滋賀県草津市蛍雪塾 貧乏塾長のブログ

滋賀県草津市蛍雪塾 貧乏塾長のブログ

滋賀県草津市で零細貧乏塾を経営している塾長のブログです。 滋賀県草津市東矢倉3丁目14-1 蛍雪塾
https://www.yugakusya.com/

 少々過激なタイトルですが、今の日本社会ではお子さんの学力格差というのはもう生まれたその瞬間から始まっています。

 例えば学力と遺伝や環境の関係についての記事や学術論文の類は少しネットで調べただけでも星の数ほど出てきますし、また中学受験が盛んな東京などの都市部と、受験しようにもそもそも地元に私立の名門中高一貫校など存在しないような地方との間の地域格差、それに親御さんの経済格差や家庭における文化資本の格差など様々な格差が存在します。

 あえて厳しいことを申し上げますが、今の子供は生まれ落ちたその瞬間から様々な格差が存在する過酷な競争社会に否応なしに巻き込まれ、戦わざるを得ない運命を背負って生まれてきたのです。

 無論あえて戦わないという選択もございます。

 あるいはこんな世界は間違っている、この世からあらゆる格差をなくすために国や社会を変えるべきだと主張し、実際に行動されている方もおられるでしょう。

 ですが、その変革が実現するのはいつでしょうか? 1年後でしょうか。それとも10年後でしょうか。

 あなたのお子さんが成人して社会に出る前に薔薇色の未来、全ての人間が幸福になれるこの世の楽園が訪れると保証できる人が一体どれだけいらっしゃるのでしょうか。

 また、自分は戦わない、他者との競争から自ら降りるという選択をした場合、その先に待ち受けるものは何でしょうか。

 若くしてリタイアし、昔の中国の仙人や出家僧のような隠遁生活を送るのもよいでしょう。

 でもそういう人生を送れる人は結局裕福な人間、最近はやりの言葉で言えば実家が太い人か、あるいはホリエモンやひろゆきのように若くして起業に成功し、巨万の富を手に入れることができた人ぐらいでしょう。

 それ以外の格差や競争から逃げた人間は、結局世界から単なる落伍者としてしか扱われません。

 それが嫌なら生まれた時からお子さんに世間と戦う術、生きる術をしっかり叩き込んであげてください。

 所詮この世は戦場です。そして戦場で勝つのは常に「先手を打った者」です。

 先手を打つといっても、お子さんの前からあらかじめ障害を取り除くことではありません。逆にあえて障害を作ってあげてください。

 0歳児なら0歳児なりに、3歳児なら3歳児なりに、小学生なら小学生なりに、そして中学生なら中学生なりに少々頑張れば乗り越えられる壁を常に子供の前に置いてやる。

 そしていつの日か、子供が親や周囲の大人全員を乗り越えられるような存在に育て上げる。

 「我々は自分たち旧世代の人間を滅ぼす力強き若者たちを自らの手で育てねばならないのだ」と哲学者のニーチェか誰かが言っていたような記憶がありますが、それが教育というものであり、また愛というものでしょう。

 昨日、授業中にある生徒が毎日4時間しか寝ていないというので、慌てて睡眠の大切さと寝不足の改善法を教えてあげたのですが、同じように寝不足で悩んでらっしゃるお子さんは多いのではないでしょうか。

 言うまでもありませんが、睡眠は人間にとってもっとも大事なことの一つです。

 毎日十分な睡眠を取ることによって得られる効果には以下のようなものがあります。

 

  • 免疫力の維持:睡眠中に病原体を退治する免疫物質がつくられます。
  • 美肌効果:成長ホルモンには肌のターンオーバーを促す働きがあり、新陳代謝がよくなるため、肌荒れなどが改善されます。
  • 疲労回復:睡眠中は、成長ホルモンが分泌され、傷んだ細胞を修復したり、代謝活動が促進されたりします。
  • 記憶力や集中力の向上:睡眠中に日中に見たことや学習したことを脳に定着させたり、整理したりします。
  • ストレス緩和:睡眠中は自律神経の働きが整うため、ストレスからの回復や耐性が向上します。
  • 生活習慣病の予防:心身を守るホルモンのコルチゾールの分泌が安定し、ストレスが発生しても対処できるようになります。
 さらに睡眠中は脳脊髄液によって脳内の老廃物が排出され、脳がクリーンな状態になります。
 逆に言えば、睡眠不足や不規則な生活、過労などの影響で睡眠が乱れると、脳に老廃物が蓄積され、免疫力の低下や疲労やストレスの蓄積などによって生活習慣病などにかかりやすくなる他、記憶力、集中力の低下といったお子さんの学習意欲や学習効果に深刻な悪影響をもたらします。
 こうした睡眠不足を改善するには、次のような方法があります。
 
