11月26日、丹沢の初心、寄と檜岳山稜を周回したら最高だった(1/2) | Cycling Wonder

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プレスポで行く神奈川の道

勤労感謝の日(11/23)が木曜なので、会社は金曜日を年休推奨日とした。メンバーの行動予定表を見たら“年休”が並んでいた。
流されるのも良かろう、24日の予定にキッパリと「年休」と書き込む。
でも困った、「4連休何しよう?」
庭の草むしりなら2時間で終わりそうだし...
木、金は家内の用事で運転手の予定が入ったけど、それもすぐ済んでしまう。
空いた時間にパソコンで皆さんの山行レポートを見ていたら思いついた。
「そうだ寄沢でも、明神ヶ岳のような紅葉が見えるんだった」
「久しぶりに行ってみたいな」
私は50代の始めダイエットと暇つぶしを兼ねてサイクリングに夢中になった。
横浜市内から始めて、気に入ったのは神奈川県内の林道を走ることだった。
そして丹沢も知らないのに「寄」(やどりき)には頻繁に訪問した。
ここは周辺に林道があって中継地点に良かったのだ。
林道走りに飽きると次はハイキングにのめり込み、丹沢の取っ掛かり「寄」だった。
言わば、私の丹沢の原点のような場所なのです。
丹沢もほぼ歩き尽くして、最近は遠い山に向かいことが多くなってきたけれど、特に目的もないので最近は山選びにも困るようになってきた。
一度原点に返るのも良いではないかと思ったわけです。

今年の紅葉はなかなか時期が合わず不完全燃焼なので、期待はせず、久しぶりの山歩きを楽しむことに決めた。
色々あって期待以上の結果になり、1回ではとても報告しきれないので2回にします。
公開は同時にするので続けて見てもらえたら幸いです。

■コース
発案は、スタート/ゴールは寄大橋付近の駐車ポイント。
歩く道順は、雨山峠登山道で雨山峠に向かい、途中清兵衛沢に入り清兵衛ノ滝を見てくる。
雨山峠から檜岳山稜コースで雨山(あめやま)、檜岳(ひのきだっか)と進み檜岳の南東尾根の作業道で寄水源林の成長の森に下りてくる。
最後は周遊歩道Aを歩き、途中で寄沢の河原に下りて滝郷ノ滝を見る。河原を渡り寄水源林の管理棟付近で登山道に復帰して戻る。
というものでした。
しかし、丹沢の天気予報を見ると予定日の11/26(日)は、朝の気温が低く曇り空で始まり、昼過ぎから晴れに変わるだろうと言うものだった。
予報から、山行ルートは逆回りにして、寄沢に下りてきてから清兵衛ノ滝と滝郷ノ滝を順に見て回り山行終了とすることに変更した。
(この変更は大当たりだったよ)


■見所
★檜岳山稜(ひのきだっか・さんりょう) 
玄倉川の南側にある稜線。
神奈川県足柄上郡山北町と松田町の境にあり、丹沢大山国定公園に属する。
主な山は、
雨山(あめやま:標高1176m)、
檜岳(ひのきだっか:標高1167m)、
伊勢沢ノ頭(いせざわのあたま:標高1177m)、

の3つ。
檜岳山稜の稜線が東丹沢と西丹沢の境界になっている。
東丹沢側のとなりは丹沢で一二を争う人気の鍋割山を中心とした鍋割山稜で雨山峠が境界。
西丹沢側のとなりはユーシン渓谷という超有名なスポットであり、間に挟まれた檜岳山稜は地味で知られていない。
正式な登山道は雨山峠から稜線沿いに秦野峠に向かって1本あるだけである。
そこで途中から稜線の登山道につなぐ作業道が利用されてきた。
秦野峠林道の途中から伊勢沢ノ頭に通じる道が良く知られているが、寄水源林内の成長の森から始まる作業道も使われるようになった。

★清兵衛ノ滝
清兵衛沢にある大滝
段爆で見える上限から滝本体手前の滝全てを合わせると5段50mになると言われている大滝。
寄沢本流(登山道)から比較的近いのだが4つの堰堤越えが必要。
登山道から滝は見えず、1つ目の堰堤を見て諦めるかもしれない。

★滝郷ノ滝
水源林の入口から400mのところで滝郷沢が寄沢に合流する直前にある滝。
20mと17mの2段爆、手前の小さな段も入れて3段爆にも見える。
寄沢(中津川)の川に常設の橋がないので、広い川原を歩いて渡る必要がある。

■マップ
(1)今回のルート
周回ルートだが朝食ポイント境に往路を赤色、復路を青色で表示。

(2)参考地図(吉備人出版)

