08月18日、ホンダフィット3のリコール | Cycling Wonder

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プレスポで行く神奈川の道

フィット3ユーザーではあるものの、もうホンダへの愛着をすっかり失った私が、約束なので営業所で燃料ポンプの部品交換をした話を書きます。

■ホンダから届いた封書(今年の2月)
ホンダからいきなり緑色の封書が届いた。
いつもホンダからくるのは定期点検や車検のお薦めのはがきばかりなので、意外な感じで内容を見た。



それは、リコールを知らせる内容だったが、あまりにアバウトな内容で、ユーザーがどう対処すればよいかは全く分からないものだった。(このまま乗り続けていいとも、控えるべきとも書かれていない)

乗らないわけには行かないので乗り続けるものの、もしも異常な事態になった場合は運が悪かったと思えと言われているような気持ちだった。

正直な話、私がフィット3を購入したのは2019年の8月で、もうフィット4が翌年の2月に発売開始が決まっていたので在庫整理のような時期だった。
前車の車検が8月末だったので、ギリギリで乗り換えの検討を始め、ホンダが始まりのディーラーだった。
欲しかったのは、青色系のボディカラーの小型車だったので、ホンダ(フィット)と日産(ノート)に予め絞っていた。
ホンダは、その年の春にコンフォートモデル(ボディカラーが追加された特別仕様車)を出していたのだが、モデル末期の限定生産車というのがネックで営業所で希望を伝えた時即座に「もうないですね」と言われてしまった。
担当者が席を外したところで家内と相談「じゃ、日産に行こうかね」「うん、そうだね」
もう頭はホンダになかったのだが、営業所の所長が頑張って希望にほぼ近い試乗車を見つけてくれた。
なので、そこで即契約。支払いは利息が安いというので残価型クレジットを選択。
3年目にまとまったお金が入ったので、クレジットは一括返済し、ホンダのお世話からは解放された。

モデル最末期の車でリコールなんてない、安心して乗り続けられると思っていたので、
4年6か月経過したところで、突然リコール通知がホンダから送られてきて戸惑った。

フィットの前はスバルのレガシーツーリングワゴンでその前がホンダのアコードセダンだった。

このアコードはモデル発表から比較的早く購入したのだが、突然ディーラーからリコールの電話を受けた。
製造過程で使う接着剤の問題でAピラーの内側がはがれる車があるとのことで、ディーラーに持ち込んで修理してもらった。
当時はホンダの販売チャネルが3つに分かれていた頃でホンダクリオで対応した。小型車がプリモ、スポーツ車がベルノだった。
だから今回リコールがあるなら営業担当者から連絡があるものと思っていたのだが、連絡はなかった。


■ホンダからの封書は続くが販売店からの連絡はない
3月になるとホンダからピンク色の封書が届く。

対応が間に合わず夏まで遅れるという内容。
生産車の記録はあるはずで、交換対象の台数は分かっている。
交換部品の調達が思うようにいかなくて対応が遅れるならば、もう少し具体的な説明を追加すべきだと思う。
走行距離に関係するなら多く走る人は注意し、あまり乗らない人は通常通り使用くださいとか、何か言いようがあると思うのだが、ホンダの対応は、いつも適当だ。


7月になってすぐにホンダから青色の封書が届いた。

交換部品の目途が着いたので8月までに対応出来るという内容と、万が一走行中にエンジン不調で止まることがあった場合ワイパーに緊急連絡先(販売店)を書いてセットしてくれと言う、何の役に立つか不明なオマケが入っていた。
(ホンダのやることは本当に理解出来ない)

その1週間後、営業担当から電話があるが、丹沢山行中で受けられず不在着信の折り返しで内容確認すると、代理の女性が出て用件を確認すると、車検の時期が近いがどうするかを聞きたいと言うものだった。
私の営業担当は、購入時の人から別の人に変わっている。クレジット一括返済の手続きも変わった方に頼んだし、3年目の車検の時も贔屓の整備工場があるからディーラー車検はしないと伝えたのに、また車検の確認とは話しを聞いていないのか!って切れてしまった。
私は、てっきりリコールの話だと思っていたので、リコールの“リ”の字も出ないことに立腹した。
電話のやり取りから思うに、営業所からは車検や整備の呼び込みは積極的にやるけれど、リコールのようなホンダの不祥事事には販売所からは連絡しない方針のように感じた。ホンダカーズ横浜の全社的なやり方のように思えた。
(酷い会社だな)

