07月05日、2020年東京都知事選は現職小池氏の圧勝 | Cycling Wonder

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2020年7月5日は東京都知事選挙の投票日でした。
結果は、開票時刻を過ぎてあっという間に小池百合子知事の再選確実が発表されました。
東京都知事を選ぶ選挙なので隣県の私がとやかく言うことではないのですが、感想を書いてみます。
 
■投票率
投票率が低い場合は現職が有利である。投票率が何%だったのかに関心がある。
前回の選挙では、東京オリンピックの準備や、築地から豊洲への移転問題など大きなイシューがあり都民以外にも関心を持ち易かった。
今回はというと、コロナ禍の影響で都民が疲れてしまって関心を持つ元気がなかったような気がする。
投票率は前回より低かったのではないかと思う。
 
■公約
そもそも、関係ないとは言え、候補者の公約すらよく分からない。
候補者の皆さんは何を争点に立候補したのだろう?
候補者が22人もいたのでは、選ぶのも大変だ。中心となった候補の一声をピックアップしてみる。

・小池百合子(67)氏←無所属だが自民、公明、都民ファーストの会が支援
 「都民の命を守り稼ぐ東京、人が輝く東京、都民ファーストの視点での行財政改革、構造改革を進めてまいります。
 一緒に『新しい東京』をつくりましょう」
・山本太郎(45)氏←れいわ新撰組公認
 「新型コロナを災害として認定して、都民の暮らしを底上げする」
・宇都宮健児(73)氏←立民、社民、共産が支援
 「都民の『生存権』がかかった選挙」
・立花孝志(52)氏←ホリエモンが支援
 「今回の争点はコロナの問題。必ず来る第2波に向けて、都債を発行して対策を取る」
 「いき過ぎたコロナ自粛に反対するために立候補を決めた」
 
新人はコロナ禍で疲弊した都民の生活防衛を取り組むべき課題として挙げている。
小池さんは現在の状況を産みだした張本人ですから「現在が問題」とは言えませんけどね。
それにしても公約に具体的な争点を一切提示しませんでした。
「XX改革」というのは「しっかりやります」と同じですよ。
小池さんは記者会見では色んなフリップを用意してテレビ映りを工夫しているのに、勝てる選挙には力を使わないということなんですかね。
 
■当確発表後の記者会見
小池知知事の再選確実が発表された後の、宇都宮さんと山本さんの記者会見をYouTubeで見ました。

・宇都宮さんの会見
淡々と敗戦の弁を語る。
選挙演説や集会はせず、ネット配信で対応したが、関心が低かった。
公開討論会など選挙戦盛り上げる機会がテレビで用意されなかったのが効いている。
(小池さんは毎日のようにテレビに出ているので有利だった)

・山本さんの会見
山本さんにはラジオとニコニコ放送のインタビューが入って、やりとりが面白かった。
 
「”百合子山”は想像以上に高かった」と敗戦の弁を語り、その後は質疑応答形式
ラジオだったと思うが、意味深な発言をしていた。
「今回はテレビが関心を持ってくれなかった」(公開討論などの企画がなかったのでアピールできなかった)
「(テレビの無関心は)何かしらの意思、オリンピックは必ずやるぞ、ということなのかな」
山本氏はオリンピック中止でしたね。
 
ニコニコ放送でのヒロユキ氏と津田氏の質問が鋭い
・ヒロユキ氏
「国会議員としてまともな考えを持っても一人じゃ何も変わらない。人気で行けば小池さんに続いて2位だったし、東京都に集中して4年後目指したら、やりたいことが出来るのでは?」
→東京都だけでも変えられないことがある。国政と地方の両方で考えたい。東京都はダメだったが次の国政でアピールしたい。
 
・津田氏
「野党で一本化すべきだったんじゃないか?」
→野党が一本化しても小池氏に勝てない。事前の調査で小池さん以外はドングリの背比べで一本化しても太刀打ちできない。
ならば独自候補で自分の主張を訴えたいと思い立候補した。
 
