粘土細工は難しい❗ | 「漫画職人松村努の魂のブログ❗」

粘土細工は難しい❗


本来の 僕の仕事の技術は絵を描くことです。

なので、少しブランクがあっても少しのリハビリで元の状態までは戻ります。
その間に 肉体的な変化や 他にも状況の変化によって、完璧に戻れるかは限りませんが。

しかし、
ソフビ製作を始めて
成り行きで原型を造ることになった僕には
まだまだ粘土細工での原型製作は
完全に自分のものになっておらず、
少々のブランクで ほぼ1からやり直し状態です。

(ここから愚痴)
兄弟二人で始める時に、
用意できる資金は ほぼソフビの製作費用だけで、
技術者に依頼する資金も方法も全く持たず、
ならば、最初は全部 自分たちだけで、勉強を兼ねてやろう❗
とは、なりました。
金型工場で打ち合わせしているうちに
流れで最初の1体を僕が造ることになり、
四苦八苦してソフビまで完成して、工場とも「初めての1体は、この粗さの中にもどこか懐かしさを感じて、それでいてデザインも配色も今風なこのソフビ。僕たちも久しぶりに愛着の湧く良い出来だと思います❗」
と、言っていただき、自信満々で発売しましたが、
「今時のソフビにしては造りが粗い」
「大きさが中途半端」
「稼働箇所が1ヶ所だけ」とソフビ愛好家の人たちに言われてしまい、
散々です。
工場との打ち合わせで
あれだけ みんなで「ここがいい❗」と言っていた箇所が 全部裏目に出てしまい、
弟にまで そこを指摘され チェックが厳しくなる始末。


そもそも原型師をやるつもりはなかったんですけどね。僕はデザインが元々専門で、原型製作はズブのど素人。全くの独学です。専門の道具すら持っていません。オマケに片方の目は見えず、片方の手はうまく動かない。


(かなり長くなりましたが、ここで愚痴終わり。)


デザイン画の中には、
当然のように 、自分で原型を造るということを想定してない段階で描いた、多数のアイディアがあります。
自分で造った原型の中には
そこを考慮して、自分で造れるようにデザインを変更したり、
工場との打ち合わせで教わった、金型にしやすいデザイン、金型がなるべく安く造れるためのデザイン、ソフビが完成した後に、自分たちの手で彩色したり形を整えたりしやすいデザインなど、
いろいろ教わったのは、最初のうちは人に仕事を頼む資金もコネもないからで

いずれ将来的には 専門の人に任せられるようになれば、クオリティも格段に上げられると思って、
とりあえずの原型師を頑張ってやる気構えです。

しかし、腕に技術が完全に着いていない今の状態での新たな原型製作はいちいち もどかしくて大変です。