21-10-15(木)

 今日はルミネウイング(大船駅の駅ビル)に行って、弁護士事務所にもっていくお土産のお菓子を買ってきた。ここのスウィーツ・コーナーは鎌倉にある大抵のブランド菓子(鳩サブレ―、小川軒のレーズンウイッチなど)は手に入る。ただ、大船名所の観音様をかたどった「観音最中」だけは手に入らない。これは大船の仲町通りの龍月本店と観音様のところでしか売っていない。龍月本店はここのところ営業時間が不安定である。先日行った時には開いていて、店番のおばさんが「緊急事態宣言が明けて良かった」と言っていたので、コロナ禍でつぶれたわけではないらしい。龍月は我が「北鎌倉心理相談室」の御用達のお店なのである。うちではカウンセリングという形をやや崩して、お茶とお菓子をクライアント(お客さん)に必ず出している。(これは茶道の本の影響もある)茶道は究極的には武士道や禅宗の教えに通じるなど深いものがあるが、本当のところは私もよくは勉強していない。私のキリスト教の知識が100だとすると、仏教の知識は1もない。何にしてもお客さんにくつろいでいただき、何でも話せる良い関係を築けることはカウンセリングにおいて大事なことである。(現在ではコロナ禍のためお茶とお菓子はお出ししていない。まだコロナ感染が恐ろしいので、オンライン中心のカウンセリングになっている。ただ、ポスト・コロナに向けての準備は着々と進んでいるとだけは書いておこう。)

 昨日、衆議院が解散になり、31日の日曜日には総選挙がある。随分と忙しい日程であり、さらに岸田総理はまだ善政も悪政も行っていないうちに国民の信を問うことになる。今後政治のことは書きにくくなるかもしれないが、これまでの自民―公明連立内閣のコロナ対策があまりにずさんであったので、与党はかなり議席を減らすであろうが、同時に岸田氏が勝敗ラインとする「連立与党で過半数」を大きく割り込まないといと私は見ているし、N村証券の担当者の意見もおおむねそのようなものである。日本には政権担当能力のある健全な野党がない。これは野党にとっても国民にとっても不幸なことである。

 「宇宙戦争」に関して言えば、もう終焉に向かっているのではないであろうか?(私は見ていないが)ハリウッドで作った『宇宙戦争』という映画(トム・クルーズが主演をしたらしい)は酷い内容で、主人公と子供たちが「キャー!」とか「ワー!」とか言って騒いでいるうちにいつの間にか火星人が自滅して終わってしまったそうである。もっとも私の書いている「宇宙戦争」のブログもトム・クルーズといい勝負であって、もう100回を超える連載になっているが、ほとんど読む価値のある記事はない。

 映画と言えば、仮面ライダーが『シン仮面ライダー』としてリメイクされるらしい。40年前に藤岡弘主演でテレビで放映された時は、酷く暗くてホラーのような要素がかなりあった。もっとも石ノ森章太郎の“つもり”では、自分の意思に反して改造人間にされてしまった本郷猛(藤岡弘)の苦悩のようなものが描きたかったらしいが、あれでは視聴率は取れないだろう。子供向けの番組というよりは深夜に大人が楽しむという番組であった。(ちなみに、最初の仮面ライダーは、あまりに有名な“変身ポーズ”はなく、主人公本郷猛の意思に反してベルトの風車に風圧を受けると、仮面ライダーに変身させられる。)この間の日曜日にNHKで第一話が放送されたそうであるので、ご覧になった人も多いでしょう。この「ホラー路線」全く人気がなく、スポンサーからも「主人公の藤岡弘が暗い」というクレームがついて、第14話からライダー2号一文字隼人(佐々木剛)が主人公としてリセットされた。(藤岡弘がスタントマンを使わずにバイク・アクションをやったため怪我をして、主演を続けるのが事実上不可能になったという事情もあった。)明るく親しみ易い仮面ライダー2号は人気が出て、それが結果としてこのシリーズを長続きさせるなど文字通り「怪我の功名」ということになった。

私がこの件に関してやけに詳しいのは、実は私は仮面ライダーの最初の13話(ホラー路線)が大好きなのである。あれはもっと大人向けに作って、ヒロインの緑川ルリ子とのラブシーンとか入れれば絶対面白くなったはず。今度の「シン仮面ライダー」はそのホラー路線で行くらしいので、実はちょっと期待している。主人公本郷猛は池松壮亮が演じるそうであるが、私はこの人のことは良く知らない。ただ、ヒロインは浜辺美波が演じるそうである。浜辺美波は実力のある女優さんなのだが、何故か代表作に恵まれない。今回『シン仮面ライダー』で大人っぽい演技をして、一皮むけてほしいものである。

 

(藤岡弘が復帰後、「ヨーロッパのショッカー(悪の組織)を壊滅させた本郷猛(藤岡弘)は日本に帰ってきて、一文字隼人(佐々木剛)は南アメリカのショッカーと戦うために外国に行った」と再度主役が変更となった。復帰後の藤岡弘は以前の暗さを払拭し、野性的でワイルドな体格で「ライダー、変身!」のポーズとともに変身して、お茶の間の子供たちの目をくぎ付けにした。この復帰後の「ライダー1号」は藤岡弘の代表作となり、今でも仮面ライダーと言えば藤岡弘、藤岡弘と言えば仮面ライダーなど彼の代表作となっている。「緑川ルリ子と言えば浜辺美波」となるかどうか、引き続き注目していきたい。)