怒りながら、「次に連絡が来たらどうすればいいのか教えてくれ」と女性に聞くと
「今確認しましたところ、部品はもう用意できています」
「最寄りのHonda販売店に連絡して予約してください」
(最寄りの?、私は自宅から一番近いあんたの店で購入したんだから、「当店に連絡」じゃないの?)
あまりに飽きれてしまって、暫く声が出ない。
(あーホンダの奴らはどいつもこいつもアホばかりなんだな、ダメだぁ~)
「あの、あなたの店で買ったのでこれから予約できますか」
「予約できます」
「じゃ予約します...」
そして8月18日に修理予約をしました。


7月15日、4通目の封書が届く。

開けてみると、確かに書かれていました。
「お買い求め、または最寄りのHonda販売店にご連絡下さいますようお願い申し上げます」
(これを読んでいたんだ、あの女性は)

使うべきでない部品を選んで使ったのはホンダの責任、高額商品で買わされたユーザーがイライラするのはどう考えてもおかしい。
ユーザーが販売店に気を使う必要はない。
だがホンダの販売店は売りつけた後のサポートを全くしない。
酷い会社だと思う。

まぁ車がちゃんと手元に届けられただけスズキよりはマシかもしれないけどね。
(やっなっちゃったなぁ)


■修理当日
夏休みの最後にホンダの販売店に持ち込んだ。

また興奮するといけないので、整備士にリコールの予約を告げて車を預け外に出ようと思ったが、整備士は販売手に入るよう促された。
店に入ってもホンダの奴らには目もくれず指定された椅子に座り、出された用紙にサインする。
私の営業担当者はこの時も現れなかった。顔を覚えていないのかもしれない(私も覚えていないけど)
整備士が言う「修理には1時間から1時間半ほど掛かりますが、どうされますか?」
「外に出ます」と答えた。

修理の時間中、ホンダの販売店内でアイスコーヒーをすすりながらつまらない顔で居座るなんて、初めから考えていない。
誰も気にしないと思うけど、そんなに長い時間ボォーっとしているなんて勿体ない。
前から気になっていたあることをすることに決めていた。


■ダイハツの販売店に行ってみた
ホンダの販売店から歩いて10分くらいの場所にダイハツの営業所がある。
そこで「ロッキー」を見てみようと考えた。

ホンダフィットよりダイハツの2代目ロッキー(2019年7月モデルチェンジ)を私は買いたかった。
ただ、「次の車は家族が選んだ車にしよう」と決めていたのでフィットになったのだ。
家族は車に詳しいわけではない。ボディカラーと車内空間の広さにしか関心がない。
燃費が良ければ何でも良かったのだ。(レガシーと比べたら悪い車なんてあるわけがない)
泣く泣く諦めた車だったので、ずっと気になっていた。

ダイハツの販売店に入る。印象はホンダの店より全てが広い。
フロアの広さが違うのだろう。

整備士の若いお兄さんが話しかけてくる。
「どうしましたか?」
「あのー、ロッキーのカタログとかもらえませんか?」
「紙のカタログは切らしていてないんですよ、こちらのQRコードからWEBカタログが見られます」
(私を購入者とは見ていない、軽くあしらっておこうという魂胆らしい)
「私はスマホがないので、見られないですね、外に実車があるようですが見れますか?」
「見れますよ、どうぞ、営業担当を呼びますよ」
ここで一旦外に出て実車を見ることにする。
(まだ来店して数分なのでもう少し粘って涼んでから戻りたいな、汗もかいてるし)
外にでてロッキーに近付いて一周する。ドアノブを引くがドアは開かなかった。
(う~ん、これまでかな...)
諦めかけたところに救世主が現れた。
営業の男性が現れて鍵が締まっているのを知ると、鍵を持ってきて開けてくれた。
実車は、ガソリン2WDのプレミアムG車でした。
インテリアは申し分なく視界は良好でハンドルは革巻きで電動パーキング対応だった。
インパネはマルチディスプレイでユーザーの好みで選択できるタイプ。
一番良いグレードなので、正直私の好みとは少し合わないところはある。
私は、あんまり高機能は必要なくて昔ながらの装備が運転しやすいのです。

リアゲートを開けてもらいリアシートを倒した状態も確認。
なるほどフィットの場合センタータンクレイアウトの恩恵でフルフラットになるけど、ロッキーはすこし傾斜がついてしまう。
でも段差は滑らかになるよう処理されていて好印象。寝るだけだったら十分だと思った。