  • 適度な有酸素運動を、就寝の約3時間前に行なう習慣をつける
  • 空腹や満腹は眠気に影響するため、1日3食、規則的な食生活を心がける
  • 読書や音楽鑑賞、軽いストレッチなど、刺激の少ない時間を過ごす
  • 規則正しい生活を心がける
  • 毎日同じ時間に起床し、太陽の光を浴びる
  • 就寝1~2時間前にぬるめの温度で入浴する
  • 昼寝をするなら午後3時までに20~30分程度
  • カフェイン摂取は就寝4時間前まで
  • 夜中に目が覚めても時計を確認しない
  • 入眠前にテレビを観たりスマホを操作したりしない
 これらのことを実践してもまだお子さんの寝不足が続く場合はためらわずに睡眠外来や心療内科で診察を受けるようにしてください。
 今時心療内科の診察を受けることなど別に恥でも何でもありませんし、それに睡眠薬もお医者さんの適切な指導を受けながら服用すれば深刻な副作用の心配はありません。
 繰り返しますが、睡眠不足は単に肉体だけでなく脳の健康にも重大なダメージを与えます。
 極端な学力の低下、さらには最悪不登校や引きこもりになったりする前に速やかに対策を講じるようにしてください。
 
 
 
 
 

水野さんの娘さんは、年中のときに中度知的障害と診断され、小学1年生で支援学級へ入学しました。1年間、基礎力をしっかりつけるために親子で奮闘し、2年生からは普通学級へ進級。

そこで迎えた最大の壁が漢字の学習。半分も覚えられず学校の先生からも指摘を受けましたが、ある工夫で約10日で覚えることに成功!そこからみるみる学力が伸びて、5年生の今では中学受験のことも視野に入れられるようになりました。

水野さんと娘さんはいったいどんな工夫でその壁を乗り越えたのか、どうしてここまで伸びたのか、その学習方法を教えてもらいました。

 

 

 

 今日は納豆の美味しい食べ方についてブログを書きます。

 え? ちょっと待てって?

 お前は学習塾の塾長でここは塾のブログだろう。なのに何故納豆について書く? お前は一体いつから納豆屋に鞍替えしたんだって?

 お待ちください。これには深い理由がございまして、実は納豆は頭を良くするいわゆるブレインフードという奴なんです。

 だから待ってください、本当なんですってば。

 納豆には、脳の機能を活性化させる効果が期待できる栄養素が豊富に含まれているんです。

 例えば納豆に含まれる栄養素には以下のようなものがございます。

 

  • レシチン:記憶力や学習能力を高める効果があると言われています。レシチンは神経伝達物質のアセチルコリンを作る材料になります。
  • ナットウキナーゼ:血栓を防いで脳梗塞などのリスクを下げる効果があるとされています。
  • イソフラボン:ポリフェノールの一種で、認知機能や記憶の改善に効果があるという報告があります。 

 (Google AIによる)

 

 

 他にも納豆にはタンパク質、コリン、ビタミンB 1、ビタミンK、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど脳の神経伝達をよくしたり、集中力の低下や無気力を防止する養分やミネラルが豊富に含まれているんです。

 というわけで、子供の成績が悪かったり、あるいは勉強に対するやる気がなくて困っている全国のお父さんお母さん、勉強しろとガミガミ説教したりせず、まずは毎日お子さんに子供に納豆を食べさせましょう。

 そうすればお子さんも自然と勉強やる気が出てきて成績も上がって、将来東大合格間違いなしです。

 え? でも納豆は臭いから子供が食べるのを嫌がるって?