(3)寄関連


■天気図
(1)当日の天気図
朝はどんよりとした曇り空、昼過ぎから青空となる。
・6時

・9時

・12時


(2)てんくら予報(檜岳)


■本日のデータ
◆暦
 日の出06:27~16:30日の入(日照10:03)
◆実績
・出発時刻-到着時刻(実時間)=04:46-18:07(13:21)
・走行距離=97.2[km]
・往路=46.8[km]04:46-06:20(自宅~寄水源林)
・復路=50.4[km]15:30-18:07(寄水源林~自宅)
・山行距離=11.07km
林道Gate(50m)周遊A入口(650m)成長の森広場(2780m)檜岳山頂(1265m)雨山山頂(955m)雨山峠(2310m)清兵衛沢出合(1165)雨山峠登山口(800m)滝郷ノ滝(200m)周遊A合流(900)周遊A入口(50m)林道Gate

◆経過詳細
所要   時刻   ポイント
------------------------------------------------
00:00  04:46  出発
       (K22)上北ノ根(R246)菖蒲→太平洋倶楽部相模コース→土佐原林道→K710→寄大橋
01:34  06:20  寄大橋西側に駐車
00:00  06:35  山歩きスタート
       06:36  周遊歩道Aに入る
       07:04  成長の森広場到着
       07:34  P753への鞍部到着
      (檜岳南東尾根を上る)
       08:49  登山道に合流
       08:54  檜岳山頂IN
       09:07  檜岳山頂OUT
       09:22  檜岳雨山間鞍部でstay開始
      (遅い朝食)
       10:42  檜岳雨山間鞍部でstay終了
       11:10  雨山山頂通過
      (雨山北尾根を下る)
       11:36  雨山峠IN
       11:42  雨山峠OUT
      (雨山峠登山道を下る)
       12:52  清兵衛沢出合到着&IN
      (清兵衛ノ滝を見に行く)
       13:49  清兵衛沢OUT
       14:24  雨山峠登山口到着
      (滝郷ノ滝を見に行く)
       14:45  周遊歩道Aに入る
       15:11  周遊歩道Aを出る
08:48  15:13  山歩きゴール
00:00  15:30  寄水源林OUT
       帰り道1(寄大橋→寄BS→土佐原林道→中山峠→三廻部→堀川左折→K705→菩薩右折→K705)
       帰り道2(K705→河原町→K62→室川橋→K613→東海大学北側右折→北金目真田線→西沖田左折)
       帰り道3(西沖田→K605→下谷右折→K44→神川橋→中瀬左折→K45→新用田辻右折→K22→自宅)
02:37  18:07  帰宅


■実走報告
文字少な目でレポートします。ピンボケの写真も混じりますがご容赦ください。

(01)出発~寄まで
行先は寄大橋の西側で、今回も弾丸山行です。歩き出しを日の出時刻頃にしたいので逆算で出発時刻を考えると4時半頃で良いと判断。
04:46、自宅を出発。

寄(やどろき)水源林へは以下のルートで走る。
横浜市泉区中田→長後街道K22→伊勢原市上北ノ根→R246→渋沢駅前通過→菖蒲信号右折→市道→太平洋クラブ相模コースゴルフ場(ここの外側を回り込む)→中山峠→土佐原林道→寄BS→ K710→寄大橋(寄水源林)
※私はR246の「寄入口」からK710の急坂を上がるのが嫌いなので違う道を選ぶ。
↓早朝の中山峠(ぼんやりと江の島が見えた)

06:20、寄大橋西側に到着。


(02)山行開始
06:35、山歩きスタート
天気は予報通りで曇り空で寒い、一枚着込んで歩き出す。

06:36、周遊歩道Aに入る。
寒いのは分かるが、周遊歩道を歩くだけで汗をかく。
檜岳に上がる作業道では確実に大汗になりそうだ、どこかで着替えよう。

↓ここでは曲がらない

↓この道標で左に進む

↓その後、尾根を上がる

07:04、成長の森広場到着
ここで一枚脱いで調整する。

檜岳の南東尾根の作業道は林業に設けられたもので、正式な登山道ではない。だから保全されないので年々朽ちていく。
今は大丈夫だが、いずれ危なくなるだろう。ありがたく歩かせて頂く。

(03)檜岳南東尾根を上る
登り始めると100mほどジグザグに上がったあと道はトラバースするような道に変わる。
地図上のP753の山を東から巻いて裏側の鞍部を目指すように歩く。