「簡単な見積もりを作りましょうか?」
と営業さんが勧めてくれたので「お願いします」と答えた。
ここでやっと涼しい営業所の椅子に座れた。
アイスコーヒーを頂いて、暫く待つ。
するとどうでしょう。
始めは「ありません」と言われた紙のカタログが出てきました。

( ̄□ ̄;)
見積もりが出来るまで、グレードの違うを確認した。

ロッキーのグレードは3種類で、一番安い方からL、X、プレミアムGになっていて、XとGにはマイルドハイブリッドモデルがある。
さらには2WDと4WDを選択できる。
プレミアムGは試乗車で見たように最近のトレンドを全部押さえた仕様で、LとGは原価を抑えた仕様で違いはエアコンがマニュアルかオートの違い。
実際には、ナビやETCをオプションで追加するので実車モデルの違いはそんなに大きくはない。

営業さんが戻ってきて見積もりを見せてもらう。
「ガソリン2WDのグレードXで作ってみました」
「ダイハツのメンテナンスサービス60ヶ月竹コースも入った内容です」

「カタログを見たのですが、XとLの違いはエアコンだけですか?」
「えーとですね、電動パーキングかサイドブレーキが違いますしインパネもLの場合はアナログ2メータータイプになります」
先ほどの話からするとサイドブレーキが良いと言われてましたのでLでも良いかもしれませんね。

「車検などはどうされてます?」
「贔屓の整備工場があるのでディーラー車検はしません」
「岡津の小泉さんに世話になってます」
「あ~、それでしたらこの竹コースはなくて良いですね」
「XからLでも15万くらい安くなりますし、フィットの下取りも入れると200万行きませんね、結構下がるかな」
「ですね~、う~ん」(考えてしまった)
 

※心の声
「フィット3なんか買わずに、こっち買っとけば、今頃何も心配しないで楽しく過ごせたのにな、何やってんだかなぁ。くそっ(怒)」

携帯を見たら、不在着信の表示があった。
買い換えるなら期末が良いのかなど聞いてしまった。
色々アドバイス頂いて、お礼を言ってダイハツの営業所を出た。

ホンダのクソ販売店に戻る足取りが重い。
夏の午後の陽ざしが突き刺さるようだ。


■ホンダの販売店でまたガッカリする
不在着信は修理が終わったことを知らせるものだった。
だから普通なら販売店の前に自分の車が並んでいて、必要な書類手続きが済めばすぐに出られると考えるだろう。

ホンダは違うんだよね。
まず販売店の前に私の車は見当たらず、横の整備場の奥に私の車はあった。
整備士がとてもキビキビとは呼べない緩慢な動作で働いている光景を見る。
(修理終わったんだよね、なんであそこにあるの?)

整備士を捕まえて、整備終了の連絡があったので来たと伝えると、またしても営業所の中に導かれ椅子に座らせられた。
女性店員が近付いてきて「お飲み物は?」と言うので「いらない」しっしと合図する。
周りを見渡すと、商談中は2組でその他の人は何かを待っているみたい。
目の前のおばあさんは暗い顔をしてうずくまってしまった。
(よかった、ここに居なくて) (◎o◎)

テーブルの上「DAIHATSU」の文字が分かるようにロッキーのカタログを入れた袋を置いた。

↑これは自宅で撮り直したものだよ


結構待たされた。この待っている間に私の営業担当者が名詞を抱えて挨拶に来た。
「挨拶が遅れてすみません」
出された名刺の名前にピンと来なくて、以前渡された名刺を財布から出して同じ人であることを確認。
「電話で担当を変えてくれと頼んだんですけど聞いてもらえないんですかね」

もう、何も話したいことはなかった。

整備終了の書類にサインして、やっと解放された。


■簡単な計算
フィット3の販売台数は2015年~2019年の5年間で48万8千台、ホンダカーズの全国店舗数は2360店だそうだ。

単純に計算すると1店舗当たり207台を受け持つことになる、営業担当が10人いれば一人当たり20台の受け持ちになります。
こんなの全然負担にならない。
例えば同じ車格の車もとなると台数はもっと増えるがフィットと同じ社格の車はフリードくらいしかない。
軽自動車でも同じ部品を使っていればNBOXがあるので数は増えるだろうけどね。
リコールの対応を販売店が積極的にやらない理由がしりたいところだ。
自社の信用が落ちる事案なのになんでユーザーからの問い合わせが先なんだろうね。
ホンダのクソな性根が分からない。