 さもありなん。カレーやハンバーグが大好きでも納豆が大好きというお子さんはほとんどいませんからな。

 そういう方のために今から美味しい納豆の食べ方をご紹介いたしましょう。

 まずは辛子を用意いたします。

 納豆はあの独特の臭みが苦手という方が多いですが、辛子には臭いの元であるアンモニア臭を消してくれる効果があるんです。

 それだけではありません。

 辛子は抗酸化物質を含んでおり、体内の活性酸素を除去し、細胞を酸化ストレスから守る働きがあります。

 さらにアリルイソチアネートという強い殺菌作用がある成分や、ビタミンB1、B2、ナイアシン、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムなども含まれています。

 次に卵を用意しましょう。

 え? 何? 納豆に卵をかけるのは邪道だ。それに納豆と卵は食べ合わせが悪いと聞いたことがあるって?

 なかなか博識でいらっしゃいますな。

 でもご心配ありません。

 納豆と卵は食べ合わせが悪いといわれているのは、卵白に含まれるアビジンという成分が納豆に含まれる栄養の吸収を妨げるからといわれているせいですが、実際には大量の卵白を摂取しない限り、さほど影響しないらしいです。

 それに卵にも納豆と同じタンパク質やレシチンやコリン、それに必須アミノ酸やビタミン、カルシウムなどが豊富に含まれているので、納豆と合わせるとさらに効果が倍増いたします。

 次はネギを用意しましょう。

 ネギも辛子同様納豆の臭い消しになりますし、またネギに含まれる硫化アリルは納豆に含まれるビタミンB2、B1の吸収を促進します。

 最後にごま油。

 納豆にごま油を加えれば風味がよくなりますし、それに納豆に含まれるビタミンKの吸収率を上げてくれるという効果があります。

 以上の材料が揃いましたでしょうか。

 ではまず納豆に辛子を入れかき混ぜます。最低でも25回くらい、納豆が白い糸を引くまでよくかき混ぜてください。

 こうすることによってナットウキナーゼがより効率よく吸収されるようになります。

 次に卵、ネギを入れ、最後にごま油と醤油を一垂らし。

 これで出来上がりです。

 世界最強のスーパーフードの一つ、納豆を食べさせて、お子さんの脳をさらにパワーアップさせましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 認知症などの脳機能の低下というと老人がなるイメージが強いですが、実は子供でも発症する場合があります。

 その代表的なものが「起立性調節障害」です。

 「起立性調節障害」は、自律神経の乱れによって、座った状態の時や立ち上がった時に脳への血流が低下してしまう病気です。

 小学校高学年から中学生にあたる10~16歳の思春期の子どもに多く、倦怠感や起床困難、頭痛、めまい、立ちくらみ、腹痛といった症状があります。

 午前中に強く見られるこれらの症状は、その日の午後には軽減することが多く、周囲からは「怠けている」「甘えている」と受け取られてしまい、適切なケアが受けられないまま放置されてしまうケースも少なくありません。

 起立性調節障害の原因は自律神経の機能低下による血圧の低下とされています。

 血圧を決める因子は「血管抵抗」と「血流」です。

 人の体は、仰向けの体勢から起き上がると、重力により血液が下半身に移動し、静脈を経て心臓へ戻る血液量が減少して、血圧が低下します。通常なら、自律神経系の1つである交感神経が作用して血管抵抗を上げ、血圧を維持します。しかし、自律神経が正常に働かず血管抵抗が下がっている上に、摂取する水分が不足すると血液量が少なくなり、血圧が維持できなくなります。その結果、体(特に上半身)や脳への血流が低下し、めまいや立ちくらみをはじめとする様々な不調が起きるのです。

 思春期の子どもたちに「起立性調節障害」が起こる原因としては、次のものが考えられます。
・体の機能が変化する第二次性徴期には自律神経も変化し、調整が難しくなる。
・水分の摂取不足
・日常生活での活動量低下
・遺伝(日本人は自律神経の機能が弱い傾向がある)
また、症状を悪化させるものとして、思春期ならではの悩みや、学校・家庭でのストレスがあります。

 起立性調節障害の症状と特徴には次のようなものがあります。
<主な症状>
・立ちくらみ
・めまい
・動悸
・頭痛
・腹痛
・倦怠感
・起床困難
・食欲不振
・乗り物酔い など

<症状の特徴>
・起立性調節障害の症状は午前中に強く、午後には軽減する傾向がある。そのため、夜眠れずに起床時間が遅くなるという悪循環に陥ることも。
・起立性という名の通り、起き上がる時に発症し、重症になると横になってしまうと起き上がれなくなる場合もある。
・小学校高学年から中学生(10~16歳)に多く、軽症の例も含めると小学生の約5%、中学生の約10%に症状が見られる。
・不登校の子どものうち約30~40%に症状がある。
・勉強に集中できなくなり、記憶力も思考力も低下するため、知識を覚えようと思っても覚えられなくなる。

