ブログランキング『Girls Power』 Ⅷ ② 「幸せにしたい」 迷いのない答えに微笑むキリー。 「だが何もかもが手遅れかもしれない」 「手遅れかどうかは全力を尽くしてみないとわからないわ」 キリーの言葉にはっとする。 抱きしめていた腕を緩めキリーの顔を覗き込む。 その瞳は深緑に輝いていた。 「何が手遅れなの?」 「僕は家族や家庭というものを知らない」 「学べば良いわ」 あっさりと答えるキリーに苦笑する。 「彼女は今週末誰かと一緒だ。 とても嬉しそうだった」 微笑むキリー。 「私達みたいな関係かも知れないわ。 訊いてみれば良いのよ」 考えてもみなかった答えに 目の前の絶望の霧が晴れていくようだった。 「これからのことは、 美味しいお料理と自然の安らぎの音楽を聴きながら のんびり話しましょう」 フィンはうなずき微笑んだ。 キリーは少し考え深げに呟く。 「本当ならあなたを抱きしめて 眠ってあげたいところなんだけど……」 「僕は無意識の自分が何をするかわからないし、 誰かさんに殺されそうだから遠慮しとくよ」 「そうね、 私もあなたの可愛い人に恨まれたくないからやめておくわ」 二人はお互いの愛する人を思い浮かべて微笑んだ。 次々にテーブルに運ばれてくる料理に 眼を輝かせるキリーを見つめながら、 フィンも食事を始める。 ブログランキング『Girls Power』