■コンパクトSUV
現在コンパクトSUVで新車発表が相次いでいる。
ホンダのWR-V、スズキのフロンクス。


前から販売中なのは、ダイハツのロッキーとトヨタのライズ。
SUVっぽいのがホンダフィットクロスターやヤリスクロス。
スズキにはクロスビーやジムニーシエラなどもある。
小型車枠で乗れそうな車がたくさんある。

でもね、「あー、ここがちょっと」「これもどうかな」って選んでいくと案外自分の好みの車は限定される。
私ならWR-Vとフロンクスは買わない。
WRVはサイズが大きい(全長が4mを大きく超えるし全幅が小型車枠をはみ出すので3ナンバーになる)エンジンに力強さがない。
フロンクスは値段が高い、使い勝手はロッキー/ライズと同等なのに値段が高い。

車のサイズではWR-Vはフロンクスやロッキー/ライズより大きくてヤリスクロスとかホンダヴェゼルとほぼ同じ。

ヴェゼルとはホントに近くてどうして同じメーカーから出したのか疑問な感じ。ヴェゼルの廉価版がWR-Vです。

微妙に大きいのは、もともとインド人向けサイズであり、インドの道路事情を考えると車体は頑丈になるでしょう。4WDを日常で必要としないので2WDのみ。基本的な部分は変わらないとするとお金があればヴェゼルでいいはずだけど。ホンダのSUVは価格帯が高い2車種(ZR-V,ヴェゼル)しか残っていないため、手の届き易い車として早く市場に出すためインド用を日本に持ち込んだと思う。

5ナンバーサイズ(Bセグメント)小型SUVを持っていないのはホンダだけです。

・トヨタ・ダイハツ→ライズ/ロッキー(2019~)

・日産→マグナイト(2024、インド用ですけどね)

・スズキ→フロンクス(2024)

・マツダ→CX-3(2015~、マツダはSUVに力入れてない)

 

・ZR-VやRAV4や日産キックスが300万円から上の価格帯。

・ヤリスクロスやヴェゼルは260万円以上、

・小型SUVは250万以下で200万くらいまで、

200万円以下は装備を変えて用意できるメーカーのみ。

 

今頃ホンダはヴェゼルの開発部隊も小型SUVに追加投入して全長3995m幅1690mの5ナンバー小型SUVを開発しているのではないでしょうか。来年か再来年には新車として出ると思いますよ。

 

スズキジムニーが良い車であることに異論はないが5ドア版は必要ないと思う。ジムニーは一人で乗る車だと思うから3ドアで十分だよ。自分は買わないな。
スズキのハスラーもクロスビーも私の好みではない。良い車だとは思うけどね。

※8/25追記:日本のSUV比較
ここまで読んでいただいた方に感謝を込めて、2024年現在発売されている日本のSUV車が大体わかる比較表をお見せします。

黄色が小型SUV、水色がコンパクトSUV、ピンクは海外仕様です。
大体価格帯は先に挙げたテキストの通りでした。

マツダは番号なので違いがとても分かりにくいCX-30とMX-30は同じですがドアがちがう。
ホンダには小型SUVがないと書いてしまいましたが、フィットクロスターがSUV向けでしたね。ないわけではないですね。地上高が微妙ですが、もう少し高くして完全に違うボディで別名が良かったと思います。ホンダは鈴鹿工場で全SUVを作っているようなので次は新車としてフィットとは別に出るのではないでしょうか。
エンジンは1.2Lから1.5Lが多いようです。そこにハイブリッドやターボを追加するようです。
※追記はここまで

■最後に
フィット3を最後の車にするつもりはない。
高速では良い車だと思った。軽快だし速いし燃費も良い。
でも住宅街で人混みとなると緊張するのよね。
本当に右斜め前が見えない。
住宅街の道を横切ろうとゆっくり進んでいたら、いきなりおばあさんが右から現れて慌てたことがある。
見えないんだよね。
来年から年金生活者になるので、それまでに家の修理とか体の修理を終わらせて、そこで少しでもお金が残ったらロッキーを買おう。
もし上手くいったら、もう死ぬまでホンダの車には乗らないつもりだ。
 

私はホンダが嫌いになりましたが、先代の失敗の後始末を終えたホンダはこれからは良い車を出し続けると思うので、気に入ったら買われると良いでしょう。


ではでは 凸(`、´メ)