「1000本」と聞いて、それを鵜呑みにしていませんか | ダナ形成外科

 

多くの方が「1000グラフト」と聞くと、そのまま髪の毛が1000本増えると考えてしまいます。しかし、これは正確な理解とは言えません。

 

診察室では「毛包単位」「毛(髪の毛)」「毛嚢」「グラフト」という言葉が、医師によって少しずつ違う使われ方をすることがあります。ここは必ず整理しておきたいポイントです。「毛」は髪の毛そのものの本数を指し、「毛嚢(グラフト)」は移植する組織のかたまり、つまり毛包単位を指します。

 

たとえば「1000グラフト」と言われた場合、それは1000個の毛包単位を移植するという意味です。ひとつの毛包単位には平均して1〜3本の髪が含まれているため、1000グラフトを移植すると、髪の本数としてはおおよそ2000本前後になる計算です。

 

グラフトの大きさ自体も、時代とともに変化してきました。1970〜80年代には15〜24本もの髪をまとめて移植する「パンチグラフト」が主流でしたが、次第に4〜12本程度の「ミニグラフト」へ、そして現在の1〜4本の自然な「毛包単位」を基準にした方法へと進化してきました。数字だけを見て判断せず、それが「毛」なのか「毛嚢」なのかを確認することが、思い違いを防ぐ第一歩になります。

 

ひと目で比較

言葉 数えているもの 具体例
毛(髪の毛) 髪の毛の本数そのもの 1本、2本…
毛嚢(グラフト) 移植する組織のまとまり 1つの毛嚢に1〜4本の髪

よくある質問

Q. 「2000グラフト」と言われたら、髪の本数ではどのくらいですか。

A. 一つの毛包単位に1〜3本含まれることが多いため、目安としておよそ4000本前後になりますが、個人差があります。

 

Q. 昔の大きなグラフトが今使われないのはなぜですか。

A. 大きなグラフトは不自然な仕上がりになりやすいため、現在は自然な毛包単位を一つずつ配置する方法が標準になっています。

 

Q. 「毛包単位」と「グラフト」は同じ意味ですか。

A. はい、同じものを指す言葉として使われています。

 

Q. カウンセリングで数字を聞くとき、何を確認すればよいですか。

A. その数字が髪の本数を指しているのか、それとも毛包単位(グラフト)の数を指しているのかを確認することをおすすめします。