「勝つ気のない戦いをやったというのでは、色物(裸の人やYouTuber)と同じ思い出作りじゃないか?」
→野党の一本化の力の発揮具合ではリーチ出来ない有権者に私個人ならアピール出来ると考えた。
 
「予想外の良い反響がありましたか?」(政策的な手ごたえ)
→コロナ禍の第2波が来た時、一年間水光熱費を無償化します。これは評判が良かった。
 逆に10万円給付は賛否が分かれた。
 
■感想
世間の注目度でいけば、今回の選挙は全国的にどうでもよいという感じで、東京ローカルの地方選挙という印象である。
選挙後の敗北した候補が同じことを語っていた。
テレビが討論の場(番組)を用意しなかったけど、何かしらの意向を受けているかのようだったと。
確かに選挙戦の様子などテレビでもワイドショーでも取り上げなかったような気がする。
(もっとも、私は夕食の食事中ぐらいしかテレビを見ないので、知らないだけかもしれない)
 
都知事選があることを知った時、頭に浮かんだのはお隣のバカン国の今年の国政選挙の結果である。
北朝鮮に国を投げ渡そうとする文大統領が所属する左派系の共に民主党が圧勝した選挙。
私は国民は大統領に振り回され嫌気がさして野党(バカン国の野党は保守系)が勝つと思ったのだが大外れだった。
もはや中国の周辺国で北朝鮮の言いなりが確定した。
選挙後の声を読むと、選択肢がなかったのだそうだ。共に民主党を支持するわけではないが、現在の野党よりはましだろうという考えが結果に反映したようだ。
 
日本でも現在の野党はひどすぎて議論の価値もない状況である。
都知事選も同じだ、小池都政を支持するというよりは、他がひどすぎて選べないのである。
結果的に現在の小池都政の信任投票の形になってしまった。
小池さん以外の新人は、アメリカ大統領選挙の指名選挙に立候補した候補者と同じで顔を売るために立候補したに過ぎない。
始めから勝つ気なんてない。
(「そうです」とは言えないので「そんなことはない、私は勝てると思いました」といいますけどね)
今年の秋には衆議院選挙が予定されているけど、このまま選挙を行えば自民・公明連合が大勝するだろうね。
(だって立民・社民・共産党統一候補よりはましだと思えるもの)
 
それにしても4年で小池さんの表情に随分老いを感じるのは私だけでしょうか。
都民ファーストの会とか緑の党なんて言われないと出てこなくなりましたよ。
 
ではでは
|(-_-)|キコエナイ




●山本案には反対だな
山本氏はコロナ禍は災害と認めて、損害が出たと申告あれば救済すべきだと語った。
救済方法は色々だろうが財源は国が支援すべきではないかというニュアンスだ。
 
しかし、ホストクラブのホストがお客からコロナをうつされたら、災害なのか?
飲食店が困っているというが、東京には店が多すぎるとは考えないのか?
東京だけが苦しいみたいな物言いは、ちょっと嫌な感じがする。
だから財政的に国に頼り切る案の提示は、受け入れられないな。
東京都で何とかしろよ。
 
現在東京都の新規感染者数は3桁の大台を超えた日が続いている。
隣接する県はどこも迷惑顔である。
ちなみに横浜市も感染者数を区別に公表するようになったが、多いのは田園都市線、小田急線、東横線沿線の区である。
”東京由来”は間違いない。
東京都は国に頼る前に自分自身を顧みるべきではないか、都民は東京都内で楽しみを完結するべきだ。
他県への移動は止めよ。迷惑だ。
春に山梨でコロナ陽性のまま移動して物議をかもした女子学生だって、どこで感染したかと言えば東京都内である。
地方出身者でも都内在住なら気安く移動してほしくないのですよ。

 
凸(`、´メ)