10月25日 紅葉サイクリング(3)金時林道Ⅱ(あきらめない男編) | Cycling Wonder

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プレスポで行く神奈川の道

3回目は、箱根旧道と丸岳の見晴台のお話です。
林道でのルート探索が成功したら、乙女峠登山口から乙女峠に上がり、尾根道を歩いて丸岳の頂上見晴台に行くつもりだった。
しかし、林道探索が不調で時間も使ってしまったため山を歩くには十分ではなくなった。
行き先は旧道(K401)経由の長尾峠に変更した。
普通なら予定が悪い方に狂ったのでそのまま帰ってしまうのだが、”あきらめない男”は食い下がる。
丸岳の頂上見晴台を狙ってみました。
 
■見所
★静岡県道401号(K401)・神奈川県道736号御殿場箱根線(K736)
国道138号の旧道であり、県道の番号より「旧道」と呼ばれることが多い。
R138に接続しており、御殿場側から長尾峠までが静岡県道(K401)。
乙女トンネル近くの箱根側から長尾峠までが神奈川県道(K736)となっている。
国道138号の新道(乙女道路)が峠越えのメインルートのため、旧道を通過する車両は少ない。
箱根スカイラインが長尾峠から入るのと、富士山の眺望がよいので、週末に観光客が訪れる。
 
路線延長:18.1km(静岡県区間:14.8km、神奈川県区間:3.3km)
 
★長尾峠(ながおとうげ)
神奈川県足柄下郡箱根町と静岡県御殿場市の間にある峠。
標高911m。
県境に長尾トンネル(150m)が通っている。
神奈川県、静岡県ともにトンネル(峠)付近にはお店・売店はない。
静岡県側には駐車スペースがあるが、神奈川県側には車を止める場所がない。バイクは停められる。
どちらにせよ、峠付近で休憩できる施設はありません。
(停まるなということらしい)
 
★丸岳(まるたけ、まるだけ)
箱根山北西部、神奈川県足柄下郡箱根町と静岡県御殿場市の境にある山である。
標高1,156 m。
長尾峠と乙女峠を結ぶ尾根道の途中にある山で、山頂にはNTTの丸岳無線中継塔が設置されているため見つけやすい。
山頂部からの眺望が抜群に良く、東側から南側にかけて箱根山カルデラ内の芦ノ湖や仙石原、中央火口丘の台ヶ岳や神山、外輪山の山々が見渡せる。そして西側(静岡県側)には富士山麓と駿河湾を望むことができる。
運が良ければ、伊豆諸島の島々を見ることも可能です。
 
■マップ
長尾峠周辺から帰宅まで。

Map03
↑箱根旧道と丸岳
Map01 Map02
↑ルート全体
Map05
↑予定では乙女峠から尾根を歩いて丸岳に行く予定だった


↓旧道周辺の表示の違い。Yahoo!,Google,国土地理院の違いを比較してみるのも良い。
Map04

↑Yahoo!地図。これは運が良いケース、道路が多いと表示してくれる。

登山道の東と西の等高線間隔が違うのが分かる。

Map06

↑Googleマップ。道のルートは分かるけど傾斜は分からない。
Map07
↑国土地理院の地図。等高線の間隔の差で東側が急峻であることが分かる。
 
■予定
本編は深沢東から帰宅までです。
⑨深沢東R138交差点を右折して、旧道K401を走り長尾峠を目指す。
⑩長尾峠トンネルを抜けて箱根側K736に出る。
⑪K736を走り乙女峠でR138に移る。
⑫帰路はその時の時間に合わせて選択する。
 今回は明神林道ルートでは帰らない。
 
■実走結果と感想
本日の感想は?
満足( ̄ー ̄)、満足( ̄ー ̄)
満足2つです。
 
丸岳は頂上を断念しました。近いうちにまた再挑戦します。
景色のよい山はいい。天気のいい日に上るつもりです。
 
■実走詳細
(01)深沢東交差点
金時林道を出るとリゾートホテルの前を横切ってR138に出る。
左方向のすぐ近くに深沢東交差点がある。
直進すると乙女トンネルに向かう。
今日は右折して、静岡県道401号御殿場箱根線(K401)を走り長尾峠に向かう。
14:18、旧道(K401)に入る。
 
(02)道の印象
・勾配は緩やか、明らかに乙女道路より楽に走れる。
・しかし、距離が長い。途中から飽きる。
上りでは長尾峠が待ちきれないくらい遠く感じる。
下りなら楽しい道だろう。
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↑紅葉はまだまだ
  
★富士山がよく見えるポイント

深沢東から4箇所を挙げる。

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①深沢東交差点からK401に入ってすぐ現れる乙女駐車場。

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↑乙女駐車場
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↑深沢東から直ぐ近く
②途中に現れる林道分岐点
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③途中の茶屋横から
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④長尾トンネル手前の閉店した富士見茶屋横から

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※正直言うと足柄城址の後では、どれもつまらない。
どこの場所から見ても雲に隠れなければ見事な富士山を見ることが出来る。
でも皆同じ形なので飽きてしまうのです。
 