07:34、P753への鞍部到着
↓P753方面

↓来た道

↓これから上る長い道

ここから植林帯が終る標高1000m付近まで九十九折りの作業道を歩く。
何度折り返したか記憶するのも面倒なくらい繰り返して上がる。

標高900mを過ぎると尾根が狭まり、自然林と植林帯の境界付近を進むようになる。

標高1000mを過ぎると自然林になる。

小田原平野も遠望できる


シダンゴ山の山頂部が良く見える

寄集落



当日は曇りで江の島方面が見えなかった。

標高1144m付近で、以前は鹿よけの柵を越えるために使った脚立が現れる、これが出たら登山道は近い。

登山道に合流する前に2本の倒木が現れる、1本目は跨いで、2本目は木の先端方向に進むと登山道に自然に合流する。

08:49、登山道に合流

(04)檜岳
登山道に合流したら右へ進む。左は伊勢沢ノ頭方面である。

08:54、檜岳山頂に到着。
バックパックを降ろしてテーブルで小休止。
周りを見渡すが、本当に見所が何もない。
高い木に囲まれて眺望もない。
ここは居続けるのが難しい場所である。

09:07、檜岳山頂を後にする。

(05)予想外の出来事(玄倉の紅葉1)
歩き出して左の玄倉方面を見ると雲に覆われてどんよりとした景色に見えた。

雨山に向かって稜線上の登山道を下る。

09:22、ちょうど檜岳と雨山の鞍部付近に差し掛かった時である。
左の玄倉側を見て驚いた。

私の求めていた山腹をパッチワークのような彩で紅葉する景色が見えたのだ。
曇り空ではあるが、これまで見てきた山腹とは様子が全く違う。
近くの枝尾根で見る位置を調整すると良く見えた。
「天気が良かったらなぁ」
少し残念な気持ちはあるが、それでも予想もしない場所で、希望通りの紅葉が見られることが分かって満足した。

何だか写真を撮って、この場を離れるのが勿体ない気がして、暫く佇んでいた。
そして決めた。
雨山か雨山峠で「遅い朝食」を取ろうと思ったけど、ここで食べることにしよう。
せっかく良い景色が見えるのだから、この場を離れたくなかった。
何の変哲もない痩せ尾根の途中でガスバーナーの用意を始めた。


(06)遅い朝食
今日もカップラーメンなのでお湯を沸かすだけなんですが、毎回日清のカップヌードルでは芸がないと思い変えました。
近くのスーパーで麺のグラムが大きくて安いカップ麺を探し、もやしとニラの野菜を買う。
野菜は現地用に小袋に移して持ってきた。
水のうちにもやしとニラを入れて一緒に沸かす。

沸騰したら2分位煮てカップ麺に一緒に入れる。

3分待ったら出来上がり。

カップ麺を持ち景色が見える場所に移動したら、何と言う事でしょう。
西方の明るいエリアが広がっているし、何だか富士山も見られそうだ。
カップ麺は一旦置いて、玄倉の紅葉を再度撮る。

富士山も見えるかも


カップラーメンを頂く。
もやしとニラの効果があったかは微妙ですが、一応空腹は満たされた。


食べ終わったら、早々に後片付けをする。


(07)富士山と玄倉の紅葉2
再び西方を眺めると、富士山が全景姿を現したではありませんか。
玄倉川周辺にも光がさして山肌が鮮やかに見えるようになった。

10:42、富士山と紅葉を堪能したので雨山に向かうことにした。


(08)雨山
雨山の山頂部は北東から南西に向かって長い。
鞍部から山頂部への上りは短いが、山頂標識はなかなか現れない。
まずは上りが落ち着いたところ(南西の端)で富士山を振り返る。

檜岳を振り返る



◆いろいろな富士山
今日は見られないと諦めていたので、予想外の出現で楽しくなってしまった。
富士山の位置を色々変えてはしゃいでみました。


◆大崩落地
雨山山頂に向かって歩き出すと右手に大崩落の跡が現れる。
麓からでも分かるような気がするが、尾根が入り組んだ奥なので寄沢からは見ることが出来ないのです。

時期が合えば、ここから檜岳の山腹の紅葉が見られるのだが、今年はもう終わったようです。
檜岳の山腹の樹林は葉っぱがみんな落ちていた。

11:10、雨山山頂に到着。

この時間東側からの雲?霧?が迫っていて何も景色が見えませんでした。
なので秒で通過する。

(09)雨山峠
雨山北尾根を下り雨山峠で休憩にします。
下るだけなので気が楽です。
途中でハイカー2名と遭遇した。

↓この方には追い越された。

↓ここから下りる

↓雨山方面

↓鍋割山方面


11:36、雨山峠に到着。
バックパックを降ろして小休止。

11:42、雨山峠を離脱。

(1/2)はここまで、「雨山峠登山道を下る」から(2/2)に続く。
(⌒_⌒)v いぇ~い!