こんばんは、スキンケアクリニック美のかほり院長の吉岡敦子です。
今日は、コロナワクチン接種後の抗体価について、現時点での私の見解をお伝えしようと思います。
私は、コロナワクチン接種後のスパイク蛋白に対する中和抗体量を、定期的に検査しています。
ファイザー製のワクチンを接種しましたが、抗体価の検査結果をご参考までにお知らせします。
1回目接種後 3週間 506
2回目接種後 4週間 2490
2回目接種後 8週間 1420
ちなみに、50以上が陽性です。(アボット社)
数値に関しては、個人差が非常に大きいようです。
一般的な平均値よりは、少なめですが、ワクチンの効果は十分出ています。
抗体産生量と免疫力は、関係ないようです。
ここで少し『免疫とワクチン』について触れておきます。
免疫とは、有害なウイルスや細菌から身体を守るシステムのことです。
免疫には、自然免疫と獲得免疫の二種類があります。
自然免疫は、元々身体に備わっている免疫で、病原体を素早く認識し、攻撃することで有害物質(病原体)を排除します。
マクロファージ、NK細胞、好中球などが免疫を担います。
獲得免疫は、病原体に感染することで抗体を作り出す、後天的な免疫です。
獲得免疫は、さらに分類すると、液性免疫(B細胞、抗体をつくって病原体を攻撃)、細胞性免疫(T細胞、直接病原体を攻撃)があります。
病原体が自然免疫のバリアを突破してしまったら、次に獲得免疫が活躍します。
一度侵入した病原体(抗原)の情報を記憶し、再び同じ抗原が侵入してきた際に、作り出された抗体で素早く攻撃します。
この獲得免疫の仕組みを利用した病気の予防法がワクチンです。
ワクチンは、その病原体に対して体内で素早く対処してくれ、その結果、病原体に感染しない、あるいは感染しても重症化する前に病原体を排除してくれます。
ちなみに、ワクチンの効果判定で測定しているのは、液性免疫の指標となる中和抗体量になります。
私の抗体産生量が低めなのは、恐らく、私自身の元々体に備わっている自然免疫能が高いからなのではないかと推測されます。
ウイルスが体内に侵入するのをブロックする力が強いので、ワクチンのような獲得免疫では抗体が多く産生されにくいのかもしれません。(これはあくまでも、私の推論なので、実際は他の要因があるかもしれません)
今までインフルエンザにも罹らず、滅多に風邪をひくこともないのですが、これは栄養療法のおかげだと思っています。
結局、ワクチンの体内への侵入をブロックするために最初に働く自然免疫能がとっても大切で、獲得免疫もあればさらに安心ということになりますね。
免疫力アップの生活が大切です!
こちらに関しては、また別の機会でお話させていただきます。
気になる抗体価の推移ですが、ワクチン2回接種後2ヶ月(1回接種後、3か月)で半減近くになりましたが、藤田医科大学の研究では、1回目接種後3ヶ月で1/4に減少と発表しているので、減り方は比較的緩やかかもしれません。
抗体価の低下がどの程度ワクチンの発症予防効果や重症化予防効果に影響しているかは、まだ検証されていません。
私自身の抗体価の推移については、今後も継続的に検査していく予定ですので、また、ご報告させていただきます。
当院でも、コロナワクチン後の抗体検査(IgG抗体)を受けられますので、ご希望がありましたら、ご予約時にお伝えください!
結果は、1-2日ででます。
検査料 1回5,500円
既に受けられた患者様の結果を見ると、ワクチン接種後副反応の強さと抗体価はあまり関係ないようです。
ご興味を持たれた方は、お気軽にお問い合わせください。
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