「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、
死に死に死に死んで死の終りに冥し」
弘法大師さまの言葉です。
「自分はどこから生まれ、どこへ死んでいくのか、生まれるとは何か、死とは何かと言う一大事を、人はなおざりにして何も考えずに人生をおくってる」
と、言うような意味だそうです。
癌と告知されてからそれまでより「死」を意識したのは確かです。
「癌=死」というイメージは最近では結び付かなくなりましたが、それでも「癌」は「死」を予感させる怖い病気です。
30年も前になりますが、子供の学校の研修会でお坊さんの講話がありました。
そのお坊さんの話に、ある位の高いお坊さんが癌になった時の話をされました。
そのお坊さんは常々全てを悟ったように説教をされていたが、いざ自分が癌になるとその恐怖に耐えられず自殺をしてしまったのだ、と。
30年前の当時、今のような最新の癌の治療法も無く「癌=死」と直結する時代だっただろうから、その恐怖は悟りをひらいたお坊さんでさえ精神を病んでしまう。
しかし、人は全て生まれてから「死」向かって生きているのです。
ひとりで生まれひとりで死ぬ。
それは避けられない事なのです。
と、言ったような内容だったと思います。
ヘミングウェイの言葉に
「人は死ぬ。だがそれは敗北ではない」
とあります。
生きている者は何時かは死に至るのだから、それは自然の摂理なのです。
しかし、人は死に抗い生に執着してしまう。
最近は我々の年代のおばちゃん達が集まると、話題は「病気、断捨離、薬、墓じまい」と、現実的な夢のない切実な話しばかりです(´Д` )
1人暮らしの人も居ますから、1人の時突然倒れたらどうしよう、とか、色々と心配事が飛び交います。
(^o^;)
元気な時は漠然としか考えていなかった「死」が、癌になって急に身近になった。
私の治療が上手くいっても完治するかはどうか分からない。
15年後に再発したら81歳。
高齢だから進行も遅いだろうから、そのまま積極的な治療はせずに成り行きに任せたい。
そして、自然に逝けたら……
いやいや、その前に現実的に、抗がん剤の治療に耐えられるだろうか?(-ω-;)
ネットで色々みているとやはり副作用は大変そうだ(;´д`)
死生観などと、高尚な事を言ってる場合ではないか(^_^;)