 起立性調節障害の主な症状とその特徴は上記の通りですが、中等症から重症になると、日常生活にも支障を来し、不登校につながることもあります。

 日常生活に支障のない軽症例では、適切な治療によって2〜3カ月で改善しますが、学校を長期欠席する重症例では社会復帰に2〜3年以上を要することもあるので、早期の発見と治療が必要です。

 集中力が低下するというと、生活に大きく影響するようにも思えますが、実は全ての集中力が保てなくなるわけではありません。

 例えば子どもたちが好きなゲーム。勉強はすぐに飽きてしまうのに、ゲームを一度始めるとなかなかやめないという子どもも多いのではないでしょうか? 

 それは脳の構造、特に脳に栄養を送る血管が異なることによって起こる現象と考えられます。

 勉強など思考作業する時は、主に脳の前のほう、ゲームをする時は主に脳の後ろのほうを使うのですが、脳の前のほうと後ろのほうでは血流を担当する血管が異なります。

 脳の後方の血管は比較的真っすぐですが、脳の前方にある血管の走行は蛇行し、距離も長く、血流が低下しやすい形状になっています。このことが勉強する時の集中力の下がりやすさにつながっていると考えらえます。

 子どもの様子に変化が見られたら、以下の症状があるかチェックしてみてください。

●起立性調節障害の症状チェック
□立ちくらみ
□失神
□気分不良
□朝起床困難
□起き上がった時の頭痛
□腹痛
□動悸
□午前中に調子が悪く午後に回復する
□食欲不振
□乗り物酔いしやすい
□顔色が悪い

鉄欠乏性貧血や心疾患、てんかんなどの神経疾患、副腎、甲状腺など内分泌疾患などの病気を患っていない上で、3つ以上が当てはまる、あるいは、当てはまるものが2つ以下でも症状が強いようなら起立性調節障害を疑いましょう。

 かぜなど他の病気と重なる症状もあるので、1週間ほど様子を見て症状が改善しないようなら、小児科のかかりつけ医に相談しましょう。万が一、本格的な治療が必要になった場合も、専門医を紹介してもらえます。

 起立性調節障害の予防には、血圧や自律神経を正常な状態に近づけることが大切です。そのポイントとなるのが、規則正しく、健康的な生活を送ることです。とはいえ、健康で自覚症状のない思春期の子どもにあれこれ言っても、なかなか思うように動いてくれないでしょう。簡単にできて有効な予防法を1つだけお伝えするなら「家でゴロゴロ寝そべらない」ということです。帰宅後や食後などの空いた時間に横になってスマホをいじったりゲームをしたりしているようなら、やめるように声をかけてください。
また、起立性調節障害になってしまった場合の再発防止対策として役立つこともご紹介します。

 

●起立性調節障害の再発防止対策

・軽めの運動やストレッチで血流を促す。
・夜更かしせず規則正しい生活を送る。
・朝日を浴びて体内時計を整える。
・ぬるめのお風呂でリラックスする。
・寝る前にスマホやパソコン、ゲーム機などを操作しない。
・水分や塩分の摂取を心がける。

 

 起立性調節障害は、まだまだ世の中での認知度が低い疾患です。

 しかもその症状から「怠けているだけでは?」「気のもちようで治る」などと勘違いされ、適切なケアがなされない子どもたちがたくさんいます。

 子どもたち自身も、学校に行きたいのに行けない、勉強が遅れてしまう、自分はこれからどうなるのだろう……といった不安やつらさを感じ、悩んでいます。
「うちの子も、もしかしたら……」と思い当たることがあれば、まずは、適正な診断を受けるために小児科のかかりつけ医に相談しましょう。

 もし、起立性調節障害と診断されても、しっかり治療をすれば完治できる病気です。周囲の大人は、病気を理解し、怒らず、焦らずに見守りながらサポートしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 ゆっくり休んだつもりなのに、なかなか疲れがとれない。そんな経験はありませんか?
 もしかしたら脳疲労かもしれません。肉体の疲れとは違って脳の疲れは気づきにくいものです。脳を休める方法についてご紹介します。

脳疲労とは?

