前回、アップしたオリンピックの候補地について
個人的にはトルコのイスタンブールを希望しています。
 
それはイスラム圏でオリンピックが開催される事には重要な意味があると思うからです。
 
皆さんの記憶にもまだ鮮明に残っていると思いますが。。。
あの衝撃的な9.11事件。。。
 
それ以降、世界が抱える最大の問題のひとつに
イスラムとどのように付き合っていくかということがあります。
 
今、世界で起きている紛争や問題の多くが、イスラム絡みというのが現状です。
パレスチナ、ボスニア、チェチェン、アフガニスタン、ソマリア、スリランカ、インドネシア。。。
その他、小規模な民族間対立等をあげるときりがありません。
 
その意味で、世界初のイスラム圏でのオリンピック開催というのは
世界融和というこれ以上のない強いコンセプトになることでしょう。
 
今回候補地になっているトルコは、今や中東の地域大国としてゆるぎない地位を獲得しており
経済成長で大会開催を可能とする力も蓄えてきています。
 
また、トルコはイスラム国家でありながら、政治は宗教から切り離す世俗主義の国として
「アラブの春」などのイスラム民主化運動において、ひとつの“民主化モデル”とされている国です。

そして何よりアジアとヨーロッパにまたがる立地は
両地域の“架け橋”というイメージをアピールするでしょう。
 
しかし全く問題がないわけではありません。
現在のトルコはエルドアン首相率いる穏健イスラム主義政党と
政治をも牛耳ってきた軍部との確執があります。
 
これまで政治・社会を支配してきた軍・司法などの既得権益層を排除して
真の民主化を成し遂げたいエルドアン首相側とあくまでもイスラム主義に導きたい軍部。
 
両者の確執は、現在のところエルドアン首相の側に勢いがあり、軍部の影響は低下しつつあります。
ただ、今後このバランスがどのように動くかは予断を許さないものがあり、シリアのような内戦の可能性も全くないとは言い切れないのです。
 
問題はいろいろと山積みなのですが、もしもイスタンブールに決定した時は
かならずそのプロジェクトに関わるであろう人物がいます。
それが私がリスペクトするトルコの代表的なピアニストでありコンポーザーでもある
「FAZILSAY」なのです。
彼もまた西洋とアジア、世界とイスラムの融和を願って止まない人物なのです。
 
 
 
「Black Earth」というこの曲は独自の奏法を取り入れ
西洋のクラッシクとトルコ(イスラム)の民族音楽の融合を試みたものです。
その響きはとても物悲しく退廃的かつ絶望的なのですが、曲を聴き進めていくと
大きなうねりとともに希望の光へと向かう情景が浮かびます。
 
イスラムの現状を踏まえたうえで、真の平和を求めイスラムを変えていきたいという
「FAZILSAY」の希望と祈りを強く感じます。
 
 
 
 
先程、ナイジェリアで日本人がイスラム武力勢力に拘束されたニュースが流れました。
まだまだイスラムの平和への道のりは遠いようです。