~Ⅹ ⑦~ 肩をすくめて、 小さい吐息をつく桜花。 「それはごめんなさい。 男の子の夢ってだいたい 野球選手か宇宙飛行士でしょう? 例えにあげただけなのよ」 微笑むマイケル。 「いいんだ、 ファーラ。 君は昔から 嘘をつくのが嫌いだったし、 ごまかすのが、 下手だったからすぐにわかる」 拳を握り締めて、 反論する桜花。 「私の名前は桜花です!」 二階の書庫の奥から、 くすくすと笑い声が聞こえる。 「いいじゃないか、桜花。 君はすでに名前を 二つも持っているんだ。 一つくらい増えたからといって 問題あるのか?」 「紫龍?それに紫花まで。 そんなところで 何をしているの? 寝る時間は、 とっくに過ぎているわよ?」 紫龍の首に 可愛い手を回して笑う紫花。 「パパを守っているのよ。 だって、 パパがママを取り返そうと、 マイケルに向かって行っても 敵うわけないもの」 苦笑する紫龍。 「何をするかわからない 自分の激情が怖くてね。 紫花に、 ついてきてもらったんだ。 少なくとも紫花を抱いていれば、 両手はふさがっているだろう? 冷静でいられるはずだと思ってね」 ブログランキング『Girls Power』