地図に出ていない名無しの林道から高松山へピストン登山した山北シリーズの第2弾。
3回目(最終回)は、高松山のピストン登山を終え、山北林道を下り鉄道公園でSL(D5270)を見て帰るまでを報告する。
■見所
★尺里林道(第1回)
★高松山(第2回)
★D5270
昔の東海道線は、熱海-三島間に丹名トンネルが出来るまで、現在の御殿場線が本線だった。
山間部を走るため馬力を必要とし、SLとしておなじみのD51の強化版のD52が1951年に御殿場線に導入された。
1968年の電化にともない引退するまで活躍した。
当時の山北駅には機関区が設けられており、関係する鉄道員などで街は賑わったそうだ。
D5270は1970年に国鉄から山北町に無償貸与され、山北駅南側の鉄道公園に展示されていた。
動くことなく停車した状態の展示(静態保存)を、公園内の軌道を十数メートルだけ動かす動態化展示に今年から変わることが決り、機関車の整備が行われた。
総合的な判断により、動力源は石炭燃焼ではなく外付けポンプによる圧縮空気を使用する。
ポンプがケーブル&ホース接続のため、自由に走り回るのは難しい。
移動する距離が動輪2回転半と短いのはポンプの都合と思われる。
いくら御殿場線がローカル線とは言え、D52を走らせることは難しい。維持管理するための設備がもう近くにないから。
■テーマソング
今回のテーマソングは、昔のCM曲。
たそがれが似合いそうなので選んでみました。
★サントリー オールド CM曲(フルヴァージョン ナレーションなし)
href="https://www.youtube.com/watch?v=ZuUNxrTmriM
★サントリーオールドCM曲 『夜がくる』
https://www.youtube.com/watch?v=2Eec3aHROxk
★夜が来る
https://www.youtube.com/watch?v=soBNphSvIXU
■マップ
(1)全体
(2)山北林道周辺
■実走報告
高松山ピストン登山の下りからの続き。
(⌒_⌒)v いぇ~い!
(09)名無し林道の後半
13:26、林道に戻ってきました。
デポしておいたプレスポを回収して山北林道側のゲートを目指す。
正直、ゲートまでは1kmと短い。先週走っていて距離感は分かっていた。
高松山も無事登れたし、ちょっと気持ちが緩んでいたのは仕方がない。
ほぼ平坦と思っていた道は、砂利道にも拘らず調子よく走れた。
深い砂利にハンドルが取られそうになるが、強引に前に進んだ。
↑奥が金時山で右手前が矢倉岳
↑明神ヶ岳
13:52、林道ゲートに到着。
(10)サイドカット
林道ゲートを出て、山北林道に合流する。
今回は劇坂上りは行わず、下っていく。


前輪ブレーキの音鳴りが気になっていたので、本格的な下りの前に修正しよう思った。
停車してブレーキシューのねじをいじっていたら
いきなり、後輪から「パァーン」という大きな音がした。
通常、突起を踏み抜いたり、リム打ちのパンクの場合は、音も無くタイヤがしぼんでいく。
明らかに普通じゃない。
リヤタイヤからチューブを取り出して、穴あき箇所を確認するためちょっと空気を入れてみるが、全く膨らまない。
チューブを良く見ると、破裂による大きな穴が開いていた。
タイヤに手を当てて内側を見てみると、一箇所だけ裂けていた。
サイドカットが原因のようです。
↑画像は戻って来てからきれいにして撮りました
名無し林道の林道交差地点からゲートまでの1kmを勢いよく走り過ぎたためと思われる。
砂利の深い道は慎重にゆっくり走るべきだった。教訓として覚えておこう。
チューブ交換ならすぐ終わるが、タイヤがサイドカットすると厄介だ。
サイドカットしたタイヤでは、タイヤに応急処置しないとチューブを変えても、同じパンクを繰返してしまう。
高い空気圧で裂け目にチューブが入りこまないよう対処が要る。
だが、今回はラッキーだった。
対策はあるので、心配ない。
冬場のステンレスボトルコーヒーを再開したのに伴い、アルミカップを持ってきていた。
私はこのアルミカップに、緊急対処用のガムテープを巻きつけてあるのだ。
小さく切った何枚かのガムテープでタイヤのサイドカットからチューブがはみ出ない様に応急処置。
パンパンに空気を入れずに、少し低い圧力でチューブを膨らませた。
対策はバッチリであった。
ホットコーヒーを飲むアルミカップ、今後はオールシーズン持ち歩くようにしよう。
14:25、パンク修理を終えて、再び走り出した。
(11)山北林道
走り出して間もなく、滝沢林道の終点分岐に到着。
ここからは舗装道の長い下りが続く、行き着く先は県道76号線(K76)。
いくらGoogleマップのストリートビューが凄くても、どんな道なのかは走ってみないと分からない。
◆快適な道
道幅は狭く、対向車があれば気を使うと思うが、ほぼその心配はない。
この道を走るのは地元の人でもごくまれにしかいないと思うから。




途中で視界が開け高松山の頂上と天空の集落が見える箇所があるのだが、ほんとにすごいところに見えるのだ。

道の先の住人が僅かしかいない道を用もなく走る人は物好き以外にいないでしょ。
◆T字路
小笠原プレシジョンラボラトリの社屋を通過しても、まだ標高が高い。


K76に出るまでびっくりする勾配の九十九折と東名高速越えが待っていた。
二次元の地図では、K76から簡単に小笠原プレシジョンに行けそうに見えるのだが
とんでもない道を必死に上らないと着きませんよ。
九十九折と東名越えの間に、どちらに行くべきか迷うT字路がある。



