3回目の滝子山(たきごやま)ハイキングをレポート中。
今回は滝子山から浜立山へ続く稜線からの眺望を報告する。
■マップ
(1)今回のコース
・全体

・詳細


上り(赤線)=滝子山南稜(寂ショウ尾根)を上る。
大鹿林道の道端(Start)→寂悄苑→送電鉄塔→林道横切り→滝子山南稜尾根→岩稜帯(1300-1400m)→浜立山分岐(1540m)→ダミー峰→滝子山山頂(1612m)
下り(青線)=浜立山経由浜立尾根南稜を下る。
滝子山山頂→ダミー峰→寂ショウ尾根分岐(1540m)→浜立山山頂(1482m)→仏岩頭(1440m)→寺平(1246m)(てらでえろ)→標高1200m付近で浜立尾根を離脱→
浜立尾根南稜を下る→標高1100m~1050mの間で進行方向の右隣り(西隣り)の尾根に移る→P961→P860→送電鉄塔→大鹿林道の道端(Goal)
(2)浜立山と仏岩頭(ほとけいわのあたま)
写真で2Dと3Dの表示が使える地図となると、Googleマップ(Google Earth)しか思い浮かばない。
それでも仏岩頭を見つけるのは実は難しい。
●2Dでは分からない
↓に地理院地図、ガイドマップ、Googleマップの2Dを表示するが、
浜立山の位置は分かるものの仏岩頭がどこかは分からない。



●3Dでもよく見ないと分からない
浜立山周辺をGoogle Earthの3Dにしても2D情報が元なので突き出た岩までは再現できない。

(都市部なら見られる機会も多いので真剣に対応するだろうけど、ローカルな山など力は入れられないのかな?)
山頂部を拡大していくと植生の違いで分かるようになる。
一旦位置が分かれば、次からは見分けられるようになる。


●南アルプスと八ヶ岳
Google Earth(3D)で浜立山から北西を見た場合の様子を確認出来る。こういう機能は素晴らしいと思う。
↓甲府盆地越しの南アルプス
↓八ヶ岳
実際も同じように見えましたよ。
■本日のデータ
・暦(甲府):日の出05:13~18:19日の入(日照13:06)
・出発時刻-帰着時刻(実時間)=22:50-18:26(19:36)
・走行時間=往路:2時間15分、復路:3時間26分(復路でR16使わず)
・走行距離=182.7km(往路91.3km、復路は違う道)
・山行時間=08:22(06:10-14:32)
・Start/Goal地点=県営林道大蔵沢大鹿線の道端
※詳細データは以下の通り

■実走報告

滝子山の山頂からの続き
(08)南稜分岐通過
●ダミー峰(滝子山山頂峰の西隣りの無名峰)
10:46、ダミー峰の西端に到着。



滝子山の山頂は西の樹林が目隠しとなるので南アルプスも八ヶ岳も良く見えないのですが、ダミー峰の西端に来ると障害物がなくなるのです。
だから、南アルプスと八ヶ岳の良い写真が撮れるのです。
●富士山
富士山は、山頂標識追加のアレンジが出来る山頂峰が良いかな。
ここは混雑しないから落ち着いて撮れるのが良い。



●南アルプス
南アルプスの全景がクリアに見渡せます。

ズームしてもきれいに撮れました。
北の甲斐駒から南へスライドします。





↓甲斐駒ヶ岳
↓北岳

●八ヶ岳
八ヶ岳も全景がきれいに撮れますよ。山頂峰とは大違いです。


なお、寂ショウ尾根から上がって来ると背中越しになるので振り向かないと分かりません。
ダミー峰に上がると前に山頂が直ぐ近くに見えるので、案外前に行ってしまいます。
振り向いたりしないし、見ても富士山まででしょう。
ここは、じっくり見渡すのが良いと思います。
●分岐通過
ダミー峰からさらに西隣の南稜(寂ショウ尾根)が行きつく無名峰に移る際はダミー峰の下りに注意。
山頂峰側より長く急斜面を下りるので滑らないよう慎重に下りる。
↓南稜・浜立山分岐の無名峰へは簡単

11:11、南稜(寂ショウ尾根)と浜立山の分岐を通過する。



(09)浜立山
浜立山へは稜線を下っていく。
途中に道標類はありませんが道ははっきりしています。
倒木で塞がれていたりするのは臨機応変に通過する。





無名なピークをトラバースで迂回したりするので道を信じて歩きましょう。
浜立山の山頂は必ず通過するので、無駄なアップダウンを避けているのです。







11:33、浜立山の山頂に到着。ここは山頂表示があります。
山頂の眺望は良くないのでここは通過して「仏岩頭入口」の表示を探す。


(10)仏岩頭IN
●仏岩頭入口
11:36、入口表示を見つけました。ここから南側にゆっくり下降します。



●仏岩頭IN
入口表示から下にやや右前方を注視して上り返しを探す。
11:38、上り返しを見つけました。
左側の断崖に注意してイワカガミが張り付く斜面をジグザグに登る。
11:39、仏岩頭に到着です。


