九州豪雨で被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
緑で覆われていた山々が無残に剥げ落ちた姿は驚きであり、流された土砂と木々が水の力と合い間って街を押しつぶした様子は恐怖である。もし、同量の雨が丹沢に降ったなら、登山者が二度と入れないようになるかもしれない。
ちなみに西丹沢世附地区は2010年に水害の被害を受けましたが今だに完全復旧に至っていません。
■マップ
山歩きの全体マップ。赤色=往路、青色=復路。
(1)2D

(2)3D
(3)二俣まで

■テーマソング
今回のテーマソングはよく聞いているYouTubeの音楽です。
★流行歌 加川良 with ハンバート・ハンバート
↑2011/02/16 に公開。ハンバート・ハンバートを知りました、面白い歌を歌う二人組です。
■実走報告
ユーシン沢INからの続き。
(⌒_⌒)v いぇ~い!
(08)ユーシン沢
◆ナメ滝
ユーシン沢は二俣近くに2つの目立った滝があるまで静かな河原が続くものと思っていた。
沢に入ってすぐ目に入るのは高さこそないものの両脇をがっちり崖に囲まれた淵を持つナメ滝でした。
流水に勢いがあり、濡れずに越えるのは無理な滝だった。

”濡れずに乗り越える”が第一の条件なので困った。
沢を少し戻って周りを見渡した。
すると、右側(左岸)の斜面に高巻の道があるのが分かった。
取付きを探すため斜面に近づくと、案外分かり易く踏み跡を見つけられた。
高巻いて、先ほどの滝を左下に見て越える。
せっかくなので、滝の近くまで寄り道してみた。


◆高巻き道
巻き道に戻り先を急いでいると、左下の沢に人影を発見、数人の沢屋が先行していた。彼らを追い越して先に進む。
巻き道は終始左岸を通っていて結構長く歩いて行ける。
巻き道は最終的にユーシン沢の河原に下りて行く。
沢には、大きな石がゴロゴロしていた。



◆魚止滝
河原の先にはっきりと分かる滝が現れた。3mくらいの直曝だが、これも滝の前に釜があって崖に挟まれている。
魚止滝と呼ばれている滝でした。
滝を濡れずに越えるのは出来そうになく、手前の河原から左斜面(右岸)を大きく高巻いて越えました。
途中に残置ロープもあり、踏み跡もはっきりしているのでルートを間違うことはない。
滝の落ち口を過ぎたらすぐに河原に下りる。
そのまま高巻を続けると下りるのが難しくなってしまうので注意。
滝の上部に下りたら反対側左岸に渡り進む。

◆ミニ吹割の滝
左岸の沢を進んでいると、沢が左にカーブして大きな淵が現れて行く手を塞いだ。
右岸に回り少し高い所に上がると、ナメ沢の先に吹割の滝が現れた。
これが二俣への最後の関門です。




ミニ吹割の滝を堪能したら乗り越え方を読む。
濡れて構わないなら、沢を渡って岩場を乗り越えればよい、簡単だ。
濡れずに越えるには淵に流れ込むナメ沢部分を右岸から左岸に渡り、岩場の右端を伝って移動した後、岩場を腕力で乗り越えるしかない。
この方法以外に濡れずにここの滝を越えるのは難しい。
(09)二俣で一休み
09:58、吹割の滝の上部二俣に到着。
大石がゴロゴロあるここは、休憩するのに絶好の場所でした。
二俣の合流点で空が開けており天気が良いと気分が良い。樹木の日影になる大石で一休み。
(ここまでだけでも十分楽しめそう)
水を補給して、靴に入った小石を払い穿き直す。
行動食の菓子パンを1つペロリと頂く。
(10)ユーシン歩道突入
◆尾根探し
10:17、二俣を向いて斜面に入る。
↓檜洞方面
↓ユーシン沢方面
↓二俣の真ん中
辺りを入念に見て回るものの踏み跡が見当たらない。
ちょっと意気消沈。
(ユーシン歩道ってマイナールートなのか)
まぁ良い、慌てて突撃する前に一呼吸入れよう。
行くことのない檜洞側をちょっとだけ見に寄り道してみた。
斜面を上らずに横切って檜洞が見える場所に移動。雰囲気の良いナメ沢が流れ落ちた先に見事な丸渕が連続していた。
夏だったら最高に気持ち良い水たまりである。(あー、入りたい)
なかなか良い所ですね。
踏ん切りがつきましたので、適当なところから突入することにする。

◆長く続く急登
二俣の位置を見ながら、尾根の頂点(背の部分)と思われる場所を探して上って行く。
段々分かってくると、自治体が設置したと思われる標柱を見つけた。
この標柱はずっと尾根上に打ち込まれているので、見失わないよう歩いて行けば頭に行き着く。
もうあとは体力勝負だと思った。
↓少し上っては立ち止まり一息ついて振り返る。(結構上ったぞ)
↓前を向いてため息「ハァ」(どこまで行くんだよ)
ひたすら、これを繰り返す。
◆P1280
二俣が大体870mくらいで、最初のピーク(頂)が1280m。
キツイ直登が続いた後一瞬緩やかになり、直ぐ次の急登となる、二俣から630mくらい歩くとP1280。
上り一辺倒で来た尾根が下がりだしてP1280と分かる。





◆乗越?キレット?
P1280は狭い頂で、長い南尾根に対して北側はとても短い。
「下りだしたなぁ」と思っているうちに切れ落ちる。
まるでキレットのように急激な変化である。
正面は直ぐにP1338に向かって崖になっている。
↑北(P1338)側。
↓西(檜洞)側
↓東(ユーシン沢)側
↓南(P1280)側
鞍部に下りると尾根の東西に涸れた沢が続く。歩いて下りられそうな沢で、乗越といわれても違和感がない。
(ここを歩いたというレポートは見たことがないので途中から崖なのかもしれない)
◆P1338
乗越からの脱出は斜面の左側に踏み後があるので、トレースしてよじ登る。岩の崖ではないので上れないこともない。
尾根に復帰すると緩やかな勾配ではあるが、倒木が散乱して歩きにくい。立ち木のまま枯れているものもある。丹沢の森も弱ってきているのでしょうかね。
↓見えているのは同角ノ頭
足の筋肉に優しい尾根歩きが続いて困ったのはP1338の頂がどれなのかということ。
上りの頂点から下りだすポイントは何度もあるものの、頂点を示す標識などはない。しかも標高を測るようなツールも持ち合わせていないので困りました。
↓見えているのは丹沢主脈の稜線
地図上はまん丸の頂点のような記述だったので、それを頼りにP1338と思い込んだのですが、その後にもポツンポツンと出っ張りが現れてしまったので全く自信がありません。
一応弁解しておきます。P1338の位置は間違っているかもしれません。
↓たぶん、ここがP1338と思う
第2回はここまで、金山谷ノ頭から次回に続く。
(⌒_⌒)v いぇ~い!






























