上から下ると左に山北市街が見えるので、左に行きたくなるが、正解は右です。
このT字路は、おそらく秘密の夜景スポットなのではないかと思われる。
T字路の真ん中に車を停めるといい感じで夜景を見られると思いますよ。
◆東名越え
T字路からは、一気に下ってまず東名高速の上り線を潜ります。

なんでどちらも潜らせなかったんですかね、ここは微妙に疲れました。
15:09、K76に合流。
(12)鉄道公園
山北に来ようと思ったイベントは翌週の金、土の開催予定。(金曜10月14日が”鉄道の日”)
山北駅の南側に隣接してSL(D5270)を展示した鉄道公園があります。




これまで止まっていたSLを圧縮空気で動くようにする記念行事のお披露目が行われるのだ。
詳しく調べると、動きはするがJR御殿場線には乗り入れず、公園内の展示エリアを拡大して
動かす予定だという。
蒸気で動かすと、煙で苦情がきそうだし、石炭の燃えカスなどの処分が大変。
SLをサポートできる施設がないと、なかなか許可が下りない。
動輪2回転半でおしまいらしい。
(13)山北町観光案内所
鉄道公園を離れ、JR山北駅前にある山北町の観光案内所に立ち寄った。
常駐する事務所のお姉さんに色々聞いてみた。
Q1.滝不動尊についての情報知りませんか?
A1.存在すら知らなかった。
「この辺(山北)には滝が一杯あるからね」
滝は当たり前すぎて珍しくないとのこと。
Q2.酒水の滝の滝つぼに近づけるようになりますか?
A2.大岩が落ちてせいで赤い橋から奥には行けなくなったと私は思っていたが、実は、近年落石が目立つようになったので、赤い橋から先は常時進入禁止にしているそうだ。
もう滝つぼ近くには滝行以外では近づけないと言うことでした。
落石の原因が分かれば対策のしようもあるが原因の特定なんて難しいでしょうね。
Q3.高松山に続く道を上がっていくと3軒の民家があったのだが、何という地区なんですか?(名前確認)
A3.「そんなところに家なんてあります?」と、逆に聞かれた。
お姉さんは高松集落(分校跡がある付近)と混同していた。
Q4.高松山の中腹に林道があるんですけど、何林道なんですか?(名前確認)
A4.それ林道ですか?と逆に聞かれた。
別にこのお姉さんが知らないだけという訳ではない。
案外地元の方より、来訪者が良く知っていたりすることが良くある。
関心の持ち方が違うのでありがちなことです。
私も横浜市の中心街の事は良く知らないものね、特に飲食店には弱い。
(14)帰り道
15:40、JR山北駅を出発して朝来た道を戻ります。
15:47、K76からR246に合流。

16:21、渋沢駅前を通過。
16:36、名古木交差点を通貨。
16:40、新善波トンネルを通過する。

17:00、下糟屋でR246を離脱して長後街道K22に移る。
(⌒_⌒)v いぇ~い!
■本日のデータ
・出発時刻-到着時刻(実時間)=06:30-18:20(11:50)
・乗車時間=06:06:04
・距離=105.9[km]
・AVE=17.3[km/hr]
・Max=59.1[km/hr]
・累積走行距離=2565.9[km]
◆経過詳細
時刻 ポイント 距離(走行時間,平均)
---------------------------------------
06:30 出発
: 下糟屋 28.3(01:22, 20.6)
08:10 名古木
08:33 沼代 34.2(01:42, 20.1)
08:43 籠場IC 39.0(01:50, 21.2)
: 庶子
: 高松山入口
(尺里林道)
: 山ゆりの滝
10:18 林道IN 50.3(02:56, 17.6)
(名無しの林道)
11:12 登山道交差 53.1(03:12, 16.5)
: 高松山IN
(高松山登山)
12:00 高松山頂上
(お昼休み)
12:40 高松山OUT
(高松山下山)
13:26 林道交差
13:52 林道OUT 54.2(03:20, 16.2)
★リアタイヤパンク修理(林道でサイドカット)
14:33 滝沢分岐 55.1(03:23, 16.3)
15:09 K76合流 58.8(03:41, 15.9)
15: 鉄道公園IN
15: 鉄道公園OUT
15:40 JR山北駅 60.2(03:50, 15.7)
: 高松山入口(R246合流)
16:21 渋沢駅前
16:36 名古木
: 下糟屋
18:20 帰宅 105.9(06:06, 17.3)
■感想
本日の感想は?
満足( ̄ー ̄)、満足( ̄ー ̄)
満足2つです。
◆山北の林道
山北林道はなかなか走り甲斐がある道で、K76からの上りは舗装されているけど大変キツイです。
名無し林道より滝沢林道を下り尺里林道につなげるのが走りやすいでしょう。
名無し林道は尺里峠から入るのが良いと思います。
脚に自信があれば、高松山と大野山の連続に挑戦するのも良いでしょう。
◆D5270
保存状態が良くきれいな機関車です。
御殿場線を圧縮空気で走るのは無理なので、出来るなら鉄道公園の端から端まで走ってくれたらいいなぁと思う。
その距離なら客車がつなげられるだろうからね。
簡単ではないでしょうから、願望を述べてみました。
正直10/14は別の場所に行こうと思っていた。
ではでは(⌒O⌒)
■参考URL
※高松山ハイキングコース - 山北町
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/contents_detail.php?frmId=121
※高松山 登山 - ビストロきっちょむ登山隊
http://kiccyomu.net/m_takamatsuyama.html
※東山北駅から高松山 - 丹沢・登りつくし
http://tanzawa-tozan.sakuraweb.com/gotenba/takamatsu.html
※神奈川県山北町がSL「D52」を動態保存へ。2016年秋に全国唯一の「動くデゴニ」が復活!



















