●富士山
富士山の南側と北側が一望できます。


●南側
道志・都留方面から丹沢、箱根の山々が望めます。




↓たぶん真ん中が丹沢です
↓ここは箱根の山だと思う
ちょっとズームして左から右へ
ここでは、甲斐駒と北岳をズームして狙う
↓甲斐駒ヶ岳。やっぱり格好良い山です。


↓北岳。雪が凄い。


●八ヶ岳
八ヶ岳も全景が良く見えます。


●浜立尾根方面
この後下るだろうと思われる尾根。
見えている尾根の向こう側の沢沿いに正規の登山道(道証地蔵から入るすみ沢ルート)が設定されている。




(11)休憩(昼食)
撮影に一段落して時計を見たら11:52。

立ち去るのが勿体なくて、時間も良いのでここで昼食とした。
出っ張った岩の上なので風が強い。ガスは使わないでおにぎりだけにする。


滝子山の山頂からは南稜・浜立山分岐にいたグループの数名と遭遇しただけで、その後は対面することも追い越されることもなかった。
絶景を独り占めしているみたいで最高だ。
おにぎりでも十分満足。
すぐに食べ終わり、ぼぉ~っと景色を眺めた。
●雲
湧き上がった雲が凄いので、雲を撮ってみる。




(12)仏岩頭OUT 稜線復帰
●仏岩頭OUT
12:26、満足したので仏岩頭を後にする。
戻りになるので、今度は右側の断崖に注意して慎重に斜面に移る。





●稜線復帰
稜線までの斜面も何気に急で歩きにくいので、踏み跡が見つかればそれに沿って登るのが良いでしょう。



12:30、稜線に復帰した。
(13)浜立尾根
西に向かって尾根を下る。

●1450m付近で分岐
12:34、尾根を歩いて行くと、足下に木が置かれて通せんぼのようなところに来た。

標高を確認すると1447m。左を向くと赤色テープにピンクのひらひら。
(あっ、左ですね)
左(南西)の尾根に下りて行く。



●1400-1350m注意
尾根筋から離れないで歩けばいいが、岩を抜ける時は下りでは右側に回り込む。左側に回ることはない。
1400m~1350mの間が急斜面で頭を使うので良く前を見て慎重に下る。










必ず赤色テープなどの表示があるので、それを見つけてから下り方を考えると良い。
●仏岩頭
振り向いた樹間から「仏岩頭」の姿を初めて確認した。
●1300m付近ツツジ
標高1300m辺りに来ると尾根の左右にピンク色のツツジが沢山咲いていた。





とても見事でした。
●1250m付近寺平
それまでの急斜面が急に平らになる場所が現れた。
標高を確認したら1250mだったので、ここが「寺平」(てらでえろ)です。
「寺平」を確信できる表示などはありません。




今回はここまで。次回の最終回は浜立尾根南稜下りを詳しく報告する。
誰もいないと思ったらYAMAPERに遭遇してビックリしたよ。
しかも追い越された。同じ方向で歩いてきて先を越された。
4/16の滝子山で投稿してるよ、写真3枚だから分かりにくいけどね、私は出てません。
(⌒_⌒)v いぇ~い!
■滝子山から浜立山へ続く稜線について
●ダミー峰
実は、ダミー峰は山頂峰とほぼ同じ標高なのに名前がないためハイカーは素通りしてしまいます。
すみ沢や初狩から南東尾根を上って来た人はまず足を伸ばしません。
大抵は山頂標識から富士山を撮って満足します。
滝子山に登る理由も山頂からの富士山のためなんでしょうね。
丹沢や箱根で富士山を見続けてきた私は、もう”富士山だけ”では満足しないのです。
富士山にプラスアルファの景色がないと満足しません。
その点大菩薩嶺まで行かなくても南アが綺麗に見える滝子山は満足するのです。
しかも丹沢も箱根の山も見えるというのが凄い。
●浜立山
滝子山の正規の登山道である「すみ沢ルート」は沢沿いに設けられているので、樹林が壁になって周りが良く見えない。
しかも沢からの尾根はどこも急峻なので山の上が見えません。
なので、浜立山は絶対に見えません。どこからも見えないので仏岩頭もどんな形なのかイメージできません。
唯一見えるのが今回歩いた浜立尾根なのです。
しかもどこからでも見える訳ではないので標高を知るのは重要です。
次回をお楽しみに。
ではでは(⌒O⌒)