(03)長尾峠
15:05、長尾トンネル前に到着。
「やっと着いたぁ~」
これが正直な感想です。
勾配がゆるいから走れるんで、急坂だったら絶対走らない。
長尾トンネルを確認して、私は近くのNTTの無線中継所の保守用道路に入った。
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(04)丸岳途中の見晴台
丸岳の頂上見晴台に歩いて行くのなら長尾トンネルを抜けた神奈川県側から登山道で行くのがノーマルな方法です。
丸岳頂上には、NTTの中継所があり、長尾峠から保守用道路が走っている。
だから長尾峠からなら登山道とは別のアプローチも可能です。
単に観光で展望台に行きたいだけなら、この保守用道路を歩いた方が良いと思う。
丸岳にチャリで上がるとなると観光と同様に保守用道路のほうが断然良い。(登山道は走れない)

現地で思ったのだが、峠の中継所入口にはゲートがあるけれど歩いてなら通り抜けられる。
観光で歩く人を暗黙で許しているようだ。
現に、ゲートを抜けたところで高そうな一眼レフカメラを首からぶら下げた普通の服装の中年のような青年とすれ違った。
革靴で登山道は歩けないね。

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それでも道は簡単ではなかった。
入った所から急坂で舗装路ではない深い砂利道である。
まったく進まないのよね、いきなり意気消沈です。

 
「行けるとこまでにしよっと、16時まで行ってダメなら帰る」
と早くも軌道修正。
 
15:25、途中にある見晴台に到着。
”富士山と芦ノ湖が両方見える見晴台”と書かれていた。
取りあえず上がってみた。

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なかなか良い眺望でした。時間が午後であったので、富士山は逆光。
箱根側の神山には雲がかかり、芦ノ湖の先も曇っていてはっきりしない。
それでも、もし晴れた、午前中であるならばと考えると、なかなかに良いロケーションと思われた。
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↑富士山が見えて

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↑芦ノ湖も見えるし、神山も見える。お得な見晴台です。
  
この見晴台は、中継所の保守道路と登山道の最接近点にあるので、相互に移動が可能。
ここからは登山道で進むことにした。

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↑真中の辺り

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しかし、ちょっと歩いた先に見えた丸岳の頂上(無線中継所で分かる)を見て、引き返すことを決意。
 
「今日は十分です。もう帰ります」
素直に戻ることにする。


戻りは、登山道で戻ってみた。
途中で眺望が開けるところがあり撮影には良いのだが、長尾峠の分岐点から長尾トンネル脇に降りるまでが難儀でした。
私の場合、見晴台まではNTTの道を使わせてもらう。

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↑登山道の方が歩きやすいような気がする

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↑芦ノ湖スカイラインから仙石原方面に撮ってみました
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↑長尾峠を示す道標。仙石原方面に進むと長尾トンネル脇に出る
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↑ここは急坂で階段状の道で歩きにくい
 

(05)K736
15:50、登山道から神奈川県側の長尾トンネル前に戻ってきた。
県道からちょっと出っ張った見晴台には新しいガードレールが設けられていて、車は駐車できないようになっていた。

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↑長尾トンネルは通りませんでした
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神奈川県側はK736となる。
K736はK401に比べるとR138までの距離が短いので、下りだとあっという間です。
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★K736の印象
走っている最中に見える景色は断然K736の方がK401より良い。
東側は仙石原や神山、南側に芦ノ湖、山側には丸岳を望み、地層が見える斜面も見られて非常に目に楽しい道である。
仙石原近くに大きなゴルフ場があり人為的に植えられた樹木が良くないと言う人もいるけれど、かえって非日常的な絵画風で面白いと思う。なんか洋風な景色に見えるのだ。

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↑中継所の場所が丸岳頂上です
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↑芦ノ湖近くに大きなゴルフ場がある。私はコース脇の樹木が絵画的で好きですけどね。
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↑こんな場所もある。地層ですね

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↑紅葉はまだまだ
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※思うのだが、静岡県側(K401)と神奈川県側(K736)は共にR138の旧道で名前も”御殿場箱根線”で同じ。
何で2桁番号の県道番号にしなかったんでしょうね?
県境を越えて利用する県道は、同じ2桁番号がよく使われるんだけどね。
(神奈川県と静岡県は芦ノ湖の水門開閉権で揉めていたから仲が悪いんでしょうかね)
 
(06)帰路選択
16:05、K736がR138の乙女峠側に合流。
今回は長安寺をパスするので時間がある。
ここで帰り道のルートを検討する。
 
仙石原からの帰路時間を知りたかったので、前回(明神林道)とは違う経路で帰ろう。
予定通りに行かない日だったので、普段走らない道で帰ることにする。
今日は宮ノ下からR1で帰り、大磯以降もR1で帰ってみようと決めた。
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↑今回は青色、いつもは赤色。

