~Ⅹ ⑫~ 「あなたの話から、 あなたにはお母様のような恋人か 妻が相応しいと思ったのよ。 鳥のように交互に飛び立ち、 疲れた時にだけ羽を休めに 寄り添い眠るような私じゃなく、 あなたの愛する家にいて、 疲れたあなたを癒してくれるひと」 眠そうに眼をこする 膝の上の紫花に、 そっと頬を寄せる紫龍。 「それは間違いだって わかったろう? 僕は君がいなければ、 あの家を愛することも、 自分を省みることもしない。 君の傍が僕の居場所で、 君の居る場所が僕の家なんだ」 アルフレッドが、 紫花にはミルク、、 三人には色とりどりの カクテルを運んでくる。 「紫龍様には、 苦味がポイントの 情熱系カンパリ・モヒート。 マイケル様には、 見た目も味も洗練された ジン・トニック。 桜花様には……」 桜花の瞳と同じ、 ブルーの色合いが綺麗な ライチの華やかな香り漂う チャイナブルー。 あえて、 カクテルの名前を 口にしないアルフレッド。
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