脳疲労とは、言葉のとおり、脳が疲れた状態のことです。激しい運動を行うと、筋肉が疲労して身体を動かすのが困難になります。それと同じように、脳も酷使すると脳疲労が起こって、正常に働きにくくなるのです。

肉体的な疲れの場合、運動などで体力が一時的に低下している状態なので、十分な睡眠や休息をとれば数日で回復します。

しかし、脳疲労では肉体疲労と違って自覚しにくいのが厄介です。気がついたときにはダメージが蓄積して、肉体的には疲れていないのに、だるさや倦怠感などの慢性的な疲労感に悩まされることに。放っておくと、脳の老化を招く恐れもあると指摘されています。

脳疲労が起こる原因

現代社会ではスマホなどによる情報が多すぎて、脳の情報処理能力が追いつかなくなっています。一説によると、現代人が一日に得られる情報量は、江戸時代の人の一年分に相当するのだとか。人間の脳はそれに合わせて進化しているわけではないので、オーバーヒート気味になっているわけです。

人間が生命を維持するうえで不可欠な自律神経には、活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜間に活発になる副交感神経の2種類があり、どちらかが優位になったり劣位になったりしてバランスを保っています。

しかし、私たちは過度のストレスや不規則な生活などによって、交感神経ばかりが優位になり、常に緊張を強いられる環境にさらされています。

その結果として自律神経のバランスが乱れやすくなり、疲れやすさやだるさなどの心身の不調をもたらすのです。

脳の疲れを解消するには

●良質な睡眠
脳の疲労の特効薬といえるのが睡眠です。とはいえ、ダラダラ寝すぎるのはNG。かえって睡眠の質を低下させてしまいます。

良質な睡眠をとるためには、自律神経のスイッチを活動モードから休息モードへ切り替えることが大切です。交感神経を活性化するスマホの電源は寝る2時間前にはオフにしましょう。寝る前にぬるめのお風呂に入ったり、軽いストレッチをしたりすると、良質な睡眠に誘われやすくなります。

●適度な運動
疲れているからとって、部屋の中でじっとしていませんか。動かないで過ごすよりも適度に運動したほうが、脳の血流促進やストレス解消につながります。ただし、激しい運動は逆効果。脳からドーパミンやアドレナリンなどの興奮物質が分泌されて、疲れを感じにくくなってしまいます。ウォーキング程度の軽めの運動がおすすめです。

●こまめに休憩をとる
仕事などで同じところを使い続けると脳が疲れてしまいます。同じ作業をして「飽きる」のは脳が疲労を知らせるサインです。飽きたり眠くなったりしたら休憩をとって、ストレッチしたり、お茶を飲んだりしてリフレッシュしましょう。

ずっと同じことに集中していると脳は疲れてしまいます。特にオフィスワークでの脳疲労には注意をしたいもの。「仕事に飽きた」と感じたら、がまんして続けるのではなく、上手に気分転換をしましょう。

 

 

 

 以前の記事で成績を上げるためには学習の習慣化、生活のルーティン化が必要なということを何度かご紹介しました。

 当塾でも生徒や保護者の方に以上のことをしつこいぐらいに訴え続けた結果、夏休み明けの時期と比べて、成績が上がったり、遅刻や欠席の回数が激減したりなどの効果がありました。

 ただ、学習習慣や生活のルーティン化を身につけただけで一概に学力が上がるというわけではありませんし、そもそも何らかの事情があってそうした習慣を身につけるのが難しいという方もいらっしゃると思います。

 今回はそうした方のために、外側からお子さんを変えるのではなく、身体の内側からお子さんのやる気や意欲などを引き出す方法をお話ししたいと思います(といっても決して薬物などを使ったりするわけではありません)。

