23-9-22(金)

 岸田首相が内閣改造を行った。今回20名の閣僚の中に女性が5人起用され、これは過去最多(タイ)の(女性閣僚の)多さだそうである。もっとも私自身は女性閣僚が多い=進歩的=人権派などと言うくだらない思想には囚われていない。むしろ敢えて差別的な言い方をするが、女性はあまり政治には向かないと思っている。政治で大事なのはいざという時の決断である。(これは将棋の早指しに似ており、多くの女性棋士はこれを苦手としている)。その決断によって不利益を被る人もいるだろう、だが敢えて国民のため、国家のために必要とあらば、毒を皿まで食うような決断でもしなければならない。マックス・ウエーバーが『職業としての政治』の中で、「政治家になる者は悪魔と結託するのである。Trotzdem!(それにもかかわらず)と言い得る者のみが政治家となる資格がある。」という趣旨のことを述べているが、誰にでもいい顔を見せたがる小善人(例えば鳩山由紀夫)のような人は最も政治家の資質がない。彼は未だ、彼の言うところの“友愛”の政治がいい政治だと思っているらしい。本当に狂った人が総理であったものである。

しかしこういう「男性社会」の原理だけで政治をやった場合、国民の半分は女性なのだから、どこかでゆがみが出てくるものである。そういう意味で、一定数女性の閣僚もいれた方がバランスのとれた望ましい布陣である。そういう意味で、岸田首相が「女性ならではの感性や共感性に期待する」と述べたのは全く正しいと言わなければならない。ところがこれも、サヨク(香山リカなど)やマスゴミなどp.c.派にとっては“差別”ということになるらしい。正直もういい加減にして欲しい!というのが私の本音だ。岸田首相がどういう意図があって新しい閣僚を選んだのかは私は良くしらないし、誰が選ばれたのかも良く知らないが、一定程度女性にも配慮した、というあたりが本音であり、それをつい言ってしまったのだろう。これで、もし女性閣僚を一人も入れなければ、サヨク、マスゴミなどp.c.派は狂ったように岸田叩きを始めるだろう。要するに彼等は何をやっても不満であり異常な人たちであり、キチガイ(これも差別用語らしいが、敢えて使う)なのである。そもそも“女性の感性、共感性”を発揮していただかなければ何のために女性の政治家が必要なのか解らない。

話しを変えるが、私はかつて浦和少年鑑別所で鑑別技官をやっていた。非行少年の資質鑑別(性格、知能、養育環境、非行に至ってしまった経緯)などを調べ、家庭裁判所に書類を送り、どういう処遇が適切であるか裁判官に報告すると言う仕事だ。(私自身は体験したことがないのであるが)裁判官が女性であって、犯罪の内容が強姦など性犯罪の場合、男性裁判官に比べて厳しい処遇が決定される傾向があるそうである。裁判官だって人間であるから、公平無私に「法と良心のみに照らして」審判を下すことは難しい。今、裁判官の中にどれくらいの比率で女性がいるのか知らないが、裁判官自身の知能、性格、そして何よりも人間観がどうしても審判の結果に反映してしまうのはやむを得ないない。所詮人間のやることなのだから、それはそれでいいのだろう。

女性の首相と言うのはそれほど多くはないが、世界を見渡してみると何人かいる。台湾の蔡英文総統はシナと対峙すると言う難しい状況において良くやっているのではないかと私は見ている。彼女の場合、台湾民主主義の父、李登輝総統の薫陶を受けているので、しっかりした思想のもと、良政を続けられるのだろう。ドイツもかつてメルケルと言う女性の方が首相(大統領?)であった。彼女は実は牧師の娘であって、そういう背景を見ないと彼女の政策は理解出来ない(と言われていた。私は良く知らない)。韓国の朴クネさんは女性としての資質が悪い方に出てしまった典型例で、ヒステリックな反日をやって人気取りを図った。千年たっても日本帝国主義の悪行を忘れないという迷言を吐いたが、最期には失脚して今刑務所にいるらしい。イギリスの「鉄の女」サッチャーも女性であって、彼女はイギリス経済を立て直したと言われている。しかし私のイギリス人の友達にそういう話しをすると現下に失笑され、「それを誰でもいいからイギリス人に言ってみな」とバカにされた。評判は非常に悪い。このように女性的な感性・共感性は良い方向に出ることもあれば、悪い方向に出て、情に溺れた狂った政治(鳩山由紀夫のような政治)をする場合もあり、一概に良いとも悪いとも言えない。

  将来、日本の首相に女性が任命されることがあるかもしれない。その人が首相としての資質があり、政治家として優れているのならば、私自身は賛成である。ただ「悪魔と結託する」という覚悟がその方にどの程度あるのか?時には非情な決断も出来るかどうか?ということになってくると、いくばくか不安を感じるのは事実である。

 

 

(確か2012年のアメリカの大統領選挙で、共和党のトランプ氏と民主党のヒラリー・クリントン氏(ビル・クリントン元大統領の妻)が争って、僅差でトランプ氏が勝ったが、あの時ヒラリーが大統領になったら今頃世界はどうなっていたか考えると、私は相当な不安を感じる。アメリカでは来年が改選であるらしいが、今度はあまり年をとっていない人(認知症でない人)に大統領をやって欲しいと言うのが私の正直な本音である。