 
(07)R1で帰ってみた
私はR1の駅伝ルートはあまり走らない。
旧道(箱根湯本の三枚橋で分岐し七曲りを通る道)を好む。
理由は車が少ないから。観光名所はR1駅伝コース沿いに多くあるので、週末は渋滞する。
自転車で渋滞する車列の脇を通り抜けるのは気を使う。
慎重に走るので時間も掛かると思い普段は敬遠している。
林道や旧道の方が自分のペースで思いっきり走ることが可能だ。
しかし、本当にそうなのかは実際に比較したことがない。
それで、今回走ってみようと思ったのだ。
 
途中のポイントでの時刻計測は大幅に省略、17時には夜になってしまうので出来るだけ走りたかった。

17:07、親木橋R1を通過。
17:58、花水橋東側を通過。

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18:10、馬入橋を渡る。
18:37、城南でR1からK44に移る。

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18:44、市民病院入口を左折して境川CRに向かう。
19:05、境川遊水池公園事務所前に到着。

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19:23、中田駅前K22に到着。
19:43、コンビニで買物したあとゆっくり帰宅。
 
16:0519:23ですのでほぼ3時間18分ですね。
 
※R1で帰ってきて分かったこと
①R1で帰るほうが早く家に帰れる。
前回(10/04)の明神林道使用の場合だと、16:30→20:16で3時間46分でしたので、
「30分早い!」
意外な結果でしたが、やはり上りがないと早いということですね。

R1を走ると、渋滞の車には気を使いますが、上りが一切ないんです。
明神林道も足柄幹線林道も必ず上りがあります。

 

②夜走るならR134よりR1が安心して走れる。
街灯がしっかりあるので安心して走れます。
R134だと何箇所か車の明かり頼りになる場所がある。真っ暗な中で路肩を走るのは怖い。
 
(08)境川CRへの入り方
最後にちょっとした豆知識。
 

境川CRは有名なので説明の必要はないでしょう。
大抵は、藤沢橋交差点に接続してここから四方に別れて走る。
帰りも江の島やR134方面から境川CRを利用するなら藤沢橋に戻る。
 

R1で藤沢に帰る場合は、藤沢橋に行かずに境川CRにいけるのです。
藤沢橋手前の”市民病院入口”で曲がれば良いのです。
市民病院の周りを右から巻くように走ると境川の道に合流します。
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↑境川CRを藤沢側で出た周辺
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↑境川CRに入る直前の地図を拡大。川が境川。

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↑R1で戻ってきた時の境川CR合流ルート。江の島から引地川CRで走ってきても同じになるよ。
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↑市民病院付近を拡大。病院の隣にちいさな公園があるのだ。見えてる並木は銀杏並木。
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↑これは去年の12月の画像、もう少し前だともっとたくさんの落ち葉があったと思う。
 
■本日のデータ
・出発時刻-到着時刻(実時間)=06:28-19:23(12:55)
・乗車時間=09:00:55
・距離=148.94[km]
・AVE=16.5[km/hr]
・Max=58.5[km/hr]
・累積走行距離=5109.5[km]
 
■まとめ
丸岳とR1での帰路は今回の発見でした。
いつも神奈川西部から海岸部を通って帰る時は、小田原から大磯までR1を走り、大磯からR134を走っていた。
前の印象では、R1の道幅が狭く、舗装も荒れていて、走りにくい印象があった。(茅ヶ崎と平塚の間辺り)
今回走ってみて、舗装の悪さをあまり感じなかった。(平塚の市街地は昔からガタガタしているけどね)
しかも茅ヶ崎市内には自転車専用レーンが設けられていて走り易かった。

帰りは疲れており、頑張りたくない時はR1で帰った方がいいなと感じました。

09-02
↑茅ヶ崎市内。自転車レーンの幅が確保できなくても↑このように「まだ続いているよ」と示してくれる。

気が利いていると感じました。

 

”丸岳”という存在すら知りませんでした。長尾峠を旧道で走っても、せいぜい「富士山が良く見える」
くらいしか感想がない。
しかし、ここは富士山より芦ノ湖側の眺望に着目すべき場所ですね。
丸岳の頂上見晴台から、伊豆諸島の島を何としても見たいぞ。
 
ではでは(⌒O⌒)
 
■参考URL
※1.静岡県道401号・神奈川県道736号御殿場箱根線 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C%E9%81%93401%E5%8F%B7%E3%83%BB%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E9%81%93736%E5%8F%B7%E5%BE%A1%E6%AE%BF%E5%A0%B4%E7%AE%B1%E6%A0%B9%E7%B7%9A

 

 

※2.神奈川県 県境 一周
http://www.geocities.jp/kk810558/raund32.htm
↑第32日目(2011年12月4日)     乙女峠 ~ 箱根峠
この方のレポートはどれも参考になります。これで丸岳の存在と、頂上からの展望を知りました。
伊豆諸島を私も見てみたい。
夏の丹沢ツーリングの時も良く見てました。「白石峠上ってみてぇ、そして道志の湯に浸かりてぇなぁ」って思ってました。今回も「丸岳上りてぇ」って思ってます。