 そもそも、勉強に限らず人間が意欲的な活動をする上で最も基本となるのは「健康」です。

 そして人間の身体を健康に保つために必要なのが大きく分けて①適度な食事②適度な睡眠③適度な運動です。

 これら3つの要素について全部お話しすると長くなってしまいますので、今回は①の食生活にテーマを絞りたいと思います。

 子供の知能や学力と食生活の関係というのはこれまであまり注目されてきていませんでしたが、最近の医学の研究によって次第に脚光を浴びつつあります。

 そもそも、人間の身体は様々な物質から構成されている物体であり、人間の脳もいわば心臓や肺と同じ臓器の一種です。

 不健康な食生活を送っていれば胃腸や肝臓の病気になったりするのと同様、脳にもその影響がダイレクトに及びます。

特に思春期のお子さんの場合、身体の成長に伴って体内のホルモンバランスが崩れやすく、それが身体的な面だけでなく精神的な面でも不調をもたらします。

 最近不登校の小中学生が過去最大の34万人以上に達したと話題になりましたが、これも生活習慣や食生活の乱れに原因の一つがあると思います。

 実際このプレジデントオンラインの記事によると不登校児の食生活を改善し鉄分とビタミンBの摂取を増やしたら、定期的にフリースクールに通えるようになり、通信制とはいえ高校に進学できるようになるまで状況がよくなったそうです。

https://president.jp/articles/-/74816

また、最近何かと話題の発達障害も栄養療法によって改善されたという例もあります。

https://clinic-senrinomori.com/case/2182/

 このように不登校や発達障害でさえ食事療法や栄養療法で改善されたという事例があるわけですから、お子さんが学習意欲に欠けていたり、勉強に対する意欲が乏しかったりする場合、声掛けのような心理的アプローチよりも食生活を改善するなどの物理的、生物化学的アプローチの方が合理的かつ効果的であるように思います。

 脂質や糖質、炭水化物などのコレステロールを増やしたり、血糖値を上げやすい食物は控えめにし、乳酸菌や食物繊維を含む食物を摂取して腸内環境を整える。その上で青魚や卵、納豆など脳の健康に良いとされる食品を毎日摂取するように心がける。

 それだけで、これまで乏しかったお子さんの学習意欲やその他の物事に取り組む姿勢が変わってくるかもしれませんし、単に学力や成績だけでなく、多少のトラブルやハプニングにも動じない強靭なメンタルを培うこともできるかもしれません。

 

 

 

 

「発達障害は食事と関係している?!」と驚かれたかもしれません。現状、発達障害は薬の服用と療育がメインの対応となっています。
しかし、欧米では1960年頃から自閉症や発達障害と食事、つまり栄養の関係が注目され、さまざまな食事療法がおこなわれてきました。
私たちの体はすべて口にした食べ物からつくられています。それは体だけでなく、脳や心も同じです。
このような考え方をもとに、薬に頼らず栄養素を使ってさまざまな病気の治療を行うのが、「オーソモレキュラー栄養療法」です。

著者(溝口徹)は2003年に日本で初めてオーソモレキュラー栄養療法を専門とするクリニックを開院して以来、多くの患者様の体や心の不調を、食事の見直しやサプリメントによる栄養補充で改善してきました。
当初はうつやパニック障害といった精神疾患の患者様が多かったのですが、近年は発達障害の患者様が増えています。お子さんだけでなく、大人の発達障害の患者様も多くいらっしゃいます。

ひと口に発達障害といっても、いろいろなタイプに分かれます。
しかし、オーソモレキュラー栄養療法では発達障害の診断名はそれほど重要視していません。
それより個々に不足している栄養素を知り、「その個人個人にあった食べ方」をすることで困った症状を改善するというアプローチを行います。「落ち着きがない」「すぐに気が散る」「友達と関わるのが苦手」といった発達障害の「困った症状」は、実は「栄養トラブル」と大きく関わっています。

自分がどの栄養トラブルに該当するのか、当書のチェックリストから傾向を知ることができます。
栄養トラブルタイプには、低血糖症タイプ、ビタミンB不足タイプ、消化管不良タイプ、ナイアシン不足タイプ、鉄不足タイプ、DHA不足タイプがあります。タイプ別の対策方法に関しても記載されています。

この本ではまず1章で発達障害の12の特性を6つの栄養トラブルにわけ、それぞれのタイプについて詳しく解説しています。
2章では、不足している栄養をとるためのレシピを紹介しています。
3章では、どのタイプの人にも共通する、食事や生活習慣の改善ヒントをまとめました。
4章では大人の発達障害について触れています。

また、この本で紹介する食事法を実践する際、家庭でどのようにおこなえばいいのか、発達障害児教育専門家の攪上(かくあげ)雅彦氏・理恵氏からのアドバイスを紹介しています。
この本を通して、栄養がいかに私たちの心と体に影響を与えているかを知っていただき、日々の食事を見直すことで、発達障害の「困った」が解決することを願っています。

