もうすぐ12月です。更新が遅くて今更な報告になりそうで焦っています。
一応紅葉狙いのレポートです、良かったら見てくださいな。きれいな富士山撮れましたよ。
■コースプラン
今回の目的は、寄沢から熊木沢出合により短時間で抜けるルートはないかどうかを確認するのが最大の目的。
うまく通り抜けられたら、熊木沢の第2堰堤付近から水晶平に上がり、紅葉を楽しんで戻ると言うもの。
一般的には寄沢登山口を起点に熊木沢出合に行くとしたら、雨山峠を越えて雨山橋から玄倉林道を歩くルートになる。
もし、鍋割峠から熊木沢出合に直線的に歩けたら、一番早いのではないかと考えた。
何の為かと言うと、今年の締めくくりに丹沢主脈の中心部である棚沢ノ頭から丹沢山、塔ノ岳、鍋割山を回って寄沢に戻る周回コースを歩くためである。
今回の結果を踏まえて、次回トライする予定なのだ。
■見所
★鍋割山(なべわりやま)
丹沢大山国定公園に含まれ、丹沢山地の南部表丹沢の西はずれの山。標高1272.5m。
別名を三ノ萱(さんのかや)と言う。
神奈川県の中西部に位置する3つの自治体(秦野市、松田町、山北町)の境界に位置する。
鍋割山の西方に高い山がないことから富士山が良く見える。また南側は秦野の市街地から相模湾への眺望も良い。
塔ノ岳に近く、丹沢主脈や表丹沢の縦走ルートに加えられることが多い。
★鍋割峠
鍋割山から西に続く尾根を下ると痩せ尾根が続く茅の木棚山稜(鉄砲沢ノ頭:1108m~オツボ沢ノ頭:1030m)となる。
この鍋割山稜と茅の木棚山稜の境目にある鞍部が鍋割峠。標高1087m。
昭和以前にはユーシン(玄倉川)と寄(やどりき)を結ぶ主要道の一つだったが、関東大震災により玄倉側の集落や道路が崩壊。
その後道の復旧も行われることなく歴史から消えた。
現在は鍋割山を目指す登山者が通る道として残るだけとなっている。
元々の峠(旧鍋割峠)は、現在の位置より少し北側にあるが、間の斜面が崩落で消えたため孤立している。
(オガラ沢乗越orブッコシと呼ばれている)
★ツルハシ尾根
寄沢登山道から鍋割峠に抜ける近道。
登山道ではなく仕事道の跡を辿るルート。
寄コシバ沢は危険だから行っちゃダメよの表示板を過ぎて一尾根回り込んだところから鉄砲沢ノ頭(沖太尾ノ頭)(P1108)に続く尾根。
傾斜がきつく2段の上りになっているので楽ではないが、尾根筋が歩きやすいので迷う心配がない。
登山道との接続地点に昔、ツルハシが置き忘れてあったため、その名がついた。
寄コシバ沢を上るよりは安全で、稜線に上がった後少し登山道を歩くので鍋割峠に行くならお薦めのルート。
★水晶平(すいしょうたいら)
朝日向き尾根の中間に広がるブナ林でかながわの美林50選に西丹沢ユーシンの森(山北町)として選ばれている。
■天気図
↓11/18の天気図。
↓11/19の天気図。

土曜日(11/18)に走りたかったが、早朝に関東を低気圧が通過するというので、決行日を一日ずらした。
日曜日も天気が良いのは午前中まで、午後から寒い風が吹き曇り空に変わった。
■マップ
(1)山歩きの全体マップ
緑色の線が予定経路です

