「薬を飲むと妊娠しにくくなる」は、何を根拠にした話か | ダナ形成外科

 

一つの数値で妊よう性が決まるという前提から、この話は始まっています。実際の検査はそうなっていません。見ているのは三つの軸です。精子の数。前に進む運動率。そして形態に異常がないかどうか。どの軸が動いているかによって意味が変わるため、三つは合わせて読まれます。

 

では薬を飲んでいる場合はどうか。ここで参照するのは、その薬剤の添付文書に各軸について何が記載されているかです。記載は薬剤ごとに異なり、一般的な記事が代わりに答えられる種類のものではありません。

 

ここで注意が必要になります。集団についての記述と、一人の結果は別のものです。多くの人に当てはまる記述は、誰にも何も起きないという意味ではありません。不妊治療の検査をすでに受けている場合や、数値が境界にある場合は、服薬について担当医と別に整理しておくほうがよいでしょう。

 

それでも出発点は変わりません。妊娠を計画しているという事実だけで結論が出るわけではない、ということです。やめる判断も続ける判断も、三つの軸の実際の値と添付文書の記載を見たうえで出てくるのが順序としては自然です。

 

ひと目で比較

見ている内容 読み方の注意
精液中にどれだけ含まれるか 単独では結論にならない
運動率 前に進む動きの割合 数とは別の性質を示す
形態 想定される形をしているか 他の二軸とは独立して評価する

よくある質問

Q. この薬を飲むと妊娠しにくくなりますか。

A. その薬剤について何が記載されているかは添付文書に、ご自身がどうかは実際の精液検査の結果にあります。一般的な記事はどちらの代わりにもなりません。

 

Q. 検査を受けてから決めたほうがよいですか。

A. 妊娠を計画していて気がかりがある場合、実際の数値を見てから判断するほうが根拠がはっきりします。

 

Q. 三つの軸のうち、どれが大事ですか。

A. 軸ごとに意味が違うため、どれか一つで判断するのではなく合わせて読みます。

 

Q. 自己判断で中止してもよいですか。

A. 中止や調整は処方医と相談して決める事柄です。