 

 

 

朝日新聞に、年間30日以上登校せず「不登校」とされた小中学生の数が昨年度に過去最多となったという記事がありました。

 

教育委員会への聞き取りで

・行事の縮小や黙食など制限が残る学校生活に登校意欲が低下

・休校・学級閉鎖などで生活リズムが乱れた

・学校を休むことへの子ども・保護者・教員の心理的なハードルが低下した

などが要因として挙げられているそうです。

 

記事には、学校、教育委員会、児童相談所、不登校向けのオンライン授業を行うNPO、子ども食堂などが積極的に連携して、子どもたちを支援しなければならないとありました。

 

不登校の問題は複雑で、簡単に解決できることではありません。

いじめなどがあれば、また解決策も変わってきます。

 

しかし、(いじめなどが無い状況で)子どもが軽いうつ状態になっていたり、不安をかかえていると気付いた時、ひどくならないうちに親が出来ることはないでしょうか。

 

これに関して、研究機関であるIDIBAPS(August Pi i Sunyer Biomedical Research Institute )が、パンデミックにより世界的に不安症やうつ病が増えている状況で、どのような行動で不安や抑うつ症状を軽減するのか、を調べた研究があります。

 

その結果、もっとも効果が高かったのは、

・健康的でバランスの良い食事

2番目が

・ストレスをもたらすニュースや情報を遮断すること

だったそうです。

 

それに続くのは

・屋外に出たり、窓の外を眺めること

・自分のリラックスできることをすること

・ウォーキングなどの運動をすること

でした。

 

意外にも

・親戚や親しい友人と話す

・お気に入りの趣味を楽しむ

など、一般的にすごく効果がありそうだと思われているものは、この研究では比較的効果が小さいという結果でした。

 

私は、もちろん健康的な食事がメンタルヘルスに大切だと思ってはいましたが、友達との交流や趣味よりも効果が高いとは予想していませんでした。

 

しかし、よく考えてみれば、鬱っぽくなっている時には、人とは会いたくなかったり、趣味を楽しむ余裕はありません。

また、本人がやりたいと思っていないのに、他人が無理やりさせることも出来ないです。

 

一方、健康的な食事暗いニュースを遮断するということは、とてもシンプルで、意欲が低下していても取り組みやすい内容です。

 

また、子どもの場合、親が食事メニューに配慮したり、リビングでテレビニュースを付けないようにするなど、子どもに対して働きかけることが出来ます。

 

もちろん、不登校など、子どものメンタルヘルスの問題はとても複雑で、個々のケースにより原因も様々なので、食事だけで解決できるものではありません。

 

しかし、子どもが少しストレスを感じているという

段階で、深刻な状況になる前に予防出来れば、それが一番です。

家庭内で出来る対策として、健康的な食事の果たす役割が皆さんが思っているより大きいということを知っていて損はありません。

良かったら、参考にしてみてくださいね。

 

 

 

頭が良くなる食事…なんてあったらいいですよね。
良い成績をとるには日々の努力が大切ですが、実は毎日の食事も関係しています。学習に役立つ栄養素を取り入れて、効率よく受験勉強に取り組んでいきましょう。

ここでは、受験生におすすめの集中力&記憶力UPのための食事についてご紹介します。

脳の働きに欠かせない栄養素

私たちの身体は糖質、タンパク質、脂質から得られるエネルギーを使って様々な活動を行っています。
脳も同じで、エネルギーが必要になります。しかし、脳のエネルギーとなることができるのは三大栄養素のうち糖質のみです!

そのため、糖質を多く含む炭水化物(ごはん、パン、めんなど)をしっかり摂ることが大切になります。くれぐれも“ごはん抜き”のような無理なダイエットなどをしないようにしましょう。

また、頭の働きをよくするためには、青魚(さんま、さば、あじ、いわし、ぶりなど)の脂肪に多く含まれるDHAも大切です。
このDHAは脳細胞の神経伝達を活発にし、脳を活性化し、脳の情報伝達をスムーズにするなど頭の働きをよくしてくれます。

 

集中力を高めるには?

