先日、新しく販売予定の広角8×32のテストをしました。


見るのは上弦の月半月

比較用に4台の双眼鏡を用意しました。


ニコン7×35(ポロ)

ルポルド6×30(ポロ)

ライカ7×42(ダハ)

ツァイス8×30(ダハ)


今回確認したかったのはシャープかどうか。月の欠け際のエッジが締まって見えれば合格です。

また、フレアやゴーストなどがどの程度まで抑えられているかを見ることにしました。


近所の人が不審な目を向ける中、双眼鏡5台を並べてのテストです。

「開き直りの精神」が大切です。


さすがというべきなのでしょうが、ツァイスは古い双眼鏡なのに極めてシャープな見え方です。フェイズコートがない時代のものなので、ダハプリズム特有のフレアが発生していますが、気になりません。


口径やひとみ径で有利なライカも、きっちりと明るい像を結んでいます。いやー、見ていて気持ちがいいです。


最近、人気商品のルポルド ですが、価格を考えると本当によくできているなあと感心します。中央付近は充分合格点をあげられるシャープな見え味です。


やや古いニコンは、Made in Japanと表記されていますが、シャープさに欠ける感じがしました。ルポルドより購入価格が高かったのに、コストパフォーマンスが悪いです。

もちろん、ニコンが悪いのではなく、あくまでもこのモデルがあまり良くないということですが。


さて、ある程度目を馴らしたところで広角双眼鏡8×32のテストです。


さすが8.2度の広角で、同じ8倍でもツァイスよりも月が迫って見えます!

ピントを絞り込んでいくと、月の欠けぎわのクレーターが


「ギューッ」


とシャープになり、久々の快感。明るい月光のなかでも、ほとんどフレアが見えず、コーティングと内部塗装の出来の良さが伝わってきます。


コントラストが極めて高いのは、ポロプリズムの特徴ですね。これと同程度のものをダハで求めれば、7万前後はするのではないでしょうか?


近くの恒星を入れると、視野中心30%程度まではほぼ点像。そこから徐々に歪んでいって、最周辺になると棒状に伸びてしまいました。


まあ、よく言われることですが、人間が注視できる範囲がシャープなら充分ですね。広い視野の端っこに何かを発見したら、視野中央に持っていけばいいわけですから。


眼鏡使用者には不便という欠点はあるものの、見るのが楽しい双眼鏡であると確信しましたね。


6月中旬頃の販売を目指して、現在準備中です。


興味のある方はこちらをどうぞ。→双眼鏡のネットショップ双眼鏡倶楽部

そもそも広角とは何ぞや?

見かけ視界が60度を超えるものを広角という決まりがあります。

「じゃあ、見かけ視界って何?」

両手の指で輪を作って目から30cmほど離してください。輪の中から向こう側が見えます。普通の双眼鏡を見ると、輪の内側が見えてる範囲はこんな感じです。

次に、輪を10cmほど近づけると、より広い範囲が見えてきます。これが、広角双眼鏡のイメージです。

広角になると、同じ倍率でもより迫力のある映像が楽しめます。

もともとは、戦時中に敵機を効率よく見つけるために開発されました。

現在は、バードウォッチングなどで好まれて使用されています。

視野が広ければ鳥を簡単に見つけられるメリットがあります。

デメリットは、レンズの収差が目立つので、安いものは見え味が悪く、良いものは価格が高いことです。

手頃な値段で、良く見える広角双眼鏡はなかなか無いんですよ。

私はポロプリズムに絞って探して、良さそうなものを見つけたのです。




iPhoneからの投稿
いや~、本当に久しぶりです。
日々の忙しさに怠けてしまいました。

この間に携帯が起動しなくなり、故障。ガーン

バックアップを取っておらず、
過去の連絡先が消滅!

これを機に iPhoneを購入しちゃいました。

ブログもPCを開かなくても更新出来るので、これからはちょくちょく書きますよ。

さて、我が双眼鏡ショップのラインアップには、40mm以上の大きい口径がありません。

需要は少ないかもしれませんが、星好きの私としては、寂しいのです。

そこで、広角双眼鏡というジャンルで皆さんにご提供することにしました。

実は、私、広角が好きではないのです。
もちろん、ニコン8×30EⅡやSEは素晴らしい。(値段も素晴らしい!)
でも、値段が手頃で良く見えるのは、あまりないのです。

で、私探しました。
で、見つけました。

この続きは、次回へ。


iPhoneからの投稿

いやー、大野裕明さんとのインタビューを編集するのにえらい手こずってしまいました。


音声特典完成しましたので、興味のある方はショップ をのぞいてみてくださいな。


皆既日食の続きなのですが、

素晴らしいダイヤモンドリングが見え、震える足で双眼鏡に向かってのぞきこんだところ、


「なんでボヤけているんだーっ!」


見えているのは黒とピンクと白のボケた映像。


これはですね、

皆既前にメガネをかけたままピント調節をしてそのままにしていたからです。


皆既中はメガネを外してのぞきこんだので、全くピントが合わなかったのです。


でもそれが分かったのは後の話。


パニックになりそうな自分を抑えながら急いでピントを合わせると、


それはそれは素晴らしい眺めがありました!


ピンク色のプロミネンス。極細の光の筋がパール色に輝くコロナ。そして、漆黒の月面。


この三者が見事なコントラストを醸し出していて、手が震えるほど感動しましたよ。


そのうち月の谷間から光が漏れそうになったので、双眼鏡から目を離し、空を見上げると、


再び長い時間のダイヤモンドリングを堪能。


イランに来てからお父さんに文句ばかり言っていた家族は、


「お父さん、連れてきてくれてありがとう。」


と感謝の言葉。


皆既日食の時は、写真は撮らずに、双眼鏡で眺めるのが最高の贅沢ですね。

このツアー、女性には不評でした。

理由は、宗教上の理由で暑い中でもコートを着なければいけなかったからです。


特に、以前皆既日食を見て感動したというお父さんは悲惨でした。


せっかく家族を連れて来たのに、1日中、文句を言われ続けていたのです。


そんな調子で数日観光地を訪れた後、


いよいよ皆既日食当日です。


私は持参した10センチ双眼鏡のセッティングを早々と済ませ、スタンバイ。


他の人たちは写真撮影がメインなので、かなり入念に赤道儀やらカメラやらのセッティングをしていました。


私の隣には、例の文句タラタラ家族。


天気は快晴で、期待は高まります。


食が90%くらいになるまでは、あまり変化を感じません。


ちょっと日差しが弱まったかな、という程度です。


ところが、10%を切ったところから、グングンと気温が下がり、カラスが巣に帰ったりします。


俄然、テンションが高まり、心臓バクバクです。


いやーなちぎれ雲が、やや離れたところを漂う中、


「頼むから、こっちには来るなー。」


と祈るのみです。


残り2%になり、周囲の人たちの口数がすっかり少なくなった頃、手が震えるほど緊張してきます。


続きは、また。