたのですが、その方は穏便に済ませたいためにあいまいな返事しかしていません。書類用意して日本のビザをとる段取りをその方が整えてくれると信じているその外国人は、毎日「いつになったら返事くれるの? 忙しいんだね、じゃあまたね」みたいなメッセージを送り続けているのです。相手の外国人の方が可哀そうですよね。

 

これ、「NO」とはっきり断るより残酷ですよ。「穏便」じゃないです。曖昧な返事してはぐらかす。相手はまだ期待を捨てていない。

 

「NO」と断る「親切」もあるのだと認識してほしいです。