糖鎖と消化吸収のお話
糖鎖が切れない? 今まで消化に関して言えばタンパク質が一番問題を起こすと考えてきました。しかしよく話を聞くと糖鎖が切れない、切る酵素が欠損している事を考えざる得ない話が多く見られます。


我々の主食であるイネ科の食物は、でんぷんが主なエネルギー源です。そしてその周りを覆うセルロースの膜。消化は結構大変な人がいてもおかしくありません。
筆頭はコーン 便にコーンが混じったという人は結構いるかと思います。コーンの表面のセルロースが消化が難しいのです。他にはきのこ類、海藻など。みな食物繊維が多い食べ物ですが、消化出来る人もいれば苦手な人もいる。
牛乳に含まれる乳糖を分解できない人がいるのは皆さんご存知だと思いますが、乳糖は2糖類でブドウ糖とガラクトースから出来ています。これはラクターゼによって分解されます。ラクターゼを余り多く持っていない農耕民族は乳糖を分解できずにお腹を下します。これは哺乳類では乳児の時は乳を分解できるが食べ物を食べるようになると乳糖を分解出来なくなり、乳離れを自動的にするように出来ているという話を聞いたことがあります。そういう意味では人間はちょっと変な食生活をしているのかも知れません。
また放牧民族では草しか生えないところで棲むので乳から栄養を摂るのは重要ですので乳糖も分解出来るようです。日本人ではそのような環境ではなかったので乳糖はかなりハードルが高いわけです。ちなみにオーストラリアでは牛乳が苦手の子のためにラクターゼを売っています。(特に乳製品を薦めているわけではありませんが私自身は神経質でもありません)
更に最近白米のでんぷんを切ることが出来ないヒトもいるということを知りました。2糖類を切るのも大変なのですから、でんぷんのように複雑な糖を切ることが難しい人がいて当然ですが今まで考えていませんでした。
(こういう人にトレハロースは血糖上昇がゆっくりで蔗糖より糖質の補給に向いているようです。)
でんぷんのアミロペクチン トレハロース
我々の主食であるイネ科の食物は、でんぷんが主なエネルギー源です。そしてその周りを覆うセルロースの膜。消化は結構大変な人がいてもおかしくありません。
食感は違いますがコーンなどは表面の皮をミキサーで砕いてやれば食べれるわけですが、同じイネ科の玄米などはやはり消化できない人がいるのでしょう。ミキサーをかければお粥にはなるけどコーンと同じで食感が全く違ってしまいます。ガンの食事に玄米を強く勧めていますが玄米にするかしないかはその人の消化の能力を確認する必要があるのですね。玄米粥や発芽発酵玄米といった手もありますが、どのような消化をするかは、その人の様子を見て決めるしかないようです。
一般的に動物はセルロースを切るセルラーゼを待っていません。昆虫はシロアリが気を食べるようにセルロースを切ることが出来るます。つまりセルラーゼを持っているわけです。
植物はやはりセルラーゼを普通は持っていないそうですが、遺伝子は持っていて果実をやわらかくする時にだけ使うそうです。
想像で話しても仕方ありませんが、進化の過程を考えると人間もセルラーゼの遺伝子だけは持っているのかも知れませんね。
様々な酵素を効率よく使うのは、我々の先祖がどのような食べ物を食べてきたかということなのかも知れません。漁師の血を引いているのか?農耕民族の血を引いているのか?それぞれ酵素の活性を促すスイッチが違うのかも知れません。スイッチが入らないのなら腸内菌や酵母などの部外者に任せるという手もあります。発酵食品などもそうです。
さてたんぱく質に関しては、昔から酵素の研究が盛んで、今では大豆も全てアミノ酸まで分解されてサプリもあります。この様にしてタンパク質はアミノ酸に分解して100%吸収できます。(食欲の無くなったやせた患者さんにはこういうのを薦める場合もあります)
穀物は昔から、発酵食品を作っています。穀物を発酵させると消化吸収は抜群によくなります。
私も米や麦の発酵食品はよく口にするのですが、最近、無芸大食人畜無害と思ってきた私の食欲にも異変が起きてきました。そろそろ酵素を使い果たしてきたのか、それとも肝臓が疲れてきたのか?発芽発酵玄米で我慢しようかな。