21-11-6(土)

 先週、看護学校の初めての講義がとりあえず終了した日は実家に泊まって母の介護をした。その次の日であったと思うが、母が「眞子様(と小室圭)の記者会見での回答読みたい」というので妙蓮寺の本屋に行って週刊誌をざっと見たが、眞子さんと小室圭の記者からの質問への回答、は私が確認した範囲ではどこにも見当たらなかった。あれはもともとが記者会見の一部として口頭で質疑応答が行われるはずであったが、前日になって眞子が「伝家の宝刀」、複雑性PTSDを抜いて、文書での質問に文書での回答が行われるだけということになったが、その内容については国民の多くが知るところとなっていないのは極めて不誠実、不健全である。小室の母親も元交際相手に会うことが出来ないのは「ドクターストップがかかっている」などと胡麻化して、この3人組は何かと精神科医師を使って自分の都合の悪いことから逃げまわっている。私も心理士として医者と結託していろいろな診断書を書く補助をずっとやっていたので大きなことは言えないが、診断書は結局のところ現実に解決しなければならないことを引き延ばすくらいの役割しか果たせない。いつか病気が治った時には現実と直面しなければならないのであるが、新たに直面しなければならない「現実」はかつて診断書やドクターストップを使って逃げていた「現実」よりもよりつらいものになっているかもしれない。

 ともかく最新号の『週刊文春』を買って菊名池公園を散歩がてら紅葉を見てかえってきたが、読んでみると大したことは書いていない。もっとも私くらいの年になると週刊誌も新聞もテレビのニュースも本当には信じなくなってくる。これまでマスゴミに散々騙されたので、何が書いてあってもそれを即座に本当にはしない。この『週刊文春』(11月4日号)は、私が買った時にはすでに時代遅れになっていたようであり、「衆議院選挙、最終当落」の予想をやっていたが、大幅に外れている。立憲民主党が137議席をとって大勝利を収め、自民党が231議席で大敗するかのように予測しているが、現実には立憲民主党は議席を減らして、枝野は代表を辞任するそうである。昨日は親友の精神科医と電話して、選挙のことも話題に上ったが、「立憲民主党は何故負けたか?」彼は疑問に思っていた。立憲民主党はあの陰湿な体質を引きずり続ける限り選挙ごとに議席を減らすであろう。今回は辻本清美が負けたが、次回は蓮舫もかなり危ない。立憲民主党は私は大嫌いであるが、それ以上に国民からは嫌われている。今回の敗因はやはり共産党と組んだことである。

 共産党が何故これほどまでに嫌われるのか、学生時代の私は解らなかった。しかし今こうして共産党を冷静に見てみれば、これは日本の国体とも民主主義とも相いれない政党である。一例をあげると立憲民主党の場合は選挙に負ければ代表が責任を取って辞任するということはあり得るし、また自民党もガースーでは負けると予想されれば総裁が岸田に代わるなど顔のすげ替え(これがいいことであるかどうかはおいておくが)が行われるが、共産党は志位書記局長が辞任するということはあり得ない。言うなればシナの習金平や北朝鮮の金正恩などと同じで、完全な独裁体制である。共産党が「民主集中制」という時代遅れの独裁を続ける限り、共産党(もその協力者も)選挙で政権を取ることはあり得ない。もう一つの理由は、共産党は日本の国体(天皇制)を打倒することを党是としていることである。日本共産党はコミンテルン(国際的な共産主義の情報機関)の日本の出先であり、コミンテルンは天皇制打倒を共産党に命じているからである。ここまではっきりとしたことを知っている人は多くはないが、何にしても日本人の多くは共産党には何とも言えず胡散臭いものを感じている。

 かつて戦前には「治安維持法」という悪法があり、言論や思想の自由がなかったと日教組の教師から教わったが、今ではそれは嘘ではないかと疑っている。大正デモクラシー以後、日本は案外言論や思想の風通しは良く、いろいろな考えが許容されたが、日本共産党が天皇制を否定したため、これを抑え込むために治安維持法が作られたという方が合理的な説明のような気がする。もっとも日本史は私は高校時代履修しておらず、本当にそうであるかどうか解らないが。

 今回眞子さんの結婚の不始末があったことは大変残念である。私はずっと天皇制の支持者であっただけに国民と皇室の間に溝が出来たことは悲しい。ただ、天皇制をこれからどうしていくのかに関しては、慎重に検討したうえで結論を出さなければならないと思っている。天皇制に関して無思慮なことを書くのはある種のタブーなのである。