silent見てないお前がいうな、といわれそうなので、いつかは見たいのですが(苦笑)
まがりなりにも翻訳を生業にしている私には、興味深いお話です。
これって、語用論のお話なのかな~と思いました。
簡単にいうと
韓国人が会うたびに「ご飯食べた?」というのは
単なる、こんにちは。でしかなく
「何時にうどん屋でそば食べた~」なんて回答を欲しがってるわけではないんですよね。
日本語だと
一緒に映画見に行かない?に対して「今日はちょっと忙しくて」
忙しくはないけど、単に行きたくないという表現をしている・・みたいな
あと
言葉遊びな部分なのかな
韓国ドラマでいうと
上からでも下からでもウヨンウっていうあの有名なやつです
韓国だとウヨンウはそうなるけど
日本語だとそうならんもんねー
っていう
言葉遊びのことかな
と
ドラマはみてないので
はまってみている
「ちょっとした手話通訳ならできる」
妹に聞いてみました。
日本語の表現?
はどこのポイントで言ってるかわからんけど
手話に関してなら
同じ動きなのに「あなた」じゃなくて「お前」って訳してるところとかが
日本語の難しさを表現してたんじゃない?
と言われて
手話では「あなた」も「お前」も同じ動きなん?
手話話者にとってはあなたでもお前でも別に差がない訳で
そこをわざわざ「日本語がわかる人」には差をつけて伝えたところで
手話話者の立場としてはどうなの?
というと
日常で使用してたり、もっと専門的な人から見たら
表情とか指さし方とかで変化はつけるのかも。
私はそこまでのレベルじゃないからわからんけどw
と返ってきました。
なぜこの脚本家の言葉が炎上してるのかな~となんとなく考えたところ
日本語を外国語に訳したときに、日本語がわからない人にきちんと伝わらないことが多いから悲しいといっている
割に
手話に訳をつけてまでドラマを展開していて
訳はきちんと「手話がわからない」人に、手話の正確な意味が伝わってるのかな
伝わってないなら、その部分は悲しくないのかなという
矛盾
この点に日本語がわかる人たちが反応してるのかなと。
一応記事じゃなくて、トーク番組も少し見ましたが(全部じゃないし)
ドラマもみてない私には
おこがましいですが
日本語わかる人にみてほしいドラマのタイトルが「silent」という矛盾からして、脚本家の趣旨がみえませんでした
もっと深みのある言葉なのかなと思い、考えてみました。
日本語わかる人の国語力の低下をさしているのかしら?
日本語わかるといっても、脚本家が言う「日本語の良さ」を知らなすぎるほど
日本の国語力は低下してるから
このドラマの言葉でそういう部分をもっと学べという
戒めなのかしら。
私のブログをみていても、国語力のなさ、表現力のなさを感じると思われますが(苦笑)
日本語わかる人でもこの程度なので、逆に「日本語を学んでる人」の方が、よくわかってたりしますよ。
それに、日本語わかる人も、そこまで考えてドラマ見てないですよ。
妹も
演者さんの手話の表現と表情が最高で、口語の日本語は関係ない。といってたくらい
見る人の見方は様々で
「誰にみてほしい」を限定する表現の仕方が、批判につながったのかなと。
見た人が
脚本家はそういう意図でいってるんじゃないよ、あんたらが日本語わかってないとか
脚本家の方こそ日本語わかってない、とか
真っ二つの解釈をさせてしまう表現だったんでしょうね。
人によってとらえ方が違うことを気にしている方ならこそ
解釈が多様にならないように、表現することもできたのじゃないかなと。
まあ、人それぞれなので。色々ありますよ。←なぜ上から
話題になっていいじゃないですか←ノイズマーケティングなんかな?
私も最近「韓ドラ」の「財閥家の末息子」を家族ではまってみてますが
会長の訛がすごすぎて、なかなか聞き取りにくいけど
それでも
演者の演技力に圧倒されることと、ストーリ展開にどっぷりはまっています。
もしかすると、脚本家の「この表現を理解してほしい」という部分は理解できていないかもしれませんが。
それを悲しんでおられるのであれば、もっと聞き取れるように韓国語がんばろう、と逆に励みになりそうですがねw
(今までそんなの考えたこともなかったけどw)
いや、方言っていうのも話題になりそうな部分かなあ。
日本語わかる=方言もわかる
じゃないですしね。
方言に対してはどうなんだろう。脚本家さんって。
あと、翻訳者の立場として
脚本家がものすごく言葉に悩みながら書き上げてるように
翻訳者もレビュー(校正)も
時間をかけて悩みながら訳してるんですよね。
アニメの字幕をよく見てますが
コナンなんて言葉遊びも多いのに
うまいこと訳してるなーっていう努力もみえますし。
とはいえ
海外の人に伝わらない部分はたくさんあります。
悔しいですよ
←本音
この悔しいと思う部分は脚本家さんと共通しているのかもしれません。
そこは
語用論ではなくて
スキーマの話。文化や歴史的背景が一番大きいです。
大昔ですが未だに覚えてるのが
ゲームスクリプトの韓日翻訳で
韓国語の「私はまだお腹がすいている」を日本語に訳さないといけないときに
相当悩みました→悩んだ末にどう訳したかは覚えてもいない件w
(たぶんレビューで直されてるはずw)
これ、どういう意味かわかります?
日韓ワールドカップ韓国代表のヒディンク監督の名言なんです。
ベスト16には行ったけど、韓国はまだまだ勝利に飢えているという話。
上を目指すという意味。
このスキーマがわかってないと
サッカーの話でもないゲームの中で
腹がすいた・・・じゃ、イミフだし
勝利に飢えている・・だけだと
あのワールドカップのあの背景を経験していないと、言葉の重みは全く伝わらない。
(なんなら韓国語わかるMZ世代にも伝わらない言葉)
これは語用論じゃなくてスキーマ。
財閥末息子にはまるのも
ちょうどその頃の韓国現代史を起点にしているので
そこが私世代がハマる理由なんですよね。
まさに歴史的スキーマ。
言葉の表現がおもしろいとかではなく。
だから、翻訳する時も、ある程度は妥協します。
「そこまで言葉の重みを考えながら読んだり見たりしてる人は一定数だけ」「スキーマはネイティブであっても世代によっても違うんだからそこは埋められないこともある」
くらい妥協してやってます。
ちなみに、こういう部分も、そのうちAIに負けます。
意訳が必要な翻訳だって、そのうちAIに負けます。
「翻訳」がなくなっても「レビュー」はまだ生き残れますが
いつかレビューだって不要になるかもしれません。
自動翻訳の精度が本当はもっと早く高められるはずですが
大人の都合で開発がゆっくりなだけだと思っています。
AIが小説を書く時代です。
脚本だって書けますよ。
翻訳?語用論的な課題?
日本語のよさだって伝える翻訳が
人間より早く幅広く「確実に」安価で、できるようになりますよ。
大人の都合さえなければw
以前、それを「まだまだ先でしょ」と思っている翻訳者を多数お見かけしまして
いやいや危機感をもたないとと思ってました。
長々と書きましたが
今日も、数百人にのぼるキャラの
私、あたし、わい、俺、ボク、僕、あたい、わたくし
などを区別しながら
翻訳している
私です
←こういうのもマクロ設定でもしてできるプログラム、早くお願いw
日本語って他言語より難しい言語じゃないんです
どの言語も突き詰めると難しいし
良さとか怖さとかいう言語じゃないんです
ただただ
「面倒で時間がかかる」言語なんですw