ビタミンB1

脳のエネルギーとなるのは糖質ですが、その糖質をエネルギーに換えるために必要なのがビタミンB1です。

ビタミンB1が不足すると糖質の代謝がスムーズに行われず、イライラしたり、疲労感がたまったり、集中力の減退にもつながります。
エネルギー代謝を活発にし、疲労回復にも役立つビタミンB1をしっかり摂りましょう。ビタミンB1は豚肉や玄米、うなぎなどに多く含まれています。

 

鉄分

鉄分は血液の赤い色素であるヘモグロビンの材料で、貧血の防止に役立つミネラルです。
一見、貧血と勉強は関係がなさそうにみえますが、貧血の状態では、頭がボーっとして集中力が失われてしまいます。集中して学習に取り組むためにも鉄分をしっかり摂って貧血を防ぎましょう。

鉄分は赤身の肉や魚、あさりなどに多く含まれています。ブロッコリーや小松菜などの野菜にも鉄分は多く含まれていますが、これらは動物性の食品に含まれる鉄分よりも吸収率が低いのです。植物性の食品に含まれる鉄分の吸収率を高めるためにはビタミンCを一緒に摂るとよいです。

 

ビタミンB12

ビタミンB12は血液中の赤血球、ヘモグロビンの合成に役立つので、鉄と併せて貧血予防のために摂取したい栄養素です。ビタミンB12は神経細胞内の核酸などの合成や修復にも関わっていて、脳の働きなどと関係があります。
ビタミンB12が不足すると全身がだるくなったり、めまいがしたり、頭もぼーっとしてしまいます。他にもしびれや手足のちくちくする痛みなどの神経症状が出ることもあります。集中力を高めるためにも、ビタミンB12が不足しないように注意しましょう。

ビタミンB12は肉、魚、チーズなどの動物性食品に含まれているので、偏った食生活(例えば菜食主義者のような食生活)をしなければ、不足の心配はありません。
しかし、ビタミンB12は身体に蓄えておくことができず、余分に摂取したものは体外へ排泄されてしまうため、毎日摂ることが集中力を高めて日々学習に取り組むために大切になります。

 

記憶力を高めるには?

ビタミンB群

ビタミンB1、B6、葉酸(B9)、B12には脳の正常な機能を保つ働きがあり、神経伝達物質の生産や脳と神経細胞のコミュニケーションに関わっています。
そのため、これらの栄養素の不足で記憶力に障害が出る可能性があると言われています。肉類や玄米などの雑穀米、緑黄色野菜、豆類を十分に摂ることが不足しないコツです。

ホスファチジルコリン(レシチン)

ホスファチジルコリンは大豆や卵黄に多く含まれていますが、栄養素ではなく脂質の一種で、生体膜の構成成分となっている物質です。
このホスファチジルコリンはアセチルコリンという記憶と関わる神経伝達物質の原料となる物質ですから、勉強したことを忘れないようにするためにもしっかり摂りたいですね。

アセチルコリンの合成にはビタミンB12も必要になるので、こちらも合わせて摂取しましょう。

 

パントテン酸

パントテン酸はかつてビタミンB5と言われていた栄養素で、記憶と関わるアセチルコリンの合成に役立ちます。
パントテン酸は“至るところに存在する酸”という意味で、その名前の通り、様々な食品に含まれているので通常の食事で不足の心配はいりません。

しかし、不足すると手足のしびれや灼熱感、頭痛や疲労などが起こることが知られています。
パントテン酸は特にレバーやいわしなどの魚、納豆などに多く含まれているので、これらを取り入れて、脳内のアセチルコリンの合成能力を高めて、記憶力UPに役立てましょう。

 

よく噛んで脳を活性化しよう

栄養素ではありませんが、よく噛む食事をすることも脳を活性化して学習効果を高めるために役立ちます。
噛むという運動には脳が関わっていて、噛むことで脳内の血流が増えて神経活動が活発になり、脳の様々な部分が活性化します。
その中には情報の統合や判断、感情、記憶のコントロールなどに役割を果たす部分もあり、よく噛むことがその機能低下の予防に役立つと考えられています。

よく噛むための食事の工夫は、
①繊維質のものを取り入れる
②食材を大きく切る
③乾物など硬いものを取り入れる

などがあります。これらの工夫を取り入れて、よく噛む食事で脳を活性化し、記憶力を高めて、学習効果UPに役立てていきましょう。

いろいろと難しい栄養素の話もありましたが、バランスの良い食事を規則正しくしっかりと取ることが受験勉強にも大切です。受験を乗り切るためにも、元気で健康な脳や身体を作りましょう!