(2)鍋割山北西面周辺(予定)
赤色点線が計画ルートでピンク色が実際、その1まで

(3)熊木沢周辺(予定)
赤色点線が歩けるルートです。

■テーマソング
今回は、YouTubeで最近見つけた邦楽バンド””の曲でいきます。
★LAMP IN TERREN「涙星群の夜」
↑2017/03/15 に公開。
なんとなくBUMP OF CHICKENっぽく感じて好感を持った。
■実走報告
(01)出発
03:00、中田駅前を出発。
今週も天気予報を見比べて山行の決行を土曜日から日曜日に変更。ちょっと月曜日が心配だが歩く距離は長くないから大丈夫だろう。
2017年11月19日の暦は、日の出が06:20、日の入りが16:33。日照時間10:13。
山歩きの見積が09:40、山歩きのスタートを日の出時刻にすると、日没前に登山口に戻れそう。
もはや”丹沢山行=深夜帯の出発”が当たり前になってしまった。
逆に明るくなってからの出発だと帰りが不安になる。
(02)寄水源林まで
寄沢までの走行ルートはいつものR246ルート。
◆長後街道K22
それにしても”寒い”
風が弱いのは助かるが、寒さを実感する。
県道はガラガラで長距離トラックが目立つ、一般の車はほとんど走っていない。スムーズに走れる。
↓新用田辻の交差点(中原街道K45とクロス)

↓戸沢橋の上

◆上北ノ根R246
R246へは長後街道K22を最後まで走り切り上北ノ根で合流。

04:30、名古木交差点を通過。
05:00、渋沢駅前を通過した直後、柳町交差点を右折してR246を離脱。

◆中山峠
中山峠から江の島が見えるのは分かっているが、明るくなるのはまだ先で街の灯りしか写らない。
↓スローシャッターで手振れになるのは仕方がない。音符のように面白く撮れた。

↓金星がうまく撮れた。
◆寄大橋と水源林
06:12、やどりき水源林のゲートに到着。
ようやく明るくなりだした。登山口で夜が明けそうだ。

(03)寄沢(やどりき)登山道
◆山歩きスタート
06:25、登山口到着。
駐輪して山歩きの準備。
06:45、寄沢登山口より山歩きをスタートする。

◆近道
歩き出すとすぐ、分岐が現れる。
右が登山道、左が成長の森。
ここは左の成長の森方面に進む。

すると、登山口から見えた大きな堰堤の上に出る。
↑左の階段で沢に降りて、適当なところで右岸に渡る。
水量のある沢を渡り右方向に進むと登山道と合流する。アップダウンも少なく沢渡りもあるので、私はいつもこちらを歩く。
◆道標がリニューアル
合流した登山道で一つ目の堰堤を越えた所の道標が新しくなっていた。
でも、あれれ?


「3.9km寄バス停 雨山峠2.8km」英語だと「Yadoriki Ameyama Pass」、BusStopは省略可能なんだ。
なお、以前の道標はこんな表示でしたよ。(2016年11月撮影)


「1.4km寄 雨山峠2.8km」英語では「YADORIGI Ameyama-touge」
距離は違うし、”寄”の読みも違う、”峠”はローマ字読み。大文字小文字もバラバラ、でもなんだか昔の表記の方が親しみが湧くなぁ。
金属製の道標もなんだか安っぽい。神奈川県のやることってセンスないなぁ(いつものことだけど)
◆沢筋が変わった
新しい道標の後広い川原を渡渉するのだが、沢筋が以前と違っていた。
自然の仕業だが不思議だ。

◆紅葉
川原の渡渉を何回か繰返し、鹿柵の脇を歩いてゆくと、所々で見事な紅葉を見ることが出来る。
↓強烈な朝日を浴びる雨山の東側



↓陽が当たれば絶対きれい


◆寄りコシバ沢分岐
釜場平を過ぎて石だらけの九十九折を上ると、沢の横に”寄コシバ沢は危険だから行っちゃダメよ”の表示板が現れる。
確かに登山道に比べると安全とは言えないが、なるべく早く鍋割山に上がりたいなら、寄沢コシバ沢のルートが良いでしょう。
ここがほぼ寄沢~雨山峠間の中間点である。
(04)ツルハシ尾根
雨山峠方面に進むと、又しても石ころだらけの九十九折になる、歩きにくいが我慢して上る。
07:49、ツルハシ尾根分岐に到着。
道が上りからトラバース道に変わる変わり目に表示板があるのだが、表示板の裏から始まる尾根がツルハシ尾根と呼ばれている。
この尾根は急斜面の後一旦平らになりもう一度急坂を上がる2段尾根で、稜線まで登り切ると登山道に合流する。
一応頂上を鉄砲沢ノ頭とか沖太尾ノ頭(オキブトーノ頭)というのだが、あんまり頂っぽくない。
雨山峠を回らずに鍋割山に上れるお薦めのルートである。
◆新しい仕事道
急な斜面は仕事道の跡を使って九十九折で上るのだが、いつもと様子が違っていた。
仕事道が新しいのだ。正確には新しくなっている途中である。
一段目の上部にメジャーが置かれていた。作りかけ仕事道の土止め用木材の長さを測るためと思われた。
伐採作業を始める前処理が仕事道の整備と考えられるので、歩くなら今の内が良いでしょう。
◆雨山峠
一段目の坂を上り終えると平坦になり一息入れられる。
左を見ると雨山峠が良く見える。


◆富士山と寄り道
二段目を上りだすと雨山の脇から富士山が現れた。

時刻は08:14である。
雲のない見事な富士山である。時刻も早い。
尾根を上りながら寄り道を考えた。
(鍋割峠で決めよう) (゚-゚)(。_。)ウンウン
(鍋割峠から箱根の山を撮ってみて、きれいに撮れたら、鍋割山の頂上付近まで上がろう)
ここから気合を入れて歩き出した。
先週の明神ヶ岳が教訓になっている。
富士山を撮りたいなら、朝早く山を上がれ、時間の経過とともに雲に隠れる。
明神ヶ岳は9時が境目だった。
今なら間に合う。
(05)登山道合流
08:20、稜線に上がり登山道に合流。
樹木越しではあるものの丹沢の所要峰が一望である。
ツルハシ尾根がお薦めなのは、鍋割峠に直接出るのではなく、稜線部分を歩くことが出来るのが良いのです。
↓左が同角ノ頭、右が檜洞丸
↓左から蛭ヶ岳、棚沢ノ頭&不動ノ峰、右が丹沢山
予定では、ここから旧鍋割峠に向かうつもりだったが、予定を変更する。
◆箱根の山々
富士山を撮るために鍋割山に上がるかどうかを箱根の山で決める。
寄コシバ沢側に歩いていくと草場が現れて、崩落斜面の崖っぷちとなる。
ここから撮る箱根の山々が見事なのです。


予想した通り見事な景色です。鍋割山を上がることを決めました。




↑お尻のようなこんもりは左が駒ヶ岳で右が神山、右に見える出っ張りが金時山。
神山のすぐ右に見える三角は、三国山です。明神ヶ岳は手前なのでズームしないと分かりにくいですね。
(07)寄り道(鍋割山北西面)
鍋割峠から鍋割山の頂上付近までは木道ありの急坂上がりとなる。
キツイがクリアな富士山を撮るために急ぎます。


◆丹沢グッドビュー
狙ったポイントに到着するまでは左(丹沢)側をチラチラ見て歩く。
崩落斜面の淵を通る時は蛭ヶ岳のグッドビューである。
(見事な景色だ)(◎o◎)




◆見事な富士山
私の鍋割山ベストポジションは頂上から少し北西側に下った草場なのだ。
頂上は人が多すぎるし、構図が同じになってしまうので好きではない。


本日撮れた富士山をご覧ください
まずは遠景から




寄っていきます

登山道まで写りました。

これは南アルプスの山々です。富士山の裾野右側に見えます。





愛鷹山と檜岳&雨山です。


同角ノ頭と檜洞丸


第1回はここまで、旧鍋割峠から次回に続く。
(⌒_⌒)v いぇ~い!
●今回も3回を予定してます。
第2回がカトロ沢ノ頭でルートミス。
第3回が熊木沢から雨山沢で戻る。
鍋割山の北西面は初ルートでうまく歩けたことがないのよね。
└(⌒O⌒)┘




































