23-3-13(月)

 政府(?)からの指示(?)で、本日から公の場でのマスク着用は個人の判断に任せられることになった。(「政府」とか「指示」とか書いているのは、これまでのマスク着用推奨も、今回のそれの緩和も、どうも行政(内閣)の手によるものであるらしいからである。日本は一応3権分立を建前とする民主主義(本当は立憲君主制なのだが、今日はそのことには立ち入らない)の国なので、本当はこういうことは国会(立法)で決められるべきもののように私には思えるのであるが、「マスク着用」も「3密の回避」も政府が恣意的に決めているように私には見える。(本当は私が知らないだけであって、いつのまにかそういう法律が出来たり、法律が撤廃されたりしたのかもしれないが、寡聞にして私は知らない。一番傑作なのは司法(裁判所)で、早速行政の真似をして、「マスクの着用は各裁判所の判断に任される」ことになった。私はこれまで真面目にマスクを着用していたが、これは「司法」「立法」「行政」のいずれに指示に従っていたのか未だに解らない。)

 3権分立の話しはともかく、とにかく今日から「宇宙戦争」は新たなフェーズに入ることになった。これが「終わりの始まり」なのか「始めの終わり」なのか良く解らない。何にしても連休明けには新型コロナ・ウイルスは「第2類」の感染症から「第5類」感染症に位置づけが変わる(これは明らかに法律の変更であるから、国会で決まったのだろう)に移るので、その前に政府も国民の意識を変えておきたかったのだろう。1918~20年まで世界中を震撼させた「スペイン風邪」もこのようにしておさまって行ったのであろうか?何にしても、もうこの「宇宙戦争」との闘いで私も私のまわりの国民も疲れ切っている。コロナとの闘いは終わりになって欲しい。もうこれはほとんど祈るような気持ちで書いている。「宇宙戦争は終わった」とはっきりと書きたい。ただし当相談室(北鎌倉心理相談室)ではまだ当分の間、第一相談室(狭くて密になり易い)は閉鎖、第二相談室で換気をしながらのカウンセリング及び心理検査、入退室時のアルコール消毒と検温、マスク着用という感染対策は続ける予定である。

 先日久々に親友の精神科医のクリニックに行って、従業員の休憩室で新年会をやった。お互いまだ巷の居酒屋で飲み会をするには慎重になっている。新型コロナ・ウイルスの感染者そのものは減ってはいないが、感染者の症状そのものは軽症化しているらしい。私の周囲(賀状の交換をするくらい親しい人たち)の間でも、去年の末に相次いで4人の感染者が出た。そのうち3人は医療・介護従事者(医師、看護師、介護職員)で、あとの一人はサラリーマンであった。私がここで強調して書きたいのは、4人とも入院せずに軽症のうちに短期間で軽快を見たことである。これから先、新型コロナ・ウイルスの感染者が多少増えても、どういう処置をすればいいのかある程度解ってきたし(シオノギ製薬で良い治療薬が出来たという噂を聞いたが、本当かどうか良く知らない。私は武田かアステラスに頑張ってほしかったが、シオノギ製薬は金星ものである)またかつてのような医療崩壊が起きる可能性が減ったので、今回こういう一連の措置が取られたのだろう。もう一度書くが、これで今までの日常生活が元に戻って欲しいと祈るような気持ちである。宇宙戦争(細菌との戦争)の恐ろしさは正直、こころの奥底まで身に染みた。

 ただ、私が愛したかつての大船の巷はもう元には戻ってこない。美味しい中華料理屋「鎌倉飯店」はつぶれたらしいし、「観音食堂」も「亀谷万年堂」も焼失してしまったし、三菱UFJ銀行大船支店も不採算支店とのことで藤沢支店に統廃合された。仲町通り(大船にある、アメ横のような安くてにぎやかな店の集まっていた狭くて細長い通り)では多くの店が撤退して、新しい店が入ったりつぶれたりを繰り返した。幸い「和菓子の龍月」(うちの相談室の御用達の老舗。観音モナカはここでしか手に入らない)と、健康麻雀教室「積み木」はまだ営業していた。こういう時に借金をしていなかったり、ローンを組んだりしていない店は案外強いようである。

 少しづつ世の中が動き出す中で、ここのところ私は寝てばかりいる。先週の木曜日に鍼灸治療を受けて、4時頃ごろっと横になったら、鍼灸治療のため全身の緊張が緩んで、気がついたら真夜中10時まで寝ていた。大急ぎで夕食を食べて、洗濯をして、午前3時に風呂に入るとまた眠くなって、午前5時から仮眠をとった。税金関係の書類の整理をして、帰りに前述の「新年会」をやって、夕方4時、寒くなる前に鎌倉に戻り、風呂に入って横になっていたらまた爆睡してしまった。

 「宇宙戦争」(と今年の冬の寒さ)によってもたらされた心身の緊張はまだ当分は抜けることはないであろう。今、真夜中の4時であり、これから仕事(著述)に入るが、今日の午後も長い昼寝をするに相違ない。もういつが夜でいつが朝だか解らない。ちょっと疲れて横になるとすぐに5時間くらいの仮眠に入ってしまう。宇宙戦争の傷跡は根深いが、これはコロナの仕掛けてきた戦争なので仕方がない。せめて国と国が争うのは辞めにしたらどうであろうか?世間はプーチンが一方的に悪いかのように言うが、私はゼレンスキー大統領からも胡散臭いものを感じている。彼の演説を見ていると、確かにヒットラーの演説スタイルを意識的に真似ているのが垣間見え、そういう意味で、「ウクライナはナチズムに支配されている」と言うプーチンの説もあながち嘘とは言えないような気がする。「ウクライナを支持するのは正義」、これはマスゴミの流しているデマゴーグであることは常に意識していた方がいい。

 

(ゼレンスキーがヒットラーであるならば、プーチンはスターリンになるわけであるが、確かにプーチンは魅力もカリスマ性もない凡庸な人物で、いかにも悪人という顔をしており、そういう意味でもスターリンと良く似ている。ロシアにはピョートル大帝のような魅力的な指導者はなかなかでないという